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津田弥太郎君 積極的に検討、役人言葉だと、やるかどうか分からないという使い方もされておるようですけれども、
石井局長に期待を申し上げたいというふうに
思います。
さて、皆様に資料配付をさせていただいております、くるみんでございます。正直に、この
厚生労働委員の皆様で、このくるみんについては前から知っていたという人はちょっと手を挙げてみてください。
ああ、こんなものなんですね。こんなものなんですよ。特に与党席は大変少ない。これ本当少ないんですよ。決して与党とか野党ということではなくて、認知度が低いということなんですね。
衆議院のこの
委員会の
質疑において最も多くの
質問が行われたのがこのくるみんマーク、あるいは、仮称ですけれども、プラチナくるみんマークの問題であったわけでございます。現時点でのくるみんマークの
周知状況という
意味で、与党公明党の
衆議院の古屋
委員でさえ、徐々に
周知されつつあるが、まだ十分とは言えないと、与党の議員の方がそういうふうにおっしゃっているわけでありまして、野党議員になるともっとシビアになってきて、結いの党の井坂
委員などは、余りにも認知度が低過ぎる、政策をつくったらつくりっ放しという厳しい
指摘。当
委員会の東
委員なんかも、そんなものだったら要らないんじゃないかとおっしゃるんじゃないかという私はちょっと危惧をいたしているわけですが、そういうふうにおっしゃるかどうかは分かりません。
これに対して、
田村大臣も、土屋副
大臣、あるいは
石井局長も、企業の人事担当者の認知度は高いんです、八割を超えているんですと盛んに弁明をされているわけでございます。これやっぱり企業の人事担当者のところで止まっちゃいけないんですよ。
これ六年前ですけど、私、予算
委員会、テレビ入りのところで、妊産婦のマタニティーマークの問題を取り上げましてボードを使って普及を訴えたんですが、そのマタニティーマークと今回のこのくるみんマーク、これ制度とか趣旨とかいろいろ違うことは十分分かるわけですけれども、ちょっと比較をして
指摘をしてみたいと思うんですが、マタニティーマークが最も
意味を持つ場面はどこか。
これ、頭に浮かぶのは、鉄道等の公共輸送機関においてマタニティーマークを付けた妊産婦の方に他の乗客が席を譲られるという場面があることですよね。逆に言えば、妊産婦自身の間でマタニティーマークの認知度が上がったとしても、そこはスタートラインでありますから、妊産婦同士が席を譲り合ってもしようがないんですよ。分かりますか。妊産婦以外の一般の鉄道利用者の間でマタニティーマークが認知されて初めて
意味を持つわけなんです。
このくるみんマーク、企業の人事担当者というのは、ある
意味では、このマークの取得主体という
意味ではマタニティーマークにおける妊産婦と同じなんですね、人事担当者は。妊産婦なんです。企業の人事担当者の間で認知度が高まることを否定するものではありませんが、そこから企業における事業の発注責任者、部品等の購買責任者、そうした部署への認知度を高めて、取引先を選ぶに当たって、この会社はくるみんマークを取得しているからここに
お願いしてみよう、こうなると広がりが私は出てくるんではないかなと。これ全然違うわけですね。
もう
一つ言わせてもらうと、
厚生労働省としても若い世代に対するマークの
周知を重要な課題と考えているとすれば、例えば小中学校、高校、こういうところの学校の教師の皆さん、そこに
周知をしていくというのは大事なことではないかなと。やはり、就職するときにくるみんマークがある企業かどうかというのも大事なことですよということを教師が話をするということも私はいい事例になるんではないかなというふうに思うんですが。
この
法案が成立後のくるみんマークの
周知ということ、様々な工夫をしていただきたいと思うんですが、
大臣、いかがでしょう。