○青柳
委員 結いの党の
青柳陽一郎でございます。
本日は、
委員会での質疑時間を二十分いただいたんですが、四十六分まで質疑をさせていただきたいと思います。
通告させていただきました
内容は、ほとんど本日の
議論と重なってしまっておりますけれ
ども、御了承の上、御答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
安倍政権の方針について、対
北朝鮮の方針について、
拉致問題の方針について、改めてまずは
確認させていただきたいと思います。
拉致問題は大きく動き出そうとしております。大きな関心を持って注視しているところであります。
拉致被害者家族の皆様、関係者、関係団体の皆様、多くの
日本国民の皆様がこの問題に大きな関心を持って、同じ気持ちで見守ってくれていると思います。
安倍政権はこれまで
北朝鮮に対して、対話と圧力でいえば圧力に重きを置いて、
北朝鮮に対して強いメッセージを発信し続けてきたわけであります。
拉致問題に一番熱心な方が総理
大臣になり、
拉致問題に一番詳しい方が
拉致担当
大臣になる、そしてその政権が非常に安定している。さらに、オール・ジャパンの取り組みとして、
政府・与野党
拉致問題対策
機関連絡
協議会を設置し、これまでに四回開催している。私も、力不足ではありますが、
古屋大臣の御配慮で第四回目から
メンバーに入れていただきまして、オール・ジャパンでの取り組みというものをまさに実感させていただくことができました。
本日のこの国会の質疑を含めて、こうした取り組みの
一つ一つが、これこそが
北朝鮮への強いメッセージになるんだ、
拉致問題で絶対に妥協するなという声を出し続けることが
北朝鮮への圧力になるんだというのは、
古屋大臣が本日の
委員会でも
発言されておりましたが、私もまさに同じ気持ちだと思います。これこそがメッセージになっていくと思って
質問もさせていただきたいと思います。
北朝鮮の動向についても触れておきますが、
北朝鮮の動向、内政では、張成沢国防副
委員長を粛清し、李秀勇元スイス大使、これは金正恩の留学
時代のお目付役だそうですが、これを外務
大臣に起用するなど、体制固めが進んでいるようにも受け取れると思います。また、経済の再生、あるいは核武装を中心戦略にしているということで、スキー場やプール、乗馬クラブなどを建設しているということも
確認されています。
対外関係については、南北改善を呼びかけると思えば、挑発
行動に出たり、あるいは、中朝関係でいえば、トップ会談もまだ実現しておらず、具体的な
進展というのは見られておりません。ロシアに接近しているという
情報もあります。
日朝関係は現在のとおりでありますが、ただ、これまで
北朝鮮にずっと振り回され続けてきているというのは否めないと思います。
こうして見ると、
北朝鮮というのは、言うまでもありませんが、外交、内政ともに全く一貫性がないということだと思います。場当たり的な国だということだと思います。
ただ、唯一一貫しているのは、核武装国家になるんだという、これだけは強い意思を感じるわけでございまして、この核保有ということも今後の
交渉に
影響するんじゃないかと思いますので、これは一点
指摘しておきたいと思います。
こういう
北朝鮮という何でもありの国と
交渉していくというのは大変なリスクを伴うことだと思いますが、実際にこうして事態が動いてきたわけであります。この事態が動いてきたというのは、これはやはりこれまでの制裁が相当きいているんだと思います。これまで
日本がしてきている制裁に加えて、安倍内閣が