○平木大作君 検討中ということで、まだ決定ではないということですね。当然、
法律まだ通っていませんのであれですけれども。
四分の三というのは大変大きな数字だというふうに思っております。この数字、是非ともこの検討の数字でしっかり決断して決めていただきまして、また、現場の皆様にも、四分の三になるんだということ、しっかり周知徹底していただきたいというふうに
お願いを申し上げます。
今御議論ありましたけれども、
日本の
花き産業のいわゆる競争力強化あるいは
産業としての
振興、これを検討する上で留意しなくてはいけないことというのは、例えば、赤いカーネーション一本一本そのもの自体は、もう既にコモディティーであるということでございます。
コールドチェーンを
整備することによって獲得できる鮮度の良さですとか日もちの長さ、これはしっかり確かにアドバンテージになるわけですけれども、同時に一本当たりの
生産コスト、これは先ほどのコロンビアと比べてもやはり圧倒的に違うわけでありまして、輸送コストを乗せて
日本の
国内市場に乗ってきたところでも、卸値のベースでも既に倍ぐらい差があるわけでありますので、ここのコモディティーの土壌で
価格で勝負しても、ただ単に消耗するだけだ、このように思っております。
ただ一方で、この
花きのすばらしいところというのは、定番品の赤いカーネーションですとかそういった一本一本はコモディティーだったとしても、例えばそれをどうアレンジメント、アレンジするのか、あるいは売り方、飾り方、そういった新しい提案ができるかどうか、あるいは品ぞろえの幅の広さ、こういったものでしっかり付加価値を付けることは可能であるということでございます。そういった意味では、市場のニーズをしっかり見極めながらこうした高付加価値化に取り組むこと、これがやっぱり
日本の
花き産業を
振興していく上で一番大事な点じゃないかなというふうに思っております。
この高付加価値化の
取組において、やはり、これ今御答弁にもありましたけれども、新しい
品種の開発、これをどう
支援していくのか、海外がまねのできない色合いですとか形状あるいは香り、こういったものを持つ新
品種、これをどう開発していくのか、ここが一番の
課題になるというふうに思っております。
十年以上前になりますけれども、私、最相葉月さんのノンフィクション「青いバラ」というのを読んだことがございます。今、
日本の、まさに我々の
生活を豊かに彩りを添えてくれているこの
花き類、様々な花というのが、実は本当に数百年に及ぶ
育種家の方あるいは
農家や研究者の方たちの努力だとか思いに支えられて今こういったものが実際にできているというのをその本から学ばせていただきました。
今でも、英語の辞書を開きまして、ブルーローズ、青いバラという単語を引きますと、不可能なもの、あり得ないものという言葉が訳として出てくるようであります。絶対に無理だと言われていたこの青いバラですけれども、実際には、もう皆様御存じのように、
日本の酒造メーカーがしっかりとこの
品種開発をして、今や市場に出回るまでになった。
日本の
技術力ってやっぱりすごいなということを今改めて実感をいたします。
流行に左右されやすい、また、長い年月を要することもあるこの新
品種の
研究開発に対して、
政府として今後どのような
支援体制で取り組んでいくのか、また、これまでもし成果等ございましたら、是非御紹介も含めて御答弁いただけますでしょうか。