○
西野委員 さすが
石破大臣だなというふうに
思いました。
私は、それこそ二代目でございますので、先代の秘書をしておるときから、先生の
政治の姿をいろいろ拝見しておりました。
そういう中で、
石破大臣を見て正直怖いなと思ったときが、一番怖いというか恐ろしいというか迫力を感じたシーンがありまして、実は、それは去年の参議院
選挙の最終日だったと思うんですが、当時、分党前でしたので、
日本維新の会に所属をいたしておりました。いわゆる第三勢力と言われたところに所属をいたしておりまして、衆議院
選挙から勢いはよかったです。ところが、参議院
選挙あたりで急に減速をしました。それはやはり、自民党の力に完敗をしたというのが僕の正直なところなんですが。
それが、最終日に、当時の、
石破大臣が各党の
選挙の責任者と並んでテレビの画面に出られたときのあの顔、真っ黒に日やけされて、それも恐らく、そういう自分の姿とか身なりとかに気を使っている時間もないというか、多分、日やけどめも何にも塗っておられないような感じで、やけただれておられた。その姿を見て、当時、自民党も勢いがあったわけですよ、普通だったら、そこまでせぬでも、それなりに戦えるよなという
選挙にもかかわらず、党の代表、トップの方が恐らく
地方を全部回られて、あの暑い中、街頭に立たれて、本当に前線で戦ってこられたんだなという姿を見たときに、ああ、これは正直負けたなと
思いました。その怖さを感じました。
そういう
大臣であるからこそ、僕は、今
思いをあえて語っていただいたんですけれども、
地方創生こそがまさに
日本の
創生でもあるんだ、
日本を
創生するためには
地方の
創生が必要なんだという
思いで、これだけ
地方も、どんな自分の立場にもかかわらず、そうやって回ってこられて、また、御出身も、比較的都会ではないところの御出身でもありますので、そういう意味では、
地方の声もよく聞いてこられていると思うので、期待をしているところでありますし、頑張っていただきたいなと、素直に心からエールを送りたいなと思っております。
先ほども
質疑にありましたけれども、僕は、この法案が出たときに正直思ったのは、
地方で企画を立ててきなさい、でも、その企画を選ぶのはあなたたちじゃなくて、国がその企画のよし悪しを見ますよ、いい企画にはお金をつけてあげますよ、応援してあげますよ、ただし、その出してきた企画はあなたたちが出してきたんだから、お金を応援はしてあげるけれども、結果が伴わなければ、その責任はあなたたち
地方にあるんだろうということなのかなというふうに思ったんです。
これは、ある意味で見ると、国の傲慢ともとれるし、また無情なところともとれるのではありますが、先ほど
大臣の御答弁にもありましたけれども、しかし、それぐらいの覚悟を持って、
地方がこれから
創生、新たな
地方として
生まれ変わっていくんだ、
創生をしていくんだという決意を持って臨まないと、ひいては、この国も
生まれ変わっていくことができないんだということだと
思います。
その言葉の中に厳しさがあるということなんですが、それは、
一定、今、この国の中で、全ての
地方、全部の
地方を同じように、かつてやったように同じように応援をして、みんながみんな
再生、
創生できるということは、残念ながら、もうこれはないと思うんです。
政治家としては、例えば、自分の
選挙区にそういう
地域がたくさん含まれた場合には、いやいや、
皆さんのところも
再生しますよと言いたいところではありますが、そこをあえて言わずに、申しわけないが、もうここから先は、みんなをみんな応援して、みんなをみんな立ち直らせるということは、残念ながら、そういう国の状況ではないんだ、だから、とにかく
皆さん方がそれぐらいの気概と責任を持って、
生まれ変わるんだというものを出してきてほしいんだ、そのことに対しては国がしっかりと応援をしていくんだということだというふうに思うんです。
それに当たって、私は、もともと自民党ではありましたけれども、自民党から、大阪の府会
議員のときに大阪維新の会というのをつくりました。これは、当時、我々の言い方で言うと、いわゆるローカルパーティー、
地域の政党だということを言いながらやってきたんですが、やはり、
地域の声をまとめ上げていくには大変有効な方法だったと僕は
思います。しかし、一方で、国からいろいろなそういう応援をいただこうと思うと、ローカルな活動だけではなかなか難しくて、国政にも出てこざるを得なかったというのが僕の当時の
思いであります。
そういう中で、これは御答弁は別にいただかなくて結構ですけれども、こういう
地域の
創生という中で、先ほど、サイクルを回していかなければいけないということもありましたけれども、では、そのサイクルの検証をしてみたりとか、企画をする部分にも、
議員も議会も含まれてくるわけでありますけれども、そういう
地方議員の
役割というのも、当然、今まで以上に重要になってくると
思いますので、別の機会でもまた一度
大臣に、きょうはちょっとこの通告はしていませんでしたので、お答えは結構ですけれども。
こういう政党そのものも、今、
国会議員が五人以上いなければだめとか、直近の
選挙で何%以上の得票をとっていなければだめとかいう政党要件があります。その政党要件を満たしたところにすごく多くの税が政党助成金という形で投入されています。
それはそれでいいんだと思うんですが、それとあわせて、こういう
地方議員を、例えば五十人以上いればローカルパーティーとして、政党として認めてあげるんだというようなこともやっていかないと、本当の意味で
地方の議会が成熟していくこともなくて、
地方の議会が成熟しないと、行政と議会という両輪でありますから、なかなかうまく
地方の
政治も回っていかないかなという
思いをしながら先ほどの御答弁も聞いておりました。
長々と前振りをしていましたら、もう
質疑時間があと五分になってしまいましたので、
質疑に入りたいと
思います。
そういう中の活動で、明治以来、国と都道府県、各
市町村という形は変わってきませんでした。もっと言うと、都道府県は今四十七といいますが、しかし、そこは、二十の政令市も含めて六十七という考え方でいいんじゃないかなと僕は思っています。
政令市制度というのは、都道府県と同じような権限、財源を渡して都道府県から独立をさせてしまおうじゃないかというのがそもそもの
趣旨だったというふうに書かれている文献もございまして、そのときに都道府県が、それでは困る、政令市に独立されてしまえば周りのところだけで都道府県が行政を回していけないということで大抵抗があって、今の中途半端な形になってしまったというようなことが書かれてある文献がありました。
大臣に伺いたいのは、今の政令市と都道府県の
関係は二重行政と言われておりました。大阪府では、大阪府と大阪市、二つ合わせて、府、市でフシアワセと言われた
時代がずっと長く続いておったりもしますが、この点について、都道府県と政令市の二重行政について、これから
地方創生をしていくに当たって問題があるというふうに私は思っておりますが、
大臣はいかがでしょうか。