○平野達男君 改革・無所属の会の平野達男でございます。
今日は時間の関係で、
津波地域の
復興に関連しまして二点ほどちょっと要望を申し上げたいというふうに思います。
まず一点目は、これはもう
根本大臣も、今日議論の中で、しっかり意識を持って取り組まれているという点でございますけれども、やっぱりマンパワーの問題であります。
元々、今回の
東日本大震災の被害が非常に大きいという中で、仕事量が一
市町村の数倍にも及ぶような
復興予算を消化しなくちゃならないという問題がもう当初からありました。その中で特に気になったのはやっぱり
土地の問題でありまして、
土地の買収の面積、それから権利調整をしなければならない面積というのはこれはもう史上空前と言っていいぐらいの面積になっていると。しかも、その権利調整の中では
土地区画整理事業がありまして、
自治体によっては
土地区画整理事業なんかやったことがないという町がたくさんあって、そこでかさ上げをして
土地区画整理事業をしなくちゃならないということでありまして、ですから、人の数、それからあと専門家、特に
土地区画整理事業は政令指定都市とか
全国の
市町村から経験者を呼んでこなくちゃならないということで、私が担当しているときも政令市長会、市長会、町村会あるいは知事会、全体的な数と併せてこういった人が必要だということで、様々な人に来てもらう努力をしました。これは総務省とも連携してやりまして、決して十分とは言えませんでしたけれども、人の
確保に努めたつもりであります。
こう三年来て四年目に入りますと、そろそろやっぱり
自治体も、元々人が少ない中で出していますから、帰してもらいたいなという気分に、気持ちになってくるはずです。特に東京都は、これは東京都一番早く人の
確保については協力してもらいました。
職員を派遣すると同時に、退職した
方々の、いわゆる人を一旦また雇ってもらって
被災地に派遣をするということで、東京都は実は非常に早かったんですね、東京都は
瓦れきの処理の受入れも早かったですから。ただ、これから東京
オリンピックが入ってきますから、そうするとやっぱり東京都の方もううんという感じになるかもしれないんです。これは舛添知事に間接的にはお願いしましたけれども。
四年目から入ってきて、もうこれから仕事がますます増えてくる。
計画の変更という、これちょっと本当に難しい問題も出てきますし、あと堤防の問題もちゃんと
お話ししますけれども、ちょっと一点、私の
意見をちょっと申し上げさせていただきたいと思いますが、何やるにしても人なんですね。
発注するにしても、いろんな様々な制度のことを見直ししてもらいました。今までは
発注すれば
契約変更をしないというシステムだったんですけれども、今
発注してやっちゃうと途中で単価増勢が、単価が上がったりするから、これは
国交省がこれじゃ駄目だということで、
契約変更しましょうと。ところが、
契約変更をしますとまた
市町村の
職員が大変なんです。その前に
入札不調だどうのこうのと出てきちゃうと、またそれをやり直しになる。その中でやっぱり結構くたびれてきますね。
それからあと、
先ほど寺田
委員が申し上げた点は本当に重要な点を中に含んでいると思いますけれども、人が減るという中で
計画の見直し、これは本当に大変です。首長さんは、人が減るということは分かっているけど、認めたくないから、だからそのことは、だけど、話しながら、頭の中で分かっているんですけど、自分の中で言い出せない。そういったものをやっぱり推し進めていくためには、
復興庁が推し進めると同時に、皆さん方と話をするにもやっぱり人が、
市町村の人がやっぱり必要になってきます。
それから、一人でしゃべって申し訳ないんですけれども、堤防についてもそうなんですね。
堤防は、元々これは、
被災直後に中央防災会議の中の検討会議立ち上げて、そのときの結論は何が出たかといったら、構造物に依存しての
津波対策には限界があるというのが結論だったんです。だけど、堤防そのものについては何らかのやっぱり基準を作らないかぬだろうということで、百五十年から二百年に一回発生するといった、記憶が正しくないかもしれませんが、そういう
津波の高さで堤防を造りましょうということなんですが、これは考え方とすれば、
地域が望む堤防の上限ですと、あとは
地域の
実情に応じて下げるのは構いませんということが当初からのスタートなんです。
ところが、下げるとなりますと、これまた大変なんです。皆さん、
地域同意という話、住民合意、住民合意と皆さん言いますけど、これが大変なんです。多分、背後に家がないようなところは下げるというのは人がいないからいいかもしれませんが、下げると決めたときに、何メートルにやるかということに対してこれ結構時間掛かるんです。だから、
市町村の方も頭の中では、県の中でも分かっているから、それおかしいなと思いながらなかなか踏み出せないというところもある。でも、ここも最終的にはマンパワーの問題なんですね。
堤防に関して、もう
一つ提案、これも前から提案申し上げているんですけれども、堤防は急ぐ必要ないです。ないと思います。ただ、仙台空港とか、それから松島の航空自衛隊があるような、ああいうような
施設のところの堤防は、背後地にあるようなところは急がないかぬです。ほかのところは
高台移転やりますから、堤防はまず先送りして考える時間を与えればいいと思います。そうやって、
地域の中でまたその合意形成をやる時間を後でやればいいはずなんです。その前に住宅とか何かのやつに集中させる、そして
計画の見直しも場合によってやるみたいなことで、是非、一人でしゃべって申し訳ない、私はもう
根本大臣と多分考え方は一致していますから、これ以上答弁求めなくてもいいと思うんですけれども。
まず、今日言いたいのは、人の
確保、これだけは総務省と連携して再度徹底的にやっていただきたいというふうに思います。最後は、
市町村は人が何とかやっぱり足りないというのが、首長さんは最後のところでぽつりと言うのはそこの点なんですよね。そこの点で
根本大臣の御
決意をちょっとお伺いしたいというふうに思います。