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室井邦彦君
日本維新の会の
室井です。よろしく
お願いいたします。
私は、最初に、この解体工
事業の新設についてお伺いをしたい、このように思っております。それぞれ
委員の先生方のところには、私からの資料が二部ございます。どうかお目通しをいただければ幸いであります。
まず、この解体工
事業の新設についての
質問でありますが、その前に、残念な御報告をしなくてはいけないことがあります。それは、今日お昼、十一時十分頃、兵庫県の神戸の三宮近くで五階建てのビルの解体がやっております。その解体の
現場で足場が崩れ、一般の通行人が二名下敷きになったというような報告を聞きました。幸いにして命には別状がなかったということであります。まさにこれからこの解体業に関する
法案のまた
お願いとか
国土交通省の御指導、
考え方をお聞きをする段階で、こういうことであるということは非常に残念には
思いますけれども、どうか行政の方の更なるまた御指導をよろしく
お願いをしたい、このように
思います。
それでは、私なりの
思い、
考えを少し申し述べさせていただいて、
質問に入りたいと
思います。
高度
経済成長期に
整備された高層建築マンション、御承知のとおり、随分多くは
老朽化し、まさにこれから本格的な更新を迎えることになっております。この解体
工事は今後ますます重要性が増してくるところであります。
私は麹町の
議員宿舎に住んでおりますけれども、赤坂プリンスホテル、すごいホテルがございました。今はもう全くなくなって影も形もございませんが、その麹町の
議員宿舎から一週間に一度
地元に戻り、また東京に戻ってくる、その一週間の間に、だんだんその高層の赤坂プリンスホテルが削られ、どんどん低くなっていくという、それを楽しみにというか、すごい技術だなと。
聞くところによると、
国交省のあの建物、免震にするために基礎を削ってゴムを入れたと。そして、その
国土交通省の建物は戦艦大和ぐらいの重量があると。そうすると七万八千か、すごいなと。それを、日頃の
国土交通省の皆さん方は
仕事をしながら、基礎を切り取ってゴムを埋め込むという、これはすごい技をするんだな、こんなことも、私も興味がありましたもので地下に潜って見ました。見事なものでありました。
そういうことで、この赤坂プリンスホテルを、コンクリートを砕き、鉄筋、鉄骨を搬送するというと、素人の
考えで計算したら、まあこれが全て解体されるまでに一万、二万のダンプカーが出入りするんだなと、そんな勝手な想像をしておったんですが。実際、私も
議員宿舎に、朝国会に行ったり、また早めに
議員宿舎に帰ったりすることあるんですけれども、そんなに多くのダンプとは擦れ違うというようなことはなかなか記憶になかったんですが、まさに
日本の解体の技術力というのは世界に冠たるものなんだな、このように感心をいたしております。
また、もう一点、東京駅の丸の内の隣にある鉄鋼ビル、これもまた、この鉄鋼ビルの私も
現場を視察をさせていただきました。この鉄鋼ビルのまず九階の屋上に上げていただきました。何と九階の屋上に、二十トンクラスのバックホーという解体専用機が十八台屋上にあるんですよね。それが本当に人間の手のように動きながら解体をしていくという、これでこのビルの底が抜けないのかなという。八階、七階にまた下りてみましたけれども、こういうパイプが数百本支えているんですよね。そうして、下を見ると、ふだんどおりの交通量、そしてサラリーマンの方が歩道を歩いていると。それほどの
工事をしている、こんなことはもう想像もできない、そういう
状況を見てまいりました。
ちなみに、少しお聞きをしますと、一日に十トントラックが三十台、それも近くのリサイクル工場、
現場を五往復すると。少なくとも一日百五十台の十トントラックが出入りをしているということになります。それ掛ける、その鉄鋼ビルの解体が百日で済んだのか二百日で済んだのか分かりませんが、すごい技術力だなと。公害の苦情とかそういうふうな問題が一切なかった、こういうことでありまして、私が、この解体業が一業種に入っていないというのは本当に不思議で、むしろ、この技術力を海外にパッケージにして輸出をしてもいいんじゃないのかなと、こんなことを
大臣にお聞きしたいなと思っておるわけでありますが。
そういう現状を見て、早速、感想を述べながら
質問をさせていただきますが、
大臣、この解体
工事についての認識と、今回、解体工
事業を新設する
目的を
大臣に是非お伺いをしたいと
思います。