○林(宙)
委員 私は、知っておいていただきたいなと思って、通告していませんけれ
ども、ちょっとお伺いさせていただきました。
なぜかというと、今回交換をするという大義名分は、不測の事態になるべく品質のよい米を
消費者に供給するというふうにおっしゃいましたよね。であれば、それは過去においても、それができるんだったら、その限りにおいてやるべきだったと思うんです。やっていらっしゃるんだったら、それは、今回も同じようにやったということで、私はいいと思うんですね。
過去に機構が、あるいは機構じゃなくても、何か交換できる場所があって、それで、どこかのタイミングで、できるだけ新しいものにしましょうということで通例のようにやっているのであれば、それは非常に筋が通って、私も、非常時にあるものは新しい米の方がいいと思いますから、それはそれでいいかなと思うんですけれ
ども、
前回それをやらなかったけれ
ども、今回はそういう理由でやりましたとおっしゃるのは、何となく合点がいかないわけです。
要は、
前回からずっと否定されていますし、私もそれ以上突っ込む気はありませんけれ
ども、今回は、機構が買い入れを決めた時点で三十五万トンを買い切るだけのお金を持ち合わせていなかったというところから始まって、だからこそ政府が、まあ、交換という形ではありますけれ
ども、そこにある種、財政出動をして、それを買い切れるようにしたんじゃないですかということを申し上げた。それははっきり否定されましたけれ
ども、あのときの否定の理由が、四月に三十五万トンを機構が買うといったときには、持っているものを
飼料用米で売るのか、加工用米で売るのか、そういったことが決まっていなかったので、額も決まっていないし、だからこそ、政府もそこに、何というか、交換をして云々とかということは、まだその時点では決めていませんでしたとおっしゃったんですよね。
けれ
ども、加工用米というのは、基本的に、四月の時点では、あらかた取引がもうほぼ進んでいる
状況なんじゃないですか。かつ、きのうのレクのときに御担当の方にお伺いしましたけれ
ども、加工用米というのは、もう取引がそもそも決まっていると。つまり、作付前に
需要者が決定しているというようなスキームらしいんですね。
となると、では、その後に、例えばこれは少し加工用米に対して売りたいから、余っている分を加工用米に売ってもいいかとなったときに、もちろん助成金が出るかどうかというところの差なんでしょうけれ
ども、実際には、加工用米に後で売るということは余りない。担当者が、ないとはっきりおっしゃったわけじゃないですけれ
ども、では、実際にその時点で加工用米に三十五万トンのうちの大部分を売るかと言われたら、そうではなかった
状況なんじゃないか。これは完全に私の推測です。でも、そう思っているわけですよ。
そうなると、先ほど何で、これが結局財政出動という認識でいいんですかというふうにお伺いしたかというと、先日の
委員会のときに、たしか副
大臣だったと思いますが、政府が買い入れをするということはしませんとおっしゃったわけです。それは重々私たちも承知しているわけですね。なんだけれ
ども、これは冷静に
考えたら、最初の、機構が四月に三十五万トン買い入れると決めた時点で、政府がかかわっていようがかかわっていなかろうが、政府がその交換によって、行って来いで払った何百億、何百億とは言いませんけれ
ども、百億なり二百億のお金があるのだとすれば、結果的に買い入れたのと同じじゃないですかということを申し上げたいんですよ。間の
プロセスは、もうこの際問いません。だけれ
ども、結果的に買い入れたのと同じことになりませんかということなんです。
だからこそ、先ほど、少なくとも過去にも、機構が買い上げたときに、では、それは、新しい、いい米があるから交換しましょうといってやったんだったら、まだ話はわかりますよ。だけれ
ども、やっていないんだとしたら、今回初めてやったわけですよね。そこは、事実
関係がまだ御
答弁の中でありませんので、ここまでにしておきますけれ
ども。
だからこそ、今回のみそは何かというと、
前回、機構が二〇一〇年、二十二
年産米を買い入れたときというのは、多分、機構に積立金なりなんなりというのが、まだそこそこ今後も見通しがあったと思うんです。まだ、そこで全部使い切って、この後もう入ってきませんとか、そういう話でもなかったと思うんですけれ
ども、今回は、完全に二百二十億円使い切って、今後発生しても、最初に言いましたけれ
ども、来年とか再来年とかに同じ
