○宮沢(隆)
委員 よくわかりました。
このセカンドトラックという言い方は余りよろしくない、この三つの柱が全てが機能して
外交をやっていくんだという
理解でよろしいですか。はい、わかりました。
その中で、ちょっと
議員外交にフォーカスしたいと思うんですが、資料の二をごらんいただきたいと思います。
ここに我が党の中田議員が写っているんですが、何をやったかといいますと、これは、九月に六人の議員がフィリピンに行きまして、そして、主に安全保障に関するいわゆる交渉、話し合いをいたしまして、最終的には、ここに写っているのは、真ん中で握手しているのはビアゾン下院国防
委員長なんですけれども、何を共同文書としたかといいますと、海洋における法の支配を推進するための
協力に関する共同文書というのを、議員同士でサインもして、ペーパーにいたしました。
いわゆる我々野党の一つが、この
ように一つの国に行って、この
ような
外交をするということは、現地の
外交官の人たちもこういうのは初めてだと言っておりまして、非常に彼らも刺激になったし、勉強にもなったと。我々議員も勉強になりました。実は私、ちゃんとしたこういう
外交はこのときが初めてだったんです。
二〇一三年の一月十八日、ジャカルタのASEANで
安倍総理がスピーチし
ようとしたら、アルジェリアの事件が起こってできなかったという、「開かれた、海の恵み
日本外交の新たな五原則」というのがあります。その中で、これはもちろん
アジア中心の
お話なんですが、五つをまとめますと、
普遍的価値を浸透させる、それから、法とルールによる海の支配、三が、自由でオープンな経済を活性化する、四が、文化のつながりの充実、五が、未来を担う世代の
交流。まとめるとこういうことなんですね。これは非常に結構な宣言だと私は思います。
私が一つ言いたいのは、我々がフィリピンで行ってきたことは、この二番目の法とルールによる海の支配というものを推し進め
ようということで行いました。これは中田
委員がブログ等で主張しているんですが、従来の野党の
外交というのは、どっちかというと、その当時の政権の反対のことを
向こうで言ったりとか、ちょっと足を引っ張ろうとかという形のことが多かったんじゃないか、でも、この次世代の党はそうではないと。まさに
安倍総理が述べられた法とルールによる海の支配を推し進め
よう、バックアップし
ようという意図で言っております。
ということで、多分、
向こうの議員たちも同調してくれて、十人ぐらいの議員がサインをしてくれました。
こういう
外交の仕方もあるんだなというのを、私、ビギナーとして非常に勉強になりました。
それで、これはちょっとうちの党の宣伝だったんですが、
議員外交というのを改めて私が国民だったときの目線でちょっと評価をさせていただきますと、四つぐらいにまとめたんですが、重層型の多
チャンネル外交というのが今の
現状だろうと思うんですが、若干の混乱があるんじゃないか、統制し切れていないんじゃないかということですね。
一方で、例えばうちに猪木議員がいるんですが、独自のスポーツという
チャンネルを持っている。それを
政府が生かし切れていないんではないかというのが私の印象です。
それからもう一つ、いわゆる議員を引退した方、
総理大臣を引退した方が独自
外交をやられている
ようなんですが、それが、国民の目で見ていると、何か
日本の国益を損ねている
ように見えるんですね。
それからもう一つは、議員ですから仕方ないんですけれども、議員が落選した途端に、ある国とのパイプが突然ぷつんと途切れる。これも、例えばその党で統制していればそういうことは起こり得ないはずですので、そこをうまく制御できないものかというのが印象です。
以上、四つぐらい、私、一気に挙げましたけれども、こういう視点についてはどの
ような御
意見をお持ちでしょうか。これは参考人ですかね。