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吉川沙織君(吉川沙織)
○
吉川沙織
君
民主党
の
吉川沙織
です。 私は、ただいま
議題
となりました
平成
二十六
年度
NHK予算案
に対し、
反対
の立場から
討論
を行います。 今、
アベノリスク
は、
NHK
をも巻き込んで大
騒動
を引き起こしています。
実証性
や
客観性
を軽んじ、
自分
が理解したいように世界を理解する態度、異なる
意見
を持つ他者との
公共的対話
を軽視し、独り善がりな決断を重視する姿勢を反
知性主義
と呼ぶそうです。第一次
安倍政権
はお
友達内閣
と呼ばれ、第二次
安倍政権
は反
知性主義内閣
とでもお呼びすればよろしいのでしょうか。 リンカーンの言葉とされるものに、長年にわたって
試練
に耐えた
原則
の方が、
試練
を経たことのない新しい
原則
よりも尊重するというものがあり、これが
保守主義
の考え方ともされます。簡単に言えば、壊れていないものを直そうとするなということのようです。 戦後、これまで
NHK
に対する
国民
の
信頼
はずっと続いてまいりました。
不祥事
が多発し、
国民
の
信頼
が毀損あるいは揺らぐことはあっても、壊れてはいなかったはずです。ところが、ささいなことを曲解し、針小棒大に誇張して、
NHK
は壊れているから直してみせようというのでしょうか。現在、
総理
御自身を始め、
総理
の重用するスタッフの
発言
は、内外に摩擦、あつれきを発生させ、
政権リスク
は高まっています。まさに
アベノリスク
が
経済
以外でも続発しています。 戦後、
権力
に対して異論を唱える場を確保し、
社会
が安易に一丸となることを防ぐため、
放送
が不偏不党、真実、そして
自律
を保障されることによって
表現
の自由を確保し、
公共
的に重要な様々な
意見
が
放送
されることによって
国民
の理解が一層深まり、
民主主義
の発達に資する、これが
放送法制定
の眼目です。
政府権力
を批判的に検証し抑制することが
NHK
を含む
報道機関
が担う
公共性
の根幹であり、
公共性
の本質は言論の自由と不可分です。その中でも重要な役割を果たすのが
公共放送
としての
NHK
なのです。 ところが、現
政権
は、
公共放送
に対して、
政府
の方針を伝えさせることが
国力向上
につながると、逆の発想で
NHK
をコントロールしようとしています。
政府
が右と言うことを左と言うわけにはいかないとか、
NHK
をボルトとナットで締め直すといった現
NHK会長
の
発言
はその典型です。
公共放送
の理念をよく理解されていないだけではありません。
籾井会長
は、
財界出身
といいながら、
会長就任
当日に、
自分
を除く
理事全員
から、
緊張感
を持って
職務
に当たるためと称して、日付のない
辞表
を提出させるという
経済界
でもあり得ない暴挙を、
一般社会
ではよくあることとうそぶき、いまだに
辞表
を手元から放しません。組織のトップの
言動
で
企業価値
が大きく毀損されることすら歯牙に掛けないこの
会長
をいつまで放置しておくのでしょうか。
籾井会長
だけではありません。一部の
NHK経営委員
も、
私的発言
としながら不適切な
発言
を行っています。しかし、
NHK
には
放送ガイドライン
二〇一一があり、その中で、「私生活上のことであっても、
NHK
の名誉や信用を損ねたり
公共放送
で働く者としてのモラルに反したりする
発言
や行動は厳に慎む。」、明記されています。また、この
ガイドライン
の堅持を
会長
や
経営委員長
は本
院総務委員会
で明言されています。 このような、
ガイドライン
すら守れない一部
経営委員
や不穏当な
言動
を行う
会長
について、果たして
経営委員会
は
役職員
の
職務執行
の監督を実効的に行っていると言えるのでしょうか。
経営委員会
は、
会長
に対し、この二か月間で二回の
口頭注意
と一回の申入れだけ辛うじて行っていますが、その効果も全く現れていません。 このように、
職務執行
の
チェック機能
を果たしていない
経営委員会
は、
国民
・
視聴者
の負託に応えていると言えるのでしょうか。そして、このような
経営委員会
が
平成
二十六
年度
NHK予算案
を議決しているのです。どの程度議論し、
審査
しているのでしょうか、全く
信頼
できません。 さらに、
籾井NHK会長
の不穏当な
言動
は海外へも波及しています。
NHK
の
看板番組
である「
クローズアップ現代
」で予定していた駐
日米国大使
への
インタビュー
が一時難しい状況に陥ったのです。そのため、
NHK内部
、特に現場では大変な混乱を来し、
会長
などにも
報告
を上げていたと聞いています。 ところが、
籾井会長
は、
記者会見
の場でも、
総務委員会
での私の
質問
に対しても、そういう話は聞いておりません、ないと思いますなどと
発言
し、そして、
番組
を何とか放映にこぎ着けた後は、
会長
も
関係理事
も、
取材
、制作の
過程
に関することは答えられませんの一点張りです。その後、
会長
は、
報告
を受けながら聞いていないと虚偽の
答弁
