○浜野
喜史君 進め方に私がここまでこだわっている理由は、本件についての評価を、先ほども申し上げましたように昨年下された、プロセスに本当にしっかりとした議論が行われてきたんだろうかということ、これに関しての疑念、これを強く持っているからこのようにこだわっているわけであります。
少し申し上げたいと思いますけれども、昨年、先ほども申し上げましたように、五月二十二日に規制
委員会は、担当された有識者会合、これは四名の先生方、そして島崎
委員、この五名で担当されておられるわけですけれども、直前の五月の十五日には最終の有識者会合が開かれております。そして、遡ること昨年の三月の八日には、
委員長おっしゃるようにピアレビュー会合、これも開かれております。この四名プラス島崎
委員、この方々だけではなしに、そのほかのプラントを担当されております
委員長おっしゃる十三名の方々、結果的には三月の八日にはそのうちの六名が参画を、議論にはピアレビュー会合ということで参加をされております。
議事録を見てまいりますと、実質的に議論されたのは一時間強であります。そして、議事録の、トータルして私はその中身を見させていただきましたけれども、
内容的にこういう判断でいいのかという疑問を投げかけておられる有識者の方々が複数おられました。
例えば、
内容的には、データから言えることとデータから言えなくても安全側に判断するその境目ということをもう少し深掘りして議論すべきではないかというようなことをおっしゃっている先生方もおられました。こういう取りまとめで本当にいいのかという意見が、複数の
委員からこのピアレビュー会合の中でも出されているわけであります。これは議事録上明らかであります。
終盤には、取りまとめ役のお立場にもあられる島崎
委員がこういう発言をされているんです。一時間余りの議論の終盤でありますけれども、いろいろ御意見があったと、しかし、もう少し読みやすくした方がいいというその御意見はそのとおりであると、それは
指摘の方向で見直したいと、こういうことで最終議論を閉じられているわけであります。
これはもう議事録を見ていただいたら分かると思いますけれども、様々な御意見がある中で、
委員長がおっしゃるように様々な角度からの幅広い
知見に基づいての議論がなされたとは到底思えない、これが私の受け止めであります。ピアレビュー会合という名を形式的には借りておりますけれども、本当に深掘りの中身のある議論がなされたのかと、極めて疑問を持つわけであります。そういうこともありますから、今回はそうではないですよねということを再三にわたって
委員長に
確認をさせていただいているということを
是非御理解をいただきたいと思います。
そこで御
質問ですけれども、
委員長は再三にわたって、具体的なことはもう任せているんだと、ただし、先ほど申し上げたように非常に今回は大事な件だと、したがって、よりきっちりとした議論がなされるものと私は考えているということもおっしゃっていただいています。それではちょっとお
伺いをいたしますけれども、一つには、十三名とおっしゃいました、担当されている四名以外のいわゆるピアレビューメンバーと申し上げましょうか、有識者会合の方々にも議論に参画をしていただいて、それで最終的な結論に持っていくと。先ほど申し上げましたけれども、昨年のような形式的な議論ではなしに、まさにそれぞれのお考え、これをしっかりと集約をして議論がなされていくという理解でよろしいかどうか。
具体的にはもうこれはお答えいただけないわけですから、
委員長としての御判断、具体的なやり方は島崎
委員始めもう任せているというようにおっしゃっているので、これはもうらちが明きません。その上で、
委員長のお考えとしては、こういう九名というのか十三名というのか、こういう幅広のピアレビューメンバー、この参画の上で議論をしていくということが望ましいというようにお考えになっておられるというふうに私は理解しますけれども、それでよろしいでしょうか。