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宇都隆史君 人口減少社会に突入していまして、労働力の不足というのはいろんなところに波及をしております。まさにそれが航空業界、
パイロットの世界にも来ているわけですね。しかも、単なる労働人口の減少というだけにとどまらず、その需要自体が、パイ自体が、マーケット自体が非常に今後大きくなってくる。アジアで四・五倍ですか。
先生方も、土日等でいろんなところに移動されるときに、時折、飛行機に乗られるときは操縦席をちょっとのぞいてみてください。恐らく何回に一回かは外国人の操縦者というのを見ることができると思います。それぐらい今多くなってきているんですね。
時折ですけれ
ども、重大事故につながらないぐらいの、インシデントですけれ
ども、語学的なことがよく分かっていなかったり、そういうどちらかというと質の低い
パイロットによって、日本の国内でもあるいは海外でも、航空事故といいますか、許可を得ないで滑走路に進入してみたりだとか、それから
命令と違った形で先に着陸をしてしまったりだとか、そういうようなニュースもちらほら聞こえているような
現状で、これから非常に重要になると思いますし、まさに一番重要になる四十代の
パイロットということであれば、
自衛隊の中では完全に脂の乗り切った経験豊富な
パイロットになるわけです。ちょうど
現場に残り切るか、それとも、飛行機自体の数が限られていますから、飛行機に乗れずに地上職に降りるか迫られるような年齢でもありますから、
お互いにこれはウイン・ウインの関係でいけると私も期待はしております。
しかしながら、これ割愛をまたしていくということになってくると、航空戦力の全体の組成をどう考えていくかということを真剣に考えていかなきゃいけませんね。
大臣は、これちょっと私も正確なあれを持っていないんですけれ
ども、どこかの
記者会見か何かで、大体年間十名程度の
パイロットを出そうというような考えでいるんだというようなことを発言されたようですけれ
ども。年間十名でもいいです、私は少な過ぎるのではないかなとは思っていますが。年間十名吐いていくということは、これまで必要とされていた操縦者の、一番最初に操縦課程学生として入れる枠というのも、じゃ少し増やしていくんだろうか、あるいは、途中から中抜けした場合について、その
パイロットが抜けた部分の補充というのを今後どのように考えていくのか。しばらく割愛はしていなかったわけですから、そういう
パイロットが残っているわけですね、
現場には。この
人たちと下のバランス、年齢構成的なバランスというのを
航空自衛隊はどのように考えていくのか、ごめんなさい、
航空自衛隊だけではないですね、陸海空の操縦者としての組成をどう考えていくのか。
防衛省として今考えている
状況をちょっと教えていただけますか。