をしたのではとの問いには明言せず、本来答えるべきではないことを答えてしまったことを深く反省しておりますなどと言っております。 また、「
クローズアップ現代
」の問題を指摘する私の
質問
に対し、「結果として、「
クローズアップ現代
」で
ケネディ大使
との
インタビュー
がなされました。私はこれが全てだというふうに思います。」と答え、
番組
が放映されれば、
取材過程
も含め、問題は全て解決されるといった乱暴な
答弁
をしています。
国会軽視
と断ぜざるを得ません。 以上申し上げたことだけでも判断いただけるように、
就任
からたった約二か月間で、とてつもないほどの
騒動
を起こしたのが現
NHK会長
です。 そもそも、
籾井会長
は、内定から
就任
まで一か月以上もありながら、公の
職務
である
NHK会長
としての
準備
を、周囲にも耳を貸さず全くしなかったのです。その結果、
就任
当日には、
個人的見解
とはいえ、不適切な
発言
を行い、その後、言わされた、
誘導質問
だったと他人に
責任転嫁
をしておいて、
発言
した事実は撤回しても、
発言内容
についての真意は変わらないと言い、「それでもなおかつ私は大変な失言をしたのでしょうか。」と
経営委員会
で
発言
されるのが現
NHK会長
です。その上、あろうことか、
籾井会長
は、
事前準備
をしなかった
自分
の不始末を都合よく忘れ、今後
就任
当日の
記者会見
はやめた方がいいと言うのです。
就任
から一か月後に
国会
提出された
平成
二十六
年度
NHK予算案
をこの
会長
はどの程度理解しているのでしょうか。全く心もとない次第です。
国民
が知らないうちに
憲法改正
を行うナチスの手口を見習ったらという
財務大臣
の
発言
に象徴されるように、
NHK
の
会長
や
経営委員
の人事が、改憲などなし崩し的に
事態
を変えようとするための流れの一環ではないかという
危機意識
が醸成されるのも当然です。 以上のように、
国民
の知る権利、
表現
の自由、
報道
の自由、そして独立かつ
自律
であるべき
公共放送
としての
NHK
が危殆に瀕している中で、このような
NHK会長
の下で執行される
平成
二十六
年度
予算案
は到底
承認
するわけにはまいりません。 「
公共放送
は
視聴者
のものであり、
視聴者
のためにあり、
視聴者
のみに
責任
を負うという
信念
である。その
信念
が貫き通されるなら、たとえどんな困難にぶつかろうとも、そのときは
視聴者
が
公共放送
を励まし、支えてくれるだろう。」、
公共放送
に対して、
国民
・
視聴者
からの
信頼
が著しく毀損される原因をつくった
籾井NHK会長
の辞任あるいは罷免を最後に強く訴えて、私の
反対討論
といたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
kokalog - 国会議事録検索
2014-03-31 第186回国会 参議院 本会議 第12号
公式Web版
議事日程(会議録情報)
0
平成
二十六年三月三十一日(月曜日) 午後零時三十一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第十二号
平成
二十六年三月三十一日 午後零時三十分
開議
第一
日本放送協会平成
二十二
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれら に関する
説明書
第二
日本放送協会平成
二十三
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれら に関する
説明書
第三
日本放送協会平成
二十四
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれら に関する
説明書
第四
放送法
第七十条第二項の
規定
に基づき、
承認
を求めるの件(
衆議院送付
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件
議事日程
のとおり ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
1
○
議長
(
山崎正昭
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
日本放送協会平成
二十二
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
日程
第二
日本放送協会平成
二十三
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
日程
第三
日本放送協会平成
二十四
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
日程
第四
放送法
第七十条第二項の
規定
に基づき、
承認
を求めるの件(
衆議院送付
) 以上四件を一括して
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
総務委員長山本香苗
君。 ───────────── 〔
審査報告書
及び
議案
は
本号末尾
に
掲載
〕 ───────────── 〔
山本香苗
君
登壇
