○中島
委員 みんなの党の中島克仁です。
本日は、十分という短い時間ではございますが、私からも
質問をさせていただきたいと思います。
本
改正案、与野党で
連携して、きょう起草されたということを大変意義深いものだと思います。私も
提出者の一人でございますので、政府に対して私はちょっと御
質問をさせていただきたいと思うわけです。
この
危険ドラッグ、当時は脱法ドラッグというふうに呼ばれておりました。以前からこの問題は大変大きなものだったとは思いますが、六月末、さきの
国会閉会直後に池袋での死傷
事件が
発生して、報道でも大きく取り沙汰され、
国民の関心も大変大きくなった。その直後に我々、閉会中でございました、
山井先生、いなくなってしまいましたが、野党筆頭、与党の筆頭の方にも御協力をいただいて、八月四日には閉会中にもかかわらず集中審議がとり行われた。その間、
山井先生や
井坂先生を初め
現場に赴いて、その
状況に我々も、これは何とかしなければならない、そういう強い思いを抱いたわけでございます。
私の地元においても、夜、盛り場と言ったらなんですが、そういうところで呼び込みをしている人にこの件を聞いて、本当に誰でも身近に手に入ってしまう、そのような
状況なんだということを実感したところであります。
そんな中で、集中審議の中でも、また当時の田村大臣も、
現行法で徹底的にやるんだという強い意思、その中で、
店舗型に至っては三分の二まで減らすということにまでなっているわけですが、その後も八月、九月、十月と、
危険ドラッグにまつわる
事件、
事故はおさまる気配も見せない、そのような
現状なんだと思います。
この
危険ドラッグの特異性は、これはよく言われております
イタチごっこを繰り返した結果、売る方も使う方も何物か全くわからない、どうなってしまうのか全くわからないモンスタードラッグと化してしまったこと。そしてもう一点は、覚醒剤やコカイン、大麻等に比較して、非
社会的勢力にかかわらなくても安易に手に入ってしまう。勉強が手につかない高校生が身近な友人から、これを吸うと勉強がはかどるよと、身近な方々から誘われて安易に手を出してしまう。
表面的に出てこない部分で本当に浸透してしまっている可能性が否定できないということが、この
危険ドラッグの本当に大きな問題であって、今までかつてない、参考人質疑の中でもございました、この日本においては
薬物乱用に関しては比較的安定した国であったにもかかわらず、この機会に先進国に肩を並べてしまう可能性もあるということでございます。
先ほど言った
イタチごっこ、そもそも化学構造分析に時間がかかるということが根本にあると思います。何度もほかの
委員からも御
質問がございましたが、改めて、新規
薬物の検出、同定の作業というもの、これはもう一般的に時間がかかるのは先ほども
答弁いただきましたが、現在、どこまで迅速化されているのか、その作業が本当にスムーズに行われているのか。そして、新規なもので、最短でどのくらいの期間で検出、同定できるのか。また、人員
体制も含めて、予算はこれからというふうにおっしゃっておりましたが、不十分だとすれば、いつごろまでに十分な
体制がとれるとお考えになっているのか、
お尋ねいたしたいと思います。