○
山本順三君 自由
民主党、
山本順三でございます。
総理、オリンピック、決まってよかったですね。私どもも大変うれしく思っておるわけでございまして、今日はオリンピック・パラリンピックの話、たくさん出ましたけれども、是非、二〇二〇年に向けまして、子供
たちに夢や感動を与えられるような、そういう大会ができるように準備万端相整えられて
対応していただくように、まず冒頭お願いを申し上げておきたいと思います。
さて、
総理は昭和二十九年生まれということでありまして、今年はうま年、年男ということでございまして、私も同年兵でありますけれども。これは、実は裏を返せば還暦を迎えるということでありまして、
総理の動向を見ておりましたら、時にゴルフをされたり、あるいはまたスポーツジムに行かれたりということで十二分に体調管理をされておると思いますけれども、まさにフル稼働されておるわけでございますから、これからもしっかり時間を取って、そして健康体で大いに今後
日本の繁栄と誇りを取り戻す、そういう気概を込めて頑張っていただきますように冒頭エールを送りたいと、このように思います。
さて、自由
民主党が政権奪還いたしましてから約一年と三か月でありますけれども、
総理が放たれた三本の矢、それに加えてオリンピック・パラリンピック、四本の矢によって社会の鬱積したムードが一挙に変わったというふうに感じられている方は、これはもう
日本全国大勢の
皆さん方がそういうふうにお感じになり、何かしら未来に向けての
期待感が芽生えてきたのではな
いか、こういうふうに思っていらっしゃる方が多くなったと思います。
アベノミクスの第一歩がスタートをしたということでございますけれども、私も実は政治家になって、地方議員も含めてでありますけれども、もう三十年余りになりますけれども、これほどの政治のダイナミズムといいましょうか、一挙にこれほどムードが変わるものかということを自分の目で目の当たりに体験することができました。
是非、これからこの
デフレ脱却に向けての、これまではなかなか、いろいろと大きな問題も抱えておると思いますけれども、その
経済再生がより実効性を伴うような、そしてそのことが中央だけではなくて
全国津々浦々に波及できるような、そういう
対策を講じてもらいますように
成長戦略の展開を
期待を申し上げたいというふうに思っております。
ところで、昔から好事魔多しと、こういう格言がございまして、好調であるときにこそ様々な落とし穴に気を付けて十二分に警戒して一歩一歩歩んでいこうと、そういう意味であろうかと思います。私どもも、
安倍政権をしっかりと支えていく、そういう覚悟を持って、それでもなおかつ最近ちょっと気になること、若干心配になること、そういったことを
指摘させていただいて、そして
総理の率直な見解をお尋ねをさせていただきたいと思います。
まず第一点でありますけれども、政権与党との連携強化についてであります。
日本の復活に向けて
総理が非常に強力なリーダーシップを持って
一つ一つ進めていく、これは極めて重要なことだというふうに思っております。それと同時に、議院
内閣制ということでありますから、政権与党との連係プレー、これもしっかりとしていく、これも大切であることはまさに言うまでもないというふうに思っております。
最近、政高党低、このセイコウのセイは西ではなくて政府の政、それからトウテイのトウは東ではなくて与党の党と、こういう言葉をちらりと聞くことがありますし、それから、官邸主導とか官邸の意向とかいう言葉もたまに耳にすることがあります。実は、先般の自民党の最高意思
決定機関であります総務会におきまして、たしかあれは
国家戦略特区の話だったと思いますけれども、最終的に承認をいただきたいということでありましたけれども、この
国家戦略特区に関しては約三十本余りの法案が連動していくということであり、まだ党内の政調部会で十分な議論がなされていないというような意見も出、官邸の意向ではあるけれども承認が先送りされたというような場面が実はございました。
また、現在議論されております集団的自衛権、これの解釈の変更につきましても、我が自民党内あるいはまた公明党内でも若干の不協和音が出ておるような報道もあるというふうに認識をしております。
そこで、まず第一弾、
総理におかれましては、政権与党との連携強化に十分意を用いられて一層の緊密化に向けて各党内の声にしっかりと、そしてより丁寧に耳を傾けてもらいたいと、このように思うところでありますが、
総理の見解をお示しいただきたいと思います。