状況が起こっても、今度は機構が買い入れをするというのはなかなかできませんよねという
状況なんですよ。
かつ、全体で五百八十億円になろうという金額を買い入れるという決断において、自分の手持ちは二百二十億円しかない。その時点で、もしかしたら、
飼料用米よりは加工用米の方が高く買ってもらえるらしいので、加工用米には結構売れるかもしれないと期待していて、では、残りの、五百八十億円のうちの二百二十億円を引いたら三百六十億円ぐらいになるわけですよね、それを加工用米で何とか埋められるんじゃないかと思っていたのかもしれませんが、基本的に、普通に
市場で取引していたら、例年からいって、加工用米でそんなにたくさん引き受けてもらえないんじゃないのかなと思う方が私は普通だと思います。その方が、真っ当に仕事をしている方の感覚なんじゃないかなと思うわけです。
いろいろ言わせていただきましたけれ
ども、とにかく、先ほどお伺いした、済みません、通告がなかったのでということだったので、
平成二十二
年産のお米を買い上げたときにはその後どのように処理されたんでしょうかというのは、改めて今度お伺いしたいというふうに思います。次に私が
質疑に立つときは絶対漆をやると決めていますから、この場ではなくて、後で事務的にお話をお伺いしたいなと思いますけれ
ども、何とかそれは明確な御
答弁というか御回答をいただきたいというふうに思っています。
それで、このお話の関連で大変申しわけないんですけれ
ども、これは通告していた
内容ですから、ちょっとお答えいただきたいなと思うんです。
前回、これも同じ
局長の御
答弁で、何も
局長を非難しようと思って
質問しているわけじゃないんですよ。ただし、この御
答弁に対してちょっと疑問があるのでお伺いするんですけれ
ども、たしか、金額は言えないにしても、結果的に買い入れたような形になっている、結構大きい額が財政出動することになるんですということぐらいはホームページとかで見やすいところに出しておいていただいた方がいいんじゃないですかというふうにお伺いしたら、その旨は既に公表されている、だから大丈夫だという御
答弁をされたんですよ。
それで、私は、
質疑が終わってから、戻って、ホームページのどこにあるのかなと思って、発掘作業を行いました。出てこないんですね。なかなか出てこない。私は、こう言ってはなんですけれ
ども、結構
農水省のホームページを見るのが趣味ぐらいな勢いになっているわけですよ。結構見ているんですよ。前の林
大臣には、何か、新しい農水族だねとか言われるぐらい、
農林水産省のホームページを結構見ていると思うんです。その私が発掘できない。
ということで、担当の方にお伺いしました、お電話で、これはどこにあるんですかねと。担当の方も結構苦労なさったようですけれ
ども、ようやく発見していただいて、探し出したんです。確かに載っています。
局長のおっしゃることは、うそではありません。なので、確かに、これは公表と言われれば公表なんだろうなという気がします。
余り詳しく言いませんけれ
ども、表のページから、大体五階層ぐらい下に行かなきゃいけないんです。しかも、皆さん御存じだと思いますけれ
ども、サイトマップ的にいうと、一番上のページから下に行くに従って、枝がどんどん広がっていくわけですね。
農水省のホームページをサーフィンするのが趣味である私ですら、どこに到達していいかわからないという
状況なんです。これを一般の方、あるいはもっと言って、農協
関係者、米の
関係者だとしても、やはり見つからないと思いますよ。
だから、公表していないとは言いませんので、こういうことがあったときは、ぜひトップページのニュースとかで、こういう取引をやりましたよ、契約金額については後日公表予定ですと書いておいていただきたいんです。そういうお願いをしたいんです。
だって、A4の紙で出して、ちょっと皆さんにお配りすればよかったなと思うんですけれ
ども、これはルーペが必要なぐらいちっちゃい文字なんですよ、A4に出しても。このぐらいちっちゃいので書かれているので、私も目はいい方だと思うんですけれ
ども、こうやってようやく見えるぐらいなので、こういう情報の出し方というのは気をつけていただきたいというか、むしろ、それが国民に優しいということだと思いますので、ぜひやっていただきたいと思うんです。
今、私は言ってしまいましたけれ
ども、
局長、私の話を聞いて、これが今のところ適正だと思うのか、今後ちょっと
改善したいなと思うのか、そこだけお聞かせいただけますか。