○小宮山
委員 特定秘密保護法案、昨年、大変強行な形で採決に持ち込まれました。また、今もこの
国会の中でその関係の施設がつくられようとしております。しかし、今後、その法案に関しましてその当時は担当
大臣がいましたけれども、実際、では、誰が責任を持つのかという、無任所の
大臣のままというのでは、結局、後々大変難しい問題が起きてくるというのは、この一年、実感をしているところでもあります。
残念ながら、
有村大臣が今つかれている
女性の
活躍担当
大臣も無任所でありますので、何年もつのかというのもわからないところであります。
本来であれば、そこまでしっかりと、担当
大臣がきちんと、男女共同参画の方が私はしっくりくるものですから、そういう担当
大臣、特定の
大臣をつくるならまだわかるのですが、全て兼務ということが、今、結局のところ、役所、
省庁をしっかり持ったところの
大臣の縦割りがそのまま続いたからこそ、今までどんなに法整備をしてきても進まなかった点が多くあるというのは、大変悔しい思いを
女性としてするところでもありますし、それを、縦割りだったものを横でやるからこそ、今、
有村大臣のついている担当
大臣の意義が大きくあるんだというふうに考えております。
本当に時間がないので、さまざま
質問をしようと思っているんですが、またの機会があればさせていただきたいとは思いますが、少し早目に。
正直、今回、臨時
国会召集に関しましては、地方創生と
女性ということで安倍総理は召集をかけられました。それにもかかわらず、私も
議運の
理事会に出ておりますけれども、地方創生は特別
委員会までつくって審議をする、しかし、
女性の方は、当初、本
会議での登壇もなく、そして、こうやって
委員会での
質疑ということでありました。
女性、
女性と言う割には大変軽い扱いだということを
議運の
理事会で抗議もいたしました。結果、
委員会だけではなく、本
会議での登壇というようなことにもつながったと思う節はございます。
しかし、ふたをあけてみれば、この審議
自体も、三日ぐらいで採決したいと言っていたなど、非常に、後回し。特に、法案が本
会議に立ってからしばらくあってこの審議に入るということを考えてみても、大変、扱いとしては、普通の、
一般の法律のままであります。
ましてや、今、衆議院の解散が言われている中で、報道ベースではありますけれども、地方創生の法案は
参議院で通すが、それまでだというようなこともあります。結局、この法案は通らなくてもいいというような扱いになる。これまた非常に軽い扱いであります。
安倍
内閣は、
女性の利用、政治姿勢が、本当に、こういった法案の扱いからも明らかなんだと思います。
男性も
女性も、さまざまな方がいらっしゃって社会はできている。それぞれが
自分の人生を謳歌し、そして、きちんと選択できる社会をつくる。これが今の政治の役割であり、世界の中では、どんな保守的な、アメリカの州でも同性婚も認める、そういう時代に入った中において、日本のこの審議の中というのは大変おくれている。いまだにこういうところでやっているのか。
女性という
言葉、正直、この
女性が輝く環境というのは、大変タイトルはすてきです。安倍
内閣、本当に法案のタイトルをつけるのがうまいですよ。ただ、中身がない。現実をしっかり捉えていない。
もし本当に
女性の
立場を感じるならば、現在置かれていることを考えれば、派遣法にしても、低賃金で働いている方々が多い、そこをやめさせるのが担当
大臣としての責務だったと思います。本当に低賃金で働き続けるというようなことをやめさせない限りは、能力のある方が必ずしも、その能力やそして意欲、夢をかなえるという社会はできないんだと私は感じております。
また、
国会におきましても、今私がここに立たせていただいて実感するのが、私が初当選したころにはまだクールビズがございませんでした。ですので、暑い中もネクタイ、男性の方々は本当に、ネクタイに上着をきちんと着ていた。(
発言する者あり)いや、結構脱いでいる方は多いんですよ、初めから。それを私たちは先輩の、
女性だから余り脱ぐことはございませんでしたけれども、男性の方々の中では、先輩が、暑くても我慢して着るんだと。
それはやはり、
国民の代表としてこの正式な場にいること、そしてその気概というものがあらわれていた。特に、憲法をつくっていた真夏、そこでもしっかりと羽織はかまだった方もいらっしゃると伺いました。そういった中で、議会というものをきちんと私たちの先輩方は守る、そういう気概を持っていた。今これを
指摘した途端にほとんどの方が上着を着られましたけれども。
本当に、随分
質問しなきゃいけない項目を残しましたけれども、正直、こんなに軽く扱われているという
女性政策やその
立場というものがあらわれた今回の
国会だったということを強く
指摘させていただきたい。(
発言する者あり)審議時間も短いでしょう。済みません、不規則
発言に答えてはいけませんね。今、不規則
発言が聞こえましたけれども、私が聞いているところによると、大変短い審議時間でこれも上げようとしている。私
自身が感じた
議運での扱いも大変軽いものでございました。
大変悲しい思いもしますし、何よりも、
女性自身もしっかりと力をつけて、そして、本当の
意味でエンパワーメント、女子差別撤廃の選択議定書が採択されるよう努力をしていきたいと思います。
以上で
質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。