○上月良祐君 ありがとうございます。
私は、
内閣府も気にはなるんでございますが、やはり決断の場、やはりもう頭脳に当たる
内閣官房が仕事に忙殺されていては本当にまずいのではないかというふうに感じております。まさに決断の場でございますので、もちろん
総理はおいでになられますけれ
ども、
内閣官房も府も扇の要に当たるのは
官房長官だと思っております。
ここのところ大きな災害が多発している、そういう時代ではあると思いますし、国際関係も大変緊張感が増してきている、そういう時代でもあると思っております。どうしても重たい仕事、量が増えるだけではなくてヘビーな重たい仕事も増えていくことに
対応するためには、体の方も数が増えて大きくなるだけではなくて、強くならなくてはいけないんだと私は思っております。やめられる仕事とか、ほかに戻していく仕事とか、ほかの省庁に分担管理の
事務として持っていくような仕事が、持っていったとしても仕事が増えて更にヘビーになっていくというのであれば、組織の方も大きくなるだけではなくて、強くもならなければいけないのではないかと思っております。
例えば、数が増えましても、役所間の
事務の調整というのは大変時間が掛かったり、労力が多いものでございます。しかし、そういうもので
職員が忙殺されていたり、とにかくベクトルが、増やした数の分、外に向いていればいいんですが、お互いが打ち消し合うような仕事をしているのであれば、数が増えていても決して強い組織とは言えないと思いますし、またこれは役所だけではないと思いますけれ
ども、やはり、年次というのでしょうか、同じ数でも年次が引き上がればそれだけで
官房の回り方というのは大きく違う、仕事の回り方は。本当はそういうことがない方がいいのかもしれませんが、現実問題そういうこともありまして、私、官邸でも勤務させていただいておりましたときには、かなり年次が引き上がって、それでかなり指導力が各省との関係で強まったということも実際にございました。
大臣の数のお話がございました。
内閣法で
大臣の数は十四足す三、今は
復興大臣がいますので十五足す三となっておりますけれ
ども、十四とか足す三とかというのがなぜ決まっていて、なぜ十七なのか、まあ今は十八ですが。要するに、国際ルールで決まっているわけではないんだと思います。前から思っておりますけれ
ども、規制緩和にしても、そういったこういうふうな行政体制にしても、国際競争をやっている中で、
日本という国が自分で自分の手を縛ったり足を縛ったりして走れないということではいけないんだと思いまして、もちろん行革の時代ですから、単純に
大臣の数を増やすというわけにもなかなかいかないんだとは思いますけれ
ども、そういったことも、何というんでしょうか、大いに議論はしてみていくべきではないかと私は思ってはおります。
新しい仕事が各省から府や
官房に集まるというのは、これは官邸の力が強い、
総理や
官房長官のお力があるということの表れではあると思うんですけれ
ども、集まってくるのがそうだとしたら、やはり離すところもやはり政治主導でなければ離れていかないんだと私は思います。役人同士で何とか議論をしてそっちへ持っていけよと言っても、役人同士では
理由があってそっちに来ているのをなかなか引き取らない、各省には行かないんだと思いますので、私は、何割減とかというのは余り好きではないんです。余り
意味もなく何割減というのほど、余り良くないことはないと思うんですけれ
ども、例えばですが、そういうふうに
官房長官が采配を命じられて、そして調整してこいとでも言わなければ、なかなか減らないんじゃないかなというふうにも思います。
それが一点と、もう一つちょっと気になっておりますのは、官邸や
官房や府の力が強いというそういったことの裏腹に、各省の方がちょっと疲れていないかなということもちょっと心配なんでございます。
やっぱり定数が大分減らされてきている、併任で相当
内閣府に取られております。余力が大分なくなっている、
予算も減らされている。その中で、例えば自己評価、政策評価みたいなので評価疲れともいいますけれ
ども、相当、何というんでしょうか、内部的な仕事も相当増えているんだと思います。そういう中では、もう取れるものなら府に取ってくれ、
官房に取ってくれというような、ある
意味ではちょっと元気がなくなっているということがもしあるのだとしたら、それはまた合わせ技で大変まずいのかなともいうふうにも思います。
そういったことで、
内閣官房や府の側とそれから各省の側とにそれぞれ
理由があるのかどうか分かりませんけれ
ども、その辺りも含めて今後、先ほど御答弁いただきましたけれ
ども、
内閣府や
官房の姿、どんなふうにしていかれるのがいいと思われるか、御答弁いただければと思います。