○山下芳生君 肝腎な
お答えはありませんでした。
協定を結んでいるからということだけなんですが、なかなか難しいと思うんですよ。協定結んでいるといっても、滋賀県や市からの要請に応じて協力するという旨の協定でして、どこのバスがどこの地域の集合場所に迎えに行くといった準備がされているわけではありません、頑張りますという協定ですから。いざ頑張った結果、五百台が本当に
確保されるかという保証はありません。
それから、また浮島政務官も非常に計画が過大なものであるかのような印象を与える御
発言だったと私は思ったんですが、滋賀県がこれシミュレーションして、こういうことはあり得るということになっていますから、先ほどの基準で、これが全部に当てはまらないことだってあるんだというふうにおっしゃいましたが、当てはまることだってあることを想定して、自治体は
住民の命を守るためにこういう想定して、そのためにバスが五百五台少なくとも必要だと言っているんです。五千台本当は一気に逃げるためには要るんだけど、無理だから五百台ということで現実的な想定をしてやろうとしているのを更に低めるような御
発言というのはやるべきでないと私は思います。
それから、自家用車も既にこれ計画の中に入っているんですよ、バスが行けないところは。それでなお五百五台が必要なんだというふうになっているんですが、私これは実際なかなか大変だと思いますよ。当日になって、結局、運転手、バスをかき集めるということになりますので、頼まれるバス事業者の方だって、いつ
原子力災害起こるか分からないわけですから、いろんなところにバスを営業で出していることだってあるでしょう。
それから、関西広域連合で対応するという案もあるんですが、関西広域連合での対応という場合、これ消防の広域連携だったらそれぞれの消防車とか消防職員が待機していますけれども、バスの運転手とバスを待機させているわけじゃありませんから、広域連携といったって消防のような即応態勢にはなかなかならないのは当然であります。しかも、これ滋賀県だけじゃなくて、当然、福井で
事故が起こった場合はかなり広域の地域からバスの要請が来るでしょう。
これ、実際、滋賀県長浜市も苦労されております。高島市も苦労しております。
住民の声としては、放射性物質が降り注いだところへバスを出してくれるか、運転手が応じてくれるかという不安の声が出ておりますし、滋賀県の嘉田知事も、バスの
確保に大変苦労していると、長浜での集会ではそういう実情を述べておられます。
これは
山本大臣に伺いたいんですが、ちょっと、滋賀県が決めたことだからそれは認めますという、そういう人ごとじゃなくて、これ実際に本当にできるかどうかを国が責任持つ必要があると思うんですが、私、結局絵に描いた餅にならざるを得ないんじゃないか、なる危険があると思っているんですよ。本当に
住民の安全、安心に責任を持つというんだったら、バスも運転手もどこかに
確保して待機させておく以外にいざというときに対応できないと思うんですね。そこまでやらなければ、
原発事故という非常事態のときに滋賀県だけで五百五台ものバスと運転手を
確保できるのかと。これ、県や市にはそんなことできませんよ。
本当に
事故が起こったときに
住民の安全を守るというんだったら、国と電力事業者でこの五百台のバスと運転手を用意しておく以外ないと思うんですが、そういう構え、
政府としてありますか。