○寺田
典城君 一九七〇年ですか、過疎法と同じようなところでこの
成田財特法できたんですが、当初はある面では、まあ迷惑
施設というか嫌悪的な問題が起きた
施設のような形だったんですが、今になってみると、その成田市の
財政力指数なんかは一・三五でございますから、非常に空港によって
市町村が恩恵を受けていることはもう事実だと思うんで、そろそろ、もう五年
延長して、まあ
オリンピックもあるでしょうからあれなんですが、その辺は後は少し厳しくチェックしていく必要があるんじゃないかなと率直に
意見を述べさせていただきます。
それで、視点を変えました。私、地方なんであれなんですが、率直に言って羽田が国際線のハブ空港になってもらった方が地方にとっては最高に便利です。例えば、秋田空港から、一日八便とか九便飛んでいますから、それに乗り換えてすぐ海外へ行ける。簡単に言うとそうなんです。どこの空港もそうです、羽田のハブ空港と。ところが、海外では、韓国なんかは仁川がハブ空港。私も秋田空港から仁川へ飛ばして、それでハブで動いているんです。
ですから、成田を政策的に、例えばですよ、政策的に、国際線は成田だと、三千五百万人、三十万回にするとか、それから国内線は羽田というような理不尽な政策というのは、もう恐らく
オリンピックの頃、終わったらもう限界に来ているんじゃないかなと思うんですよ。羽田枠はもう増えざるを得ないでしょう、国民世論としてせざるを得ないと思うんです。そうすると、成田の仕事って何かというと貨物とかそういうような形になってくると思うんです。私はそう思います。
それで今、
総務省も考えていただきたいのは、例えば、港、空港ですから思い出したんですが、今年新たな
法律として神戸と横浜の港を拡大しようと、コンテナが全部釜山の方に持っていかれてしまうということで、
国土交通省がそういう
法律を出してきているんですが、要するに、釜山が千七百万本くらいのコンテナ、それと、京浜港とか何か七、八百万本で半分ぐらいになっちゃって、それで日本の、秋田も釜山にみんな持っていくんですけどね。
だから、これからの航空政策としては、思い切って理不尽なことはもうやめてしまったらいいんだろうと。不合理な政策というのは限界に来ているだろうと。成田が駄目だと言っているんじゃないんです。お金も時間も掛かるんです。だから、そういう辺を
総務省としても将来はこうなるよということを各町村とか県にも申し伝えるというか、そういう時代感覚は必要ですよと。今までどおり、あぐらかいて、成田を大きくしようなんということは、それから、羽田に国際便は
千葉県で反対だなんと言う自体がそれは公益的じゃないんで、その辺は、ひとつ
大臣、思い切って、今の森田知事ですか、テーブルに乗ってみるつもりはございませんか。