○柴田巧君 できれば何もしなくてよくて、抑止力が働いて何もしなくてもいいというのは分かりますが、やっぱり何らかの、前の
衆議院の段階ではそういう御答弁もあったがゆえに、より具体的にどうされるのかということをお聞きを私もしたかったんですが、今のところ、
大臣の御答弁を聞いても、まだそういう更に進んだものがないんだなというのは分かりましたが、
文科省としても、こうやって
法改正をして、私学の不信感、全体の不信感にならないようにしていくためのやっぱり努力というのは必要なんじゃないかなということは改めて申し上げておきたいと思います。
そういう中で、先般、
大学設置認可後に授業の内容や教員組織の整備など運営が適正かどうか調べる
設置計画履行
状況等
調査、アフターケアと
一般に言ったりもしますが、その今年度の結果が明らかになりました。
対象の
大学、短大、
大学院五百二十八校のうち、まあ
大学こんなたくさんあるのかと思いましたが、二百六十六校留意事項が付されたと。中には、教員数が
大学設置基準を満たしていなかったり、新設の学科で専任教員の七割以上が大卒や
専門学校卒の資格しかない、いわゆる学士以下の資格しかないということですね、また教育を行う
体制が、造るべきとされた体育館が例えばないとか、そういう具合に
指摘をされたのが二百六十六校あって、約半数ですね。そのうちの中でも、改善計画を、個別留意事項というようですが、その改善計画の提出を求められたのが五十一校もあったと。約一割だということです。ちなみに、二十三年度は二十校、二十四年度は四十六校、二十五年度は五十一校とやや増える傾向にありますが、こういう
状況にあるということで、人口がこうやって、受験人口が、子供たちが減っていく中で
大学教育の質の低下も非常に顕著になっているというのはゆゆしき事態だと言わざるを得ません。
大学の
設置の
認可の緩和にかじを、
平成三年にだったと思いますが、切って、この世界でも競争が働くということには私も
理解を示すところですが、しかし、それとともに質が低下していくというのはやっぱり基本的にあってはならないことなんだろうと思いますので、競争を促して教育の内容を高めるというのがそもそもの狙いだったんだろうと思いますが、そう
機能していないということはやっぱり
文科省としても重く受け止めなければならないと思います。
国立の場合だと運営費
交付金、私大だと補助金が国から、我々の税金が、投じられているわけで、やはり、それぞれの
大学もしっかりやってもらわなきゃなりませんが、
文科省としてもこういう
状況を放置しておくわけにはいかないと思います。この大半の
大学が、
指摘を受けた
大学の九九%は言うまでもなく私学だということですので、重く受け止めなきゃならぬと思いますが、この
調査の結果、
大臣としてはどのように受け止めて、この改善をどうしていくのか、それをどうされたかどうかを
確認をしていくのか、お尋ねをしたいと思います。