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住田政府参考人 豪州の位置づけでございますけれども、御
指摘ございましたとおり、
豪州は、石炭及び鉄鉱石の
我が国の
輸入量の約六割強を占めておるわけでございますが、LNGにつきましても、現在、
輸入量の約二割を占めておりまして、最大の供給国ということになってございます。また、レアアースの供給につきましても、中国がやはり一番大きい供給国でございますが、中国以外ということで見ますと、鉱石といたしましては最大の供給源ということになっておるわけでございます。
まず、天然ガスにつきまして、御
指摘のございました、中東への依存がやはり大きいということでございますが、現に中東から約三割弱の天然ガスが来ておるところでございます。したがいまして、この天然ガスにおきます中東への依存というのを減らしていくという意味からも、
オーストラリアのような、政治的にも、また輸入の経路という意味でも、非常に安定、安全な国の位置づけというのは非常に重要なわけでございます。
天然ガスにつきまして、
我が国企業、これまでからもいろいろな形で資本参加をしておりますが、さらに今回、イクシスというLNGのプロジェクトにおきましては、
我が国の企業が主導をする形で参画をしていくということで、二〇一六年末には生産の開始を予定しておるところでございまして、また
我が国にとっても非常に重要な供給源になるということでございます。
また一方、レアアースにつきましては、
豪州のマウント・ウェルド鉱山におきまして採掘をいたしました鉱石を、マレーシアの工場で精製して
日本に持ってくるというプロジェクトに
我が国企業が参画をしておりまして、昨年から生産を開始したところでございますが、間もなく本格的な生産が行われるということで、レアアース製品が
日本に供給をされ始めているということでございまして、一部のレアアースにおきましては、
豪州からの供給というのが主要な供給源になっていくということを
考えております。
このように、
オーストラリアというのは、
我が国の資源エネルギーの安定供給確保という観点から、非常に重要な供給国の
一つでございます。加えまして、企業の投資
環境の観点からも、ほかの国と比較して非常に安定をしているというものでございます。政治的にも、経路という意味においても、安定的であるというふうに
考えております。
このため、
政府としましては、
オーストラリアにおけるさまざまなプロジェクトについて、JOGMECなどを通じたファイナンスの面での支援を行うなど、
オーストラリアとの資源エネルギー
分野での協力
関係の
強化、拡大に向けまして、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。