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有田芳生君 この問題、なかなかそこまで報じられておりませんけれ
ども、
日本の新聞は今朝も報じていますけれ
ども、実は、例えば、
外国でいえばカナダ、オーストラリア、あるいは報道機関でいうとアル・ジャジーラ、それから韓国の報道メディアですね、
世界的にもう報道されている。これまた
日本は一体どうなっているんだという問題として捉えなければいけない。
これは
差別的
行為じゃなくて
差別なんですよね。初めは浦和レッズの方は、
差別的
行為になるかもしれないと、掲げた人間がどう
考えているか分からないというような
対応だったんだけれ
ども、
皆さんに、資料一の左側ですけれ
ども、その浦和レッズのサポーターが掲げたジャパニーズオンリー、この写真です。その
背景、ちらっと出ていますけど、旭日旗もそこにあるんですよね。これは、ビデオも含めて、現場に行った方々なら分かるんですけれ
ども、
日本全国で今なお続いている
差別デモがやはり旭日旗とともに行われている。しかも、この浦和レッズの問題は、これまで土壌があったというふうにやはりクラブの方でも今認識しつつあるということなんですよ。
これ非常に深刻な問題なのは、国際的に報じられているというだけではなく、浦和レッズの社長が昨
日記者会見をやりまして、クラブの危機だと、あの
状況は
差別と捉えるしかないと、
差別なんだと。それを浦和レッズのサポーターが行ってしまったという非常に危機感を示されていて、社長は、横断幕に気付いたのに試合が終わるまで外せなかったことが大きな問題だと。そういうしっかりとした
対応をしてくださっているんですよね。この
差別横断幕を掲示したのは
複数で、浦和レッズとしても、何度か事情聴取を行ってその
背景な
ども明らかにしながら上部組織に
報告をして、金曜日に
報告というふうに聞いておりますけれ
ども、厳正な処罰が行われるというふうに浦和レッズからも返事が来ております。
かつても、浦和レッズからの文書によれば、二〇一〇年の五月十五日に宮城スタジアムで行われた試合で、浦和のサポーター、もうこれはごくごく一部なんですけれ
ども、浦和レッズの真面目なサポーターの方々や選手の方々には本当に不幸なことなんですが、あの当時も
差別的
発言が行われて、帰りのバス乗り場においても仙台のチームバスに対して
差別的
発言があって、Jリーグから譴責及び制裁金五百万円が科せられたと。非常に厳しいんですよ。これは、FIFAも含めてそういう
差別事案については徹底してなくしていかなければいけないという
立場ですから、そういう厳しい
対応が行われている。
しかも、問題なのは、ジャパニーズオンリーという掲示がなされただけではなくて、特定の選手に対するブーイング、
差別的
発言が行われているんですよ、これまでも、先日も、このジャパニーズオンリーが掲げられたときも。それも今、浦和レッズは調べているんですけれ
ども、韓国人で在日四世の選手で
日本に帰化した方なんですけれ
ども、その選手に対して
差別的な
発言が行われている。そのことも、スタンド内に配置した警備会社スタッフから試合中に
差別的な
発言が聞こえたとの
報告を受けており、今浦和レッズは事実確認をしているというんですよね。
こういうことが起きている。だから、FIFAとか
日本サッカー協会とか、様々な罰則規定は、Jリーグの規約とかサッカー協会の懲罰規定、いろいろありますけれ
ども、非常に厳しい
対応を取るという、そういうことが浦和レッズは今取り組んでいらっしゃる。
何度も繰り返しますけれ
ども、これもう本当にごくごく一部の
行為、
差別行為によって多くのサッカーファンに非常に衝撃を与えているだけではなくて、国際的にも、繰り返しになりますけれ
ども、報じられてしまっている。そういう
状況の下で、このジャパニーズオンリーというのは、これ、
日本選手が頑張ってくれということじゃないのとか、そういうような解釈をする方が、メディアでも行われて、新聞記者なんかもツイッターでそういう
発言をしていたんですけれ
ども、果たしてそうなのか。まあその新聞記者は後で謝罪、訂正をしておりますけれ
ども。
外務省にお聞きをします。これまでホワイトオンリー、資料の一の右側に写真を掲げておきましたけれ
ども、
アメリカの黒人
差別あるいは南アフリカのアパルトヘイトなど、このホワイトオンリーというのはどういう
意味合いで歴史的に使われてきたんでしょうか、お答えください。