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辰已孝太郎君 議事要旨といいますが、それではやはり
議論の
中身というのは十分には分かりません。規約という話ですけれども、これ結局、阪高は先ほど九十億しか出さないと、残りは国と大阪市が
負担するんです。国の方が
負担分は多いというわけですから、これきちんと公開するべきだと、国の
判断もきちんと伝えるべきだというふうに私は思っております。
堤防内のトンネル工事については、何よりも安全性が求められます。専門家の中には、こういう前例のない工事なんだから、最低二十年間のテストを行って堤防の全基準を満たす確たる安全性のある
計画とすることが不可欠だと、こういう
指摘もあるわけですので、私は、それを一部の
議論だけで決めてしまっては、安全が保証されるのかは甚だ疑問だというふうに言わなければなりません。
この淀川の左岸線、更に延伸の
計画というのもあります。しかし、そもそもこれらの
道路が必要なのかということであります。
阪神高速道路の
利用者というのはこの間も減ってきております。九八年当時、
阪神高速の一日の
利用台数は九十五・二万台でしたけれども、二〇一一年では八十七・九万台になっております。供用の
延長というのは増えていますけれども、
交通量は減っております。
渋滞量にしましても、一九九〇年のピーク時の、二〇一〇年は半分以下にも減っております。
私は、淀川左岸線の延伸部も、そういうお金があるんだったらそれこそ
老朽化対策を優先すべきだと思いますけれども、この延伸部、事業化すべきでないというふうに私は
考えます。もう同じ
答弁だから
答弁を求めませんが。
かつて、この淀川左岸線事業の前には、一九六七年に同地域に都市
高速道路網構想の
一つとして大阪高槻線というのが、これ実は
公表されております。これは高架構造で造られようとしたものですけれども、当時、公害問題、環境問題で大きな反対運動が起こりまして、一九七三年の第七十一回国会衆議院
内閣委員会において我が日本共産党の東中光雄議員がこの問題を取り上げて、当時の金丸信
建設大臣が、百聞は一見にしかずだと言って、現地まで足を運ぶと言って、ついに一九八〇年には大阪高槻線の
予算はゼロになって
計画はなくなったと、こういう経緯もあるわけでございます。
今後、南海・東南海地震というのが高い確率で
発生すると言われております。この淀川左岸線の二期工事、それに続く延伸部、私は、こんな地盤の弱いところにわざわざ堤防の中にトンネルを設置するなんて、国土強靱化どころか国土軟弱化ではないかと、私は事業の撤回とそして中止を求めて、
質問を終わります。