、
拍手
〕
山本香苗君(山本香苗)
2
○
山本香苗
君 ただいま
議題
となりました四件につきまして、
総務委員会
における
審査
の経過と結果を御
報告
申し上げます。 まず、
平成
二十二
年度
、二十三
年度
及び二十四
年度
の
日本放送協会
の
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
について申し上げます。これら三件は、
日本放送協会
の各
年度
の決算について、
放送法
の定めにより、会計検査院の検査を経て、
内閣
から提出されたものであります。
平成
二十二
年度
の
貸借対照表
の
一般勘定
については、
資産合計
は八千七百七十二億円、
負債合計
は三千百五億円、
純資産合計
は五千六百六十七億円となっております。また、
損益計算書
の
一般勘定
については、
経常事業収入
は六千八百一億円、
経常事業支出
は六千四百九十五億円、
経常事業収支差金
は三百六億円となっております。 次に、
平成
二十三
年度
の
貸借対照表
の
一般勘定
については、
資産合計
は八千九百六十七億円、
負債合計
は三千七十六億円、
純資産合計
は五千八百九十一億円となっております。また、
損益計算書
の
一般勘定
については、
経常事業収入
は六千九百三十五億円、
経常事業支出
は六千六百六十九億円、
経常事業収支差金
は二百六十五億円となっております。 次に、
平成
二十四
年度
の
貸借対照表
の
一般勘定
については、
資産合計
は九千三百億円、
負債合計
は三千二百十四億円、
純資産合計
は六千八十六億円となっております。また、
損益計算書
の
一般勘定
については、
経常事業収入
は六千五百九十一億円、
経常事業支出
は六千四百六十九億円、
経常事業収支差金
は百二十一億円となっております。
委員会
におきましては、三件を一括して
議題
とし、
NHK会長
及び
経営委員
の
発言等
をめぐる問題、新
放送センター建設
の見通し、
国際放送
の
充実強化
、
受信料支払率
の
向上
に向けた
取組
、災害時に備えた
公共放送
の
機能強化等
について
質疑
が行われました。
質疑
を終局し、順次
採決
の結果、三件はいずれも
全会一致
をもって是認すべきものと決定いたしました。 次に、
放送法
第七十条第二項の
規定
に基づき、
承認
を求めるの件について申し上げます。
本件
は、
日本放送協会
の
平成
二十六
年度
の
収支予算
、
事業計画
及び
資金計画
について、
国会
の
承認
を求めるものであります。
収支予算
においては、
一般勘定事業収支
は、
事業収入
が六千六百二十九億円、
事業支出
が六千五百三十九億円で、
事業収支差金
は九十億円を確保するとしております。 また、
事業計画
においては、三か年
経営計画
の
最終年度
として、
公共
、
信頼
、創造・未来、改革・活力の四つの
重点目標
の達成に全力で取り組んでいくとしております。 なお、
本件
につきましては、
総務大臣
から、
収支予算等
については、おおむね妥当なものと認められるとした上で、
収支予算等
の実施に当たっては、
協会
の
経営
が
国民
・
視聴者
の負担する
受信料
によって支えられているとの認識の下、
国民
・
視聴者
に対する
説明責任
を果たしていくことが重要である旨の
意見
が付されております。
委員会
におきましては、
NHK会長
の
言動等
に対する
視聴者
からの批判と
受信料収入
に与える影響、今後の
事態収拾
と
信頼回復
に向けた
取組
、
国際放送
の在り方、最近の
不祥事
と
再発防止策
、
受信料
の未収や
受信契約
の未
契約
への
対応等
について
質疑
が行われました。
質疑
を終局し、
討論
に入りましたところ、
民主党
・新緑風会を代表して
石上俊雄委員
、
日本共産党
を代表して
吉良よし子委員
、生活の党を代表して主
濱了委員
よりそれぞれ
反対
する旨の
意見
が述べられました。
討論
を終局し、
採決
の結果、
本件
は多数をもって
承認
すべきものと決定いたしました。 なお、
本件
に対し
附帯決議
が付されております。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
) ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
3
○
議長
(
山崎正昭
君) ただいま
委員長報告
がありました
議案
のうち、
放送法
第七十条第二項の
規定
に基づき、
承認
を求めるの件に対し、
討論
の通告がございます。
発言
を許します。
吉川沙織
君。 〔
吉川沙織
君
登壇
、
拍手
〕
吉川沙織君(吉川沙織)
4
○
吉川沙織
君
民主党
の
吉川沙織
です。 私は、ただいま
議題
となりました
平成
二十六
年度
NHK予算案
に対し、
反対
の立場から
討論
を行います。 今、
アベノリスク
は、
NHK
をも巻き込んで大
騒動
を引き起こしています。
実証性
や
客観性
を軽んじ、
自分
が理解したいように世界を理解する態度、異なる
意見
を持つ他者との
公共的対話
を軽視し、独り善がりな決断を重視する姿勢を反
知性主義
と呼ぶそうです。第一次
安倍政権
はお
友達内閣
と呼ばれ、第二次
安倍政権
は反
知性主義内閣
とでもお呼びすればよろしいのでしょうか。 リンカーンの言葉とされるものに、長年にわたって
試練
に耐えた
原則
の方が、
試練
を経たことのない新しい
原則
よりも尊重するというものがあり、これが
保守主義
の考え方ともされます。簡単に言えば、壊れていないものを直そうとするなということのようです。 戦後、これまで
NHK
に対する
国民
の
信頼
はずっと続いてまいりました。
不祥事
が多発し、
国民
の
信頼
が毀損あるいは揺らぐことはあっても、壊れてはいなかったはずです。ところが、ささいなことを曲解し、針小棒大に誇張して、
NHK
は壊れているから直してみせようというのでしょうか。現在、
総理
御自身を始め、
総理
の重用するスタッフの
発言
は、内外に摩擦、あつれきを発生させ、
政権リスク
は高まっています。まさに
アベノリスク
が
経済
以外でも続発しています。 戦後、
権力
に対して異論を唱える場を確保し、
社会
が安易に一丸となることを防ぐため、
放送
が不偏不党、真実、そして
自律
を保障されることによって
表現
の自由を確保し、
公共
的に重要な様々な
意見
が
放送
されることによって
国民
の理解が一層深まり、
民主主義
の発達に資する、これが
放送法制定
の眼目です。
政府権力
を批判的に検証し抑制することが
NHK
を含む
報道機関
が担う
公共性
の根幹であり、
公共性
の本質は言論の自由と不可分です。その中でも重要な役割を果たすのが
公共放送
としての
NHK
なのです。 ところが、現
政権
は、
公共放送
に対して、
政府
の方針を伝えさせることが
国力向上
につながると、逆の発想で
NHK
をコントロールしようとしています。
政府
が右と言うことを左と言うわけにはいかないとか、
NHK
をボルトとナットで締め直すといった現
NHK会長
の
発言
はその典型です。
公共放送
の理念をよく理解されていないだけではありません。
籾井会長
は、
財界出身
といいながら、
会長就任
当日に、
自分
を除く
理事全員
から、
緊張感
を持って
職務
に当たるためと称して、日付のない
辞表
を提出させるという
経済界
でもあり得ない暴挙を、
一般社会
ではよくあることとうそぶき、いまだに
辞表
を手元から放しません。組織のトップの
言動
で
企業価値
が大きく毀損されることすら歯牙に掛けないこの
会長
をいつまで放置しておくのでしょうか。
籾井会長
だけではありません。一部の
NHK経営委員
も、
私的発言
としながら不適切な
発言
を行っています。しかし、
NHK
には
放送ガイドライン
二〇一一があり、その中で、「私生活上のことであっても、
NHK
の名誉や信用を損ねたり
公共放送
で働く者としてのモラルに反したりする
発言
や行動は厳に慎む。」、明記されています。また、この
ガイドライン
の堅持を
会長
や
経営委員長
は本
院総務委員会
で明言されています。 このような、
ガイドライン
すら守れない一部
経営委員
や不穏当な
言動
を行う
会長
について、果たして
経営委員会
は
役職員
の
職務執行
の監督を実効的に行っていると言えるのでしょうか。
経営委員会
は、
会長
に対し、この二か月間で二回の
口頭注意
と一回の申入れだけ辛うじて行っていますが、その効果も全く現れていません。 このように、
職務執行
の
チェック機能
を果たしていない
経営委員会
は、
国民
・
視聴者
の負託に応えていると言えるのでしょうか。そして、このような
経営委員会
が
平成
二十六
年度
NHK予算案
を議決しているのです。どの程度議論し、
審査
しているのでしょうか、全く
信頼
できません。 さらに、
籾井NHK会長
の不穏当な
言動
は海外へも波及しています。
NHK
の
看板番組
である「
クローズアップ現代
」で予定していた駐
日米国大使
への
インタビュー
が一時難しい状況に陥ったのです。そのため、
NHK内部
、特に現場では大変な混乱を来し、
会長
などにも
報告
を上げていたと聞いています。 ところが、
籾井会長
は、
記者会見
の場でも、
総務委員会
での私の
質問
に対しても、そういう話は聞いておりません、ないと思いますなどと
発言
し、そして、
番組
を何とか放映にこぎ着けた後は、
会長
も
関係理事
も、
取材
、制作の
過程
に関することは答えられませんの一点張りです。その後、
会長
は、
報告
を受けながら聞いていないと虚偽の
答弁
をしたのではとの問いには明言せず、本来答えるべきではないことを答えてしまったことを深く反省しておりますなどと言っております。 また、「
クローズアップ現代
」の問題を指摘する私の
質問
に対し、「結果として、「
クローズアップ現代
」で
ケネディ大使
との
インタビュー
がなされました。私はこれが全てだというふうに思います。」と答え、
番組
が放映されれば、
取材過程
も含め、問題は全て解決されるといった乱暴な
答弁
をしています。
国会軽視
と断ぜざるを得ません。 以上申し上げたことだけでも判断いただけるように、
就任
からたった約二か月間で、とてつもないほどの
騒動
を起こしたのが現
NHK会長
です。 そもそも、
籾井会長
は、内定から
就任
まで一か月以上もありながら、公の
職務
である
NHK会長
としての
準備
を、周囲にも耳を貸さず全くしなかったのです。その結果、
就任
当日には、
個人的見解
とはいえ、不適切な
発言
を行い、その後、言わされた、
誘導質問
だったと他人に
責任転嫁
をしておいて、
発言
した事実は撤回しても、
発言内容
についての真意は変わらないと言い、「それでもなおかつ私は大変な失言をしたのでしょうか。」と
経営委員会
で
発言
されるのが現
NHK会長
です。その上、あろうことか、
籾井会長
は、
事前準備
をしなかった
自分
の不始末を都合よく忘れ、今後
就任
当日の
記者会見
はやめた方がいいと言うのです。
就任
から一か月後に
国会
提出された
平成
二十六
年度
NHK予算案
をこの
会長
はどの程度理解しているのでしょうか。全く心もとない次第です。
国民
が知らないうちに
憲法改正
を行うナチスの手口を見習ったらという
財務大臣
の
発言
に象徴されるように、
NHK
の
会長
や
経営委員
の人事が、改憲などなし崩し的に
事態
を変えようとするための流れの一環ではないかという
危機意識
が醸成されるのも当然です。 以上のように、
国民
の知る権利、
表現
の自由、
報道
の自由、そして独立かつ
自律
であるべき
公共放送
としての
NHK
が危殆に瀕している中で、このような
NHK会長
の下で執行される
平成
二十六
年度
予算案
は到底
承認
するわけにはまいりません。 「
公共放送
は
視聴者
のものであり、
視聴者
のためにあり、
視聴者
のみに
責任
を負うという
信念
である。その
信念
が貫き通されるなら、たとえどんな困難にぶつかろうとも、そのときは
視聴者
が
公共放送
を励まし、支えてくれるだろう。」、
公共放送
に対して、
国民
・
視聴者
からの
信頼
が著しく毀損される原因をつくった
籾井NHK会長
の辞任あるいは罷免を最後に強く訴えて、私の
反対討論
といたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
5
○
議長
(
山崎正昭
君) これにて
討論
は終局いたしました。 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
6
○
議長
(
山崎正昭
君) これより
採決
をいたします。 まず、
日本放送協会平成
二十二
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
、
日本放送協会平成
二十三
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
及び
日本放送協会平成
二十四
年度
財産目録
、
貸借対照表
、
損益計算書
、
資本等変動計算書
及び
キャッシュ
・
フロー計算書並び
にこれらに関する
説明書
を一括して
採決
いたします。 三件を
委員長報告
のとおり是認することの
賛否
について、
投票ボタン
をお押し願います。 〔
投票開始
〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
7
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく
投票
を終了いたします。──これにて
投票
を終了いたします。 〔
投票終了
〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
8
○
議長
(
山崎正昭
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百三十
賛成
二百三十
反対
〇 よって、三件は
全会一致
をもって
委員長報告
のとおり是認することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
9
○
議長
(
山崎正昭
君) 次に、
放送法
第七十条第二項の
規定
に基づき、
承認
を求めるの件の
採決
をいたします。
本件
の
賛否
について、
投票ボタン
をお押し願います。 〔
投票開始
〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
10
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく
投票
を終了いたします。──これにて
投票
を終了いたします。 〔
投票終了
〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
11
○
議長
(
山崎正昭
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百三十
賛成
百四十三
反対
八十七 よって、
本件
は
承認
することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
12
○
議長
(
山崎正昭
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十分散会