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松沢成文君 みんなの党の
松沢成文でございます。
文部科学大臣、連日御苦労さまでございます。
質問に入ります前に、昨日の
予算委員会の
質問で言い忘れちゃったんでちょっとそのことに触れますが、昨日私は、五輪担当
大臣の
下村大臣に、
オリンピック成功させるためには、とにかくスモークフリー、やはりたばこの煙のない健康的な都市をつくって
オリンピックを迎えようということを
質問しました。
それで、今日の夜からですか、ソチに行かれるということで、総理も行っていますけれ
ども、文科
大臣も行くと。このソチは、スモークフリーシティーなんですね。もう
オリンピックをやるために、
オリンピックの施設だけじゃなくて町じゅうを受動喫煙
防止、つまり禁煙か完全分煙にして、すばらしい環境を整えています。
それに合わせてロシアでは、プーチン大統領が、もう柔道家でスポーツマンですから、ロシア全体でやろうということで、ロシアは昨年、まあ継続してやってきたんですが、包括的禁煙法というのを作りまして、ロシア全土、公共的な場所は禁煙あるいは完全分煙にすると、これは法律できちっと決めようということで、WHO、そしてIOCの方針にのっとってやっているんですね。
是非とも
大臣、ソチの町を少し見ていただいたり、あるいはロシアのスポーツ
大臣と会われるということですから、是非ともこの
オリンピックを成功させるためのスモークフリー政策をどのように
実現したらいいのか、お話をしてきていただければなというふうに願っています。
さて、本題に入ります。
この
ImPACTの法案と
補正予算なんですけれ
ども、まず、
内容は今それぞれの
委員の皆さんから
質問がありましたが、私はその前に、この
予算が、
補助金を
基金にするわけですね、この
予算がなぜ
補正予算で組み込まなければいけないのかというのが全く理解ができないんですよ。理解ができないというか、私が頭が悪いと言っているんじゃなくて、これはやっぱりおかしいんですよ。
なぜかというと、そもそも論でいいますけれ
ども、財政法の第二十九条。もうこれは釈迦に説法ですが、
内閣は、次に掲げる場合に限り、
予算編成の手続に準じ
補正予算を作成し、これを
国会に提出することができると書いてあるんです。
その第一に、ちょっとはしょりますが、
予算編成後に、つまり当初
予算を編成した後に生じた事由に基づき特に緊急となった経費の支出又は債務の負担を行うため必要な
予算の追加を行う場合。二として、
予算編成後に生じた事由に基づいて
予算に追加以外の変更を加える場合ですね。こう限っている。
ですから、本
予算を組みます、組んだ後に様々な
状況の変化があってこれじゃ
予算が足りないとか、あるいはここに対応するためにもっと
予算を付けていかないと大変なことになる、こういうときに組むのが
補正予算なんですね。
この
ImPACTというのは、これ、五年間の
プログラムですよ。それも
政府からの
補助金を
基金に積んでやるということですね。
基金に積んでやるということは、五年間でその時々に必要な額を出していく、数年間でやらせていただく中長期の
プログラムだからこういう手法を取ったんだと思います。仮にこういう手法を取るのであれば、当然当初
予算でしっかりと
議論した後に位置付けるのが筋ですよね。
それで、私、驚いたんですが、今回の
補正予算、二十五年度の
補正予算ですが、五・五兆円ぐらいですよね、そのうちの
基金、何と四十九の
基金にお金を出すんです。それで、この
基金の額だけで一・九兆円ですよ、三分の一以上。それで、来年度の当初
予算、二十六の当初
予算も
基金に四十九積みます。でも、
予算総額は一・三兆円です。つまり、中長期な
課題なのに、本来は本
予算で組むべきこういう
基金関係の
事業なのに、本
予算よりももっと大きな額を、とにかく今回補正行くんだから、成長戦略という大義があるんだから、とにかく全部乗っけちゃえといって
基金をこれだけ積んじゃっている、一・九兆円、四十九の
予算。その中の一つがこの
ImPACTの法案であり、
補正予算なんですね。
だから、これはどう見てもおかしいですよ。今日の午前中の
予算委員会でも
指摘がありましたが、この二十五年度の
補正予算で組む
事業は二十五年度中に
事業着手すると
政府は言っているんです、そうじゃないと補正で組むことはおかしいから。じゃ、この
基金は、あるいはこの
プログラムは二十五年度、つまり三月までにもう
事業着手するんですね。どういうふうな
事業に使っていくんですか。
大臣、私は中身に入る前に、そもそも論としてこれ
補正予算で組むのはおかしいと思う。こうやって
補正予算あるいは本
予算、区別なくなっちゃって、とにかく年に二回
予算組めるんだから、あっちで組めばいいじゃないかと。こうやってばらばら
事業を分けているだけなんです。財政規律が全くなくなっちゃうんです、こんなことをやっていたら。中長期に通年でやっていかなきゃいけないもの、これは本
予算で組むんです。その後に、どうしても緊急的な事情が生じちゃった場合に
補正予算は組む、これが財政法の求めている大方針なんですよ。
全くそれを逸脱してしまっている今回の
基金の積み方、中期のプロジェクトの
基金にどんどん補正で組んでいっちゃう。これが私はそもそも論として納得できないんですが、
大臣、これ、なぜ
補正予算で組まなきゃいけないのかのその正当性というか理由というか、分かりやすく教えていただきたいと思います。