○儀間光男君
日本維新の会・結いの党の儀間でございます。
総理には、お忙しい中を、聞きますというと本
委員会に初めておいでになったと。私も初めて来まして、早速おいでをいただいて、
地元に手柄話で持って帰りたいと思います。
せっかくですから、
総理にお尋ねしたいのでありますが、ミニマムアクセス米についてであります。
御承知のように、ミニマムアクセス米とは、端的に言えば、一九九三年、ガット・ウルグアイ・ラウンドで、多角的に自由貿易を
促進する国際
会議で合意されたものと認識をしております。それから、特例措置といたしまして米に高い関税を課して
日本への
輸入を抑制し、もって国産米の流通と価格の安定を図ろうとしたものであったとも理解をいたしております。
さらに、一九九九年には関税化に移行し、
輸入米に
輸入不能な高い関税を課し、私の言葉で言わせていただくならば米の鎖国化を図ったというふうに思います。その代償として、一定量の
輸入枠を設定して、民間ではない、つまり商業ベースではなく
政府買上げ米として、以降毎年
輸入する義務を負ったと思っております。
日本の消費量の八%、七十七万トンの米が低い関税率で
輸入することになったのであります。
ここに、
政府からいただきました資料を、その後の資料をちょっと追ってみたいと思います。
ミニマムアクセス米のこれまでの
輸入数量でありますが、一九九五年から二〇一二年の間に一千二百七十六万トン。ミニマムアクセス米の直近の在庫量は二〇一三年十月末現在で八十万トン。在庫量に要する経費は一万トン当たり年間一億だそうでありますから、一トン一万円、八十億円が倉庫料として
支払われるはずであります。それを継続してくるというと、大きな、莫大な額になることが容易に予想できます。さらには、ミニマムアクセス米の現在までの財政負担額は、一九九五年度から二〇一二年度までで二千五百七十三億円。近年は年間三百億円要するそうであります。
そもそも
国内で流通する米ではないことから、しかも、ほとんどが精米で入ってきますので古米化しやすい。虫が発生し、穴が空き、カビが発生する。これまでその多くは、一部は、私の記憶もありますが、援助米として出したことを記憶しておりますが、そのほとんどが廃棄処分されていると思います。これでは納税者の税金を無駄遣いしたとまでは言わないまでも、いささか疑問を呈するのでございます。
もうとにもかくにも役目は終わったのではないか、貢献してもう役目は終わっているのではないかと、こういうふうに思えてなりません。幸いにして、直接的ではないにしても、この背景となった減反政策も
総理の決意で二〇一九年を目途に
廃止が決定されました。また、折からの
農業、
農政改革も
議論されている昨今ですから、一考を要する時期にあるというふうに認識をいたします。
これまでのミニマムアクセス米の流れを見てみますというと、減反、国産米の高価格
維持、高関税、米の閉鎖化、ミニマムアクセス米と連鎖してきたことが
指摘できるのではないかと思います。
総理、ここで聞きますが、いかがでしょうか、ミニマムアクセス米のここで
輸入を止めて、
TPPとも相まって、
日本の
農業、米を自信を持って国際市場に流通をさせ、上質でおいしい国産米を国際市場に展開させる。
総理がトップとして関係
大臣を引き連れて国際展開をしていく、このことでもって
日本の
農業、
農村、
農家の飛躍的
発展を
促進させてはいかがかと思いますが、見解を賜りたいと思います。