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国務大臣(
新藤義孝君) 私は、
日本郵政に対する
考え方と、それから
NHKに対する
考え方、これは同じであります。法律にのっとって適切なガバナンスを発揮しながら、与えられた使命を果たしてもらいたいと思っているわけであります。
そして、今回の
NHKの会長の就任の記者会見における混乱、これは誠に残念だというふうに思っています。そして、会長という、しかも公共放送のトップにある者が私的見解を述べること自体が、やはり
自分の
考え方、発言の整理がうまくできていなかったんだということ、これは厳しく指摘をしたいと
思いますし、そのように申し上げております。
一方で、会長は、それらの発言を全て撤回をして、それから
自分の私的の見解が
NHKの会長としての権限行使にはそれを入れないと、そしてあくまで放送法にのっとって職務を全うしていくと、こういうことを再三にわたってお話しされているわけであります。
ちょっと、済みません、お時間を頂戴しますが、放送法はこの
日本の民主主義の根幹です。ですから、非常に強い自由を与えられております。それは民主主義の発展の原点にあるからだと、これが法律に位置付けられているわけであります。それによって自由というものを保障されております。
一方で、第三条で、これは何人の干渉も受けないと、不当な圧力や何人の干渉も受けずに、
自分たちで自律を持ってやりなさいと、こういうことが規定されているわけであります。これは議会からも、議会も含めて、
政府も含めてのそういった干渉は受けないんだということ、それを担保するために、四条において、その代わりに、
自分たちできちんとした自主基準を作って、放送を不偏不党、中立によってしっかりと
国民に放送してくださいと言っているわけであります。しかも、これは、一部ちょっとまだ誤解があるかもしれませんが、民間放送も同じです。民放であろうが
NHKであろうが同じように放送局としての使命を持っているんであります。
ですから、私は、もし籾井会長が法令に違反する、放送法やその他の法令に違反する行為があるならば、これはすぐさま
経営委員会によってチェックなされると
思います。しかも、その会長の進退やその行動に対しては、まず
経営委員会がそれをガバナンスすることになっているわけであります。
したがって、今予算が、
NHK予算
提出されておりますけれ
ども、一切、今次、会長の私的見解が反映されているようなものになっているとは私には思えませんし、そういったことをしないと言っているわけでありますから、ですから、私は、
国民に対して誤解を与えたり心配を与えたりしたことはきちんと
説明を果たしてもらいたいと。しかし、会長としての職務権限外、私的な部分の言動によって
NHKという公共放送が左右されてはならないと。
私は、これからやるべきは、会長が役員、職員と一丸となって、すばらしいこれまでもやってきました
NHKの放送というものをきちんと行って、そして
国民から安心をしてもらえるように、そういう
活動でもって私はまず今回の最終的な収拾を図ってもらいたいと、このように
考えているわけでありまして、法令を遵守して厳密にやる、これは右だとか左だとか赤だとか白だとか、いろんな思想ありますが、あらゆることに関して中立でなければ駄目なんです。いろんな多様な
意見があるのを、一方の
意見だけを出したらけしからぬ、これも絶対慎むべきだと私は思っております。ですから、
日本郵政も
NHKも同じ
考えで
お願いしているわけでございます。