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上月良祐君 ありがとうございます。
実は私は、
総合科学技術会議というのは、これまでかなり取組が、FIRST
辺りからというんでしょうか、非常に目に見えるようになってきましたけれども、
省庁再編をしたときにつくった
重要政策会議、
経済財政諮問会議とか、これとか、中防もそうだったと思いますが、そういったものの中でちょっと目立っていなかった
感じかなというふうに思います。まあ目立てばいいというわけではないんですが、もっと頑張っていただきたい。
日本の
成長のためにこれほど重要なところはない、それを担当されている
山本大臣ほど重要なお
仕事はないんだというふうに私は思っております。
今回、
所掌を整理する中で
文科省から持ってきた
仕事もあるということでございます。
科学技術基本計画の策定、
推進事務、それから経費の見積りの方針に関する
事務、これを
文科省から持ってきたと。私、実はこれも非常に大きなことだと思います。それを両方に置いていると、同じようなことをやって、そしてその間で調整する。しかも、やっているのは
文科省から
内閣府に来たような方がやっていたりする。非常に二度手間。
これは、
国家公務員制度改革のときに
稲田大臣にも申し上げたんですが、要するに、人を増やしてもその
人たち同士で中で打ち消し合うような
仕事をやっていたら全く
意味がないんですね。むしろ、それに物すごく
エネルギーが掛かる。さらに、それで
仕事をやった気になるんです。それが非常にまずいんだと思うんです。一生懸命夜中まで調整して、文言を詰めに詰めてという、それははっきり言って余り
意味のない
仕事だと私は思っております。なので、そういう
意味では、重なっている
仕事をこっちに持ってきてもらったのも大変大きなことだというふうに思っております。
とにかく新しい、何というんでしょうか、
成長というんでしょうか、あるいは
科学技術の進展があったとしても、それを
産業にする、もうけるところというんでしょうか、いい
意味で稼ぐ
部分、雇用になったり稼ぎになったりする
部分、これを
是非とも、何というんでしょうか、国内に置かなきゃいけないというふうに思っております。そういう
意味で、
是非とも、大
企業だけじゃなくて
中小企業のところまで
意識して
是非やっていただきたいと思っております。
そのときに、ちょっと気になるのがあるんです。今日はもう
お尋ねしないというふうに申し上げたので
お尋ねはしませんけれども、実は
地域の
中小企業を一番誰がよく知っているか。これは県ですよ、あるいは
市町村です。
産業の面になると
市町村よりは県の方がよく知っていることがあると思いますけれども。じゃ、空飛ぶ
補助金というのがあるのを
御存じでしょうか。県の
頭越しに経産省とかが
補助金を出すんですね、
中小企業に。そして、あれ、こんな
補助金行っていたんだ、
うちの
中小企業にというのを後から知るみたいなことがあるんです。これは物すごいもったいないことなんです。要するに、県としては、例えばこんな
分野がこうあって、ここだとこういうのが強いのがあるという情報を持っているわけですね。そういった中で、
頭越しに行っちゃって
連携が取れないという問題があるんです。
これは
役所の人とよくよく
議論しましたので、経緯もあってそうなっている面もある。これからは
連携に努めるということでしたので今日は
お尋ねはしませんけれども、やはり国と自治体あるいは
現場がうまく
連携しながらお金を使うということを、
是非意識していただきたいというふうに思います。
それからもう
一つ、
中小企業に関しては、実は余り知られていないんですけれども、大変重要な
機関があるんです。これは
インキュベート機関なんです。県とかが持っている、
市町村が持っている場合もありますが、
産業の
シーズをニーズと結び付けていって、
地域の
中小企業と結び付けていって
産業化するのは
インキュベート機関の
役割、間を仲介するその
機関の
役割って物すごく大きいんですけれども、意外にみんなその
重要性に気付いていないんです。
私は副知事をやらせていただいたときに、充て職で
一つ、給料はもらいませんが、充て職で
仕事をやらせていただいたところ、もうむしろ
本当それで
現場に入って
中小企業回りをずっとやっていきたいぐらい
本当に重要な
仕事だということを
実感をいたしました。ところが、これも
お尋ねしないと言いましたから聞きませんけれども、
JSTの
インキュベートの
機関があったんですが、これたくさん多分なくなっているんだと思うんです。これも実は今言ったような形で、大
企業から
中小企業へのところを国の
役割としては撤退しているんです、シュリンクしているんです。大変まずいことだと私は思っております。
そういう
意味で、
地域の
インキュベート機関、これを生かしていく。
地域の
中小企業は結構いい
シーズを持っていたりするんです。しかし、実際、これがどこでどういうふうな
科学技術につながるかというのを
自分のところで探せと言われても、なかなか探せませんですよね。もう
仕事するので精いっぱいな中で、どこの
研究機関で何があって
うちのこれが使ってもらえるかもというのを
自分で探せと言われたって、これは物すごい大変なんですよ。例えばつくばだって、
考えたってそうです。日立で
考えたってそうです。いろんな
中小企業が、
本当に
技術力があるところが、そこを結び付けるという、そこが
自分ではできないんです。
だから、両方知っていて、それを一生懸命結び付けて、そしてエンカレッジするような、背中を押してくれるような、そしてそれに
補助金が入るということで実際の
成長につながっていくんだと私は思っています。それが
機能をするかどうかが津々浦々までの私はポイントだと思っておるんです。
その
辺りにつきまして、
大臣のお
考えを
是非。