○宮沢(隆)
委員 次世代の党の宮沢
隆仁です。よろしくお願いいたします。
十五分と短いですので、まず最初は、
選挙一般、特に政治と
お金について、それから後半にこの
法案についてちょっと言及したいと思います。
ちょっと私のパーソナルヒストリーを述べさせていただきます。
私は二年前まで普通の医者だったんですけれども、なぜ
衆議院選挙に出たかというと、二〇〇九年当時の麻生内閣のときの政治と
お金の問題で閣僚がころころとかわった、それで、民主党にかわって、これで世の中よくなるのかなと思っていたら、三・一一前後でいろいろ起こって、菅内閣から野田内閣になって、似たようなことがまた起こって閣僚がころころかわってということを普通のノンポリの国民として見ていて、簡単に言うと、ぶち切れたんですね。
もうこの人たちに任せていたら日本は本当にどうなるかわからない、かといって、
自分が政治家になって何ができるかわからないけれども、まあとにかくちょっと政治を勉強してみようということで、橋下徹さんのやっている維新政治塾に入ったわけです。
橋下徹さんの何に引かれたかというと、要するに、政治家を職業にするなとか、あと、盆踊りに行っている暇があったら勉強しろと。一国民としては、やはりそういう言葉にしびれるんですよね。
結果として、二〇一二年十二月の総
選挙で、議席ゼロから、日本維新の会という五十四議席が生まれた。これは、僕は、ある
意味、革命的なことが起こったんじゃないかと思っています。それだけ国民の怒りが大きいということをまず
認識していただきたいと思います。
そして今、また当時の怒りのアドレナリンがやはり私の中でふつふつと沸いてきておりまして、タイミングよくこの
委員会に出させていただいて、ちょっと言いたいことを言わせていただこうかなと思っております。
選挙一般のことなんですが、例の小渕
大臣辞任の件、あのケース自体を別にどうこう言うつもりはないんですけれども、なぜああいうことが起こるかというのをちょっと考えると、一国民の目から見ると明らかなんですよね。要するに、後援会に
お金がかかり過ぎるんですよ。同時に、
選挙に
お金がかかり過ぎる。だから政治家は献金をもらわないと回せない。僕にはそういうふうにしか見えないんですね。
例えば、観劇に連れていかないと応援してくれない、ワインを上げないと応援してくれない、何々を上げないと応援してくれない。だったら、そんな後援会はやめたらいいじゃないというのが国民の感覚です。後援会をやめて、たくさん雇っていた秘書を削れば、それだけで節約になるわけですよね。その分、別に献金ももらう必要はない。そうしたら物すごくすっきりしていくと私は思います。
ちなみに、私は運よく政治家になれましたが、後援会というものをどうしようかずうっと考えていたんですけれども、昨今のこういう政界の事件を見て、もう後援会はいいかなという気になってきました。
後援会、例えば、バスに乗ってたくさんの人に来てもらって云々というのをやっている
議員がいるのを見ていますけれども、僕から言わせれば、本末転倒かなという気がしています。
政治家というのは、本来、身近に来る人たちだけじゃなくて、いわゆるサイレントマジョリティー、要するに、
自分のところに来ていない、物を言えない人たちのために仕事をするのが政治家だろうと僕は思うんです。そうすると、いつも仲よくしている後援会のためにだけ働くというのは、やはりおかしいだろう。ということで、私の結論では、大きな後援会というのはつくらないということにしました。
それから、もう
一つは、いわゆる献金です。
これも、献金、上げますよと言ってくる
団体もあるんですが、ちょっと様子を見ていて、もらうのをやめました。したがって、私は献金ゼロです。政治資金報告を見ていただければわかりますが、個人献金も企業献金もゼロです。でも、政治家はやっていけています。
要するに、政治活動そのものにはそんなに
お金はかからないと私は思うんです。
お金がかかっているのは、
選挙区でそういう後援会等のお世話をして、
選挙に通るために
お金がかかっているんだろうと私には見えます。
したがって、もし、これから小渕さんのような件を起こさないようにするのであれば、どの党の
議員の方も、後援会の
あり方とか企業献金の
あり方というのを、改めて考えていただいた方がいいと思います。
私、
地元を回っていても、結構怒っています、
有権者は。私、戸別訪問が好きなのでよくやるんですが、本当に怒っています。だから、この次の
選挙はまた何か事件が起こるんじゃないかと私は予想しております。
では、ちょっと、細かい
選挙の話に入ります。
選挙というのは幾らかかるのかなというのを、私、
自分のものも含めて、調べてみました。
この間の、二〇一二年の十二月の
選挙で、
選挙期間が短かったこともあるし、突然出たもので、私自身は、最終的に、出費としては五百万円弱でした。それが果たして多いのか少ないのか僕はわからなかったんですけれども、
選挙管理委員会から出ている報告書等をちょっと調べてみたら、大体、自民党の
先生方は一千万から二千万ですか、民主党の
先生方はそれよりちょっと少ない、あとは、やはりベテランであるほど多いという現象がわかりました。
私、実は知らなかったんですが、上限が二千五百万円前後ということですよね。それを超えると
選挙違反になるということです。
そこで、
一つは、
選挙に
お金がかかる、かかると言っているのであれば、まず、その上限を下げたらいいではないかと単純に思うわけです。だから、例えば、一回の
選挙で一千万円以下しか使っちゃいけないとなれば、必然的に
選挙資金がかからなくなるわけで、余計な
お金も要らないし、よりクリーンになりますよね。それが一点です。
それから、
先ほどから
地方選挙の
お話が出ていますが、これも
総務省に調べてもらったら、一概には言えないけれども、一年間に全国でやっている
地方選挙の総額を合わせると約一千億円だそうです。
ただ、これもちょっとがっかりしたんですけれども、
地方、いわゆる
市町村とか県でどのくらいの
お金を現場に出しているかというのは
総務省では把握していないということを聞きました。
これは参考人に聞いた方がいいですかね。なぜ把握できないのか、あるいは、これから把握する予定はないのかというのを、ちょっと聞いてよろしいですか。