○主濱了君 おっしゃる
意味はよく分かりました。自律というふうなことが、
NHKの自律ということが中心に据えられておったように
考えます。
ただ、やはりこの自律にしても、もう一方の対極は私は
信頼だと思います。やはり
国民との
関係でこの自律も
信頼もあるというふうに思っているんですよ。
国民との
関係を除いてはこの自律も
信頼もちょっと
考えにくいと、こういうことであります。
最後の
質問になりますけれども、私はこう思っているんです。
放送法第四条第一項四号の趣旨から大きく懸け離れたと思われる一部
経営陣の偏狭な言動が一方にあります。これに対する批判的な
国民の声とかそれから
報道があるわけであります。
籾井会長の、二月七日、
参議院の
総務委員会では全て取り消したい、こうおっしゃっていますね。まさにそのとおりだ。それから、二月二十七日、
衆議院総務委員会では、先ほど申し上げたとおり、
考えは取り消さない、ただ
発言したことは取り消すと、こういうふうなことだったということであります。
ポイントは、今ここを繰り返して申し上げましたが、ポイントというのは、問題
発言を取り消すか否かじゃないんですよ。
会長自身が
NHKの
会長としてふさわしいか否かなんですよ。ここがポイントなんですよ。
発言を取り消したとかなんとかという、そういう言葉の問題じゃなくて、本当に
会長としてふさわしいかどうか、ここがしっかりと
議論をされるべき部分だというふうに思っているんですよ。こういったような問題が一つあります。
それからもう一つは、これまで
NHKというのは百年にわたって、約百年ですね、百年にわたって、長年にわたってこの
NHKの
信頼を築き上げてきたわけです。
国民は
NHKに対する、不偏不党とかそれから中立公正とか、こういう
信頼を私どもが抱いてきている、こういう問題。
そして加えて、先ほど来問題のあります、
平成十六年
NHK紅白歌合戦担当のプロデューサーによる作成費不正支出問題というのがあったわけですが、これに端を発して、様々な問題とか
不祥事が明るみに出たんですよ。結果として、
NHKの不払運動や、それから当時の
海老沢会長が
辞任もされたと、こういうふうなことであります。ちょうどこのときの
NHKの不払運動の中で、長谷川
委員の遅延期間が実はここのときに生じていると、こういう
状況であります。
以降、
NHKは、再発防止策として、
NHK倫理・行動憲章とか行動指針を策定して、かつ、毎年毎年、全
職員の誓約署名、これは
辞表ではないと思いますが、全
職員の誓約とか署名を全部集めている、そして職場で研修なども実施していると、こういうことであります。役員とか
職員によるこういうふうな
信頼回復の努力は私も続けられてきているというふうに思っております。給料も、
職員の給料は五年間で一〇%も下げましょうと、こういったようなことも含めて、すごい努力をしてきている、こういうことであります。
現に、実は
平成十六年度の支払率を見ますと、実は七八%から六九%までどんと落ちている。それ以来様々な努力をしてきて、実はこの間の決算で見させていただきましたが、七三%、六九まで落ちたのが七三%までやっと上がってきている。道半ばまで実は
信頼回復、頑張ってきているんですよ。
これらの
信頼とか、
信頼回復の努力が、
籾井会長、それから百田、長谷川両
経営委員の言動によって短期間のうちに一挙に失われようとしている、こういうふうに思うわけであります。一回失われると、また長い間掛かってこの
信頼を取り戻していかなければいけない、こういう
状況にあると私は
認識をしているんであります。
国民の
NHKへの
信頼を取り戻す、あるいは諸外国の
信頼を取り戻す、この最善の策と、こういうことになるわけですが、長年にわたって築き上げられた
NHKに対する
信頼、この
信頼を失墜させた方々、在職し続けることが、在職すれば在職するほど更にその
NHKに対する
信頼を失わせていく方々、この方々にそれぞれけじめを付けてもらうことが必要である、それぞれにお引取りをいただくことが当然の、大事だと、こういうふうに思うんですが、
総務大臣それから
経営委員長、それぞれ御
見解を伺いたいと思います。