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三宅委員 さっき
大臣がおっしゃいましたように、北朝鮮は、ラングーンの爆破事件、これは一九八三年の十月九日ですね、このときに、韓国の閣僚あるいはビルマの閣僚、こういった方々、十七名が死亡して、四十七名が負傷した。あるいは一九八七年十一月の大韓航空機爆破事件。こういった非常に大きなとんでもない
テロ事件をずっと起こしてきた。
なおかつ、その下部機関たる朝鮮総連は、
日本国内においていろいろな工作といいますか、こういったことをしているわけなんですね。
その中でも非常に大きな事件といいますと、これは昭和四十九年、一九七四年の文世光事件というのがありましたね。これは皆さんよく覚えていらっしゃると思いますけれども、韓国の光復節の式典で、在日韓国人の文世光が韓国へ行って、朴大統領を狙撃しようとした。その流れ弾が陸英修婦人に当たって亡くなられたということなんですね。
この文世光を唆したといいますか、これは、朝鮮総連の生野支部政治部長の金浩竜。彼が文世光を唆して、狙撃の訓練等もやって、いろいろとバックアップしてこの事件を起こしたんですね。まさに、朝鮮総連というのは
テロ組織というふうに
規定して何ら疑いのないところではないかなというふうに思います。
それから、拉致事件なんですけれども、朝鮮総連が拉致の
実行部隊として多くの拉致をやっているんですね。有名なのは、
政府認定被害者の原敕晁さん。これは、韓国で辛光洙が捕まって、原敕晁さんの合法的身分を手に入れて、背乗り
目的で原敕晁さんに成り済まして、
日本と韓国をずっと行き来していた。韓国で捕まって、軍法
会議にかけられて死刑判決を受けたんですけれども、この原敕晁さんの拉致事件。このときに関与していたのは、朝鮮総連の大阪の商工会の
理事長の李三俊であるとか、あるいは商工会の会長とか、こういった朝鮮総連の役員がずっとこれに入っていって
実行した。原敕晁さんが勤めていた鶴橋の中華料理店なんですけれども、ここの店主が李三俊であって、彼がまさにこれの
実行犯の中心だったんですね。これは辛光洙から指令を受けてやった。
あるいは、同じく
政府認定被害者の
田中実さんですね。これについては、元朝鮮総連の洛東江といいますか、地下組織の構成員だった張龍雲さん、もうこの人は亡くなっているんですけれども、この人は、自分の著作で、自分が、あるいはまた曹廷楽、韓竜大といった朝鮮総連の人間が
田中実さんの拉致の
実行に関与した、
実行したということを言っています。
あるいはまた、これも
政府認定被害者で久米裕さん。これは昭和五十二年の九月なんですけれども、このときに、同じく朝鮮総連の李秋吉が石川県の宇出津海岸で逮捕された。宇出津事件として有名なんですね。
まさにこういったことで、北朝鮮の指示を受けて、朝鮮総連は、拉致の
実行犯あるいはまた文世光事件の首謀者としてずっとやっている。これは当然、
テロ組織として
規定すべきではないかなというふうに思います。
なぜ朝鮮総連が
テロ組織であるということを断定しなくてはならないか。今回の
法律案、
FATFの方から、やはり
日本に対して非常に厳しい
指摘がされているわけでしょう。
日本は、
テロ資金供与の
犯罪化につき国際基準に不合格、その後も改善が進んでいないということで、今回のこの
改正案がされたわけですよね。ということは、朝鮮総連に対して当然厳しい取り扱いをしていかなくてはならないと思うんです。
朝銀信用組合に、以前、公的
資金の投入がされましたよね、一兆四千億、二回にわたって。
FATFでこのことは具体的に指示はされていますか。