○西野
委員 もうすごい数なわけですよね。今お聞きしただけでも十何隻、四十六隻、きのうも三十一隻ですか。これは本当に、この
小笠原の大事な我が国の海洋資源がこうやってとられていっているという現状は嘆かわしい限りであります。
かつて、北方領土で我が国の漁船が操業していまして、その船員さんがロシアに射殺されたことがありました。北方領土はそもそも我が国の領土でありますから、この我が国の領土、領海の中でこのようなことが起こったということは、大変嘆かわしいというか、悔しい思い、憤りを感じたわけであります。
先般も隣の韓国で、中国の同じような、
小笠原で密漁をやっているような、こういう船が韓国で操業していました。韓国の当局と取り締まりでもめたんですね。韓国の方から射殺されたという報道もありました。パラオでも同じようなことが起こっているんですね。
今回の
予算要求で
体制強化をしっかりとされるということではありますが、実際、仮に拿捕して、今月の五日に海保が一隻拿捕しました。でも、結局、拿捕しても、逮捕しても、そのとったものを没収して、また中国に強制送還するんですよね。盗人に入られて、物だけ返してや、ほな気をつけて帰りやというようなことを繰り返しているわけですよ。最高級のランクであった一キロ六百万もするようなものですから、その程度の、捕まったらまた強制送還で送り返されるだけのことやからええがなということで続けておるわけですよ。
実際、今どういう
体制で、例えば、海保が何隻の船で、また水産庁が何隻の船で、これで
連携してやっているというようなことは、
体制についてはここでは聞きません。警備の問題もありますから
体制は聞けないですけれども、恐らく、僕の知る限りではまだまだ十分じゃないですし、仮に一隻捕まえて、恐らく
横浜かどこかまで連れていくんですよ、あの長い距離を。そうすると、その間、その
体制の中から一隻減るわけですね。
今お聞きしただけで十七隻、四十六隻、三十一隻と来ているわけですが、これを全部取り締まろうとしても、逆に言うと、悪い国だったら、恐らく、こんなところまで密漁に来るような国だったら考えることはわかりますよ。一隻だけおとりにしたらいいんですよ。一隻だけ捕まえさせて、それを
横浜まで連れていっている間に、どんどこ乱獲をまたできるわけですよ。密漁をできるわけですよ。
だから、そういうことも踏まえて今回の
体制強化の要求をされているのかなと僕は考えたときに、恐らく、今回の要求で通るぎりぎりの範囲、もしくは今まで以上に要求はされているとは思うんですけれども、それでも、そういうことまで考えると、九月以降激増しているということも考えると、まだまだ僕は十分ではないというふうに思っています。
これは御答弁は結構ですけれども、これからも引き続き我が国の貴重な資源を守り抜くために、もっと言うと、
小笠原の周辺で漁業をされている方というのは、中国から来ている船は鉄製で、ごっつい大きいんですね。
小笠原の漁船はちっちゃい木造の船が多いわけですよ。仮にぶつかられでもしたら命の危険があるということで、遠慮して操業したりしているというような声も聞きますし、海岸からすぐ、十キロぐらいのところまでに今来て操業しているわけですよ。そうすると、いつ上陸してきてもおかしくない。
今はサンゴをとっているだけですよ。サンゴ
もとられたらあきませんけれども、もしかしたら、その中に武装しているようなのがまざっているかもわからぬわけでありますから、これは、そういうことも踏まえて、しっかりとこれからも引き続き
体制強化を進めていただきたいなということをお願いしておきたいと思います。
続いて、
大臣の所信について伺いたいと思います。
大臣の所信を聞いていまして、正直、すとんと落ちにくいところが三十一カ所ありました。三十一カ所は、全部、片仮名のところがどうもすとんと落ちにくくて、その代表例を挙げますと、マイルストーン、メーンストリーム、コンパクトシティーなんです。
マイルストーンとかメーンストリームというのは、これは別に、日本語で同じような
言葉があるわけですから、わざわざ英語にせぬでもいいのかなという思いがあるのと、最後のコンパクトシティーというのは、これはいろいろなところに出てきますし、きょうは
地域創生ということについて伺いたいんですけれども、この
地域創生を議論させていただく上で、このコンパクトシティーという
意味がすごく大事になってくると思いますので、まず
大臣に、このコンパクトシティーとは何ぞやということを伺いたいと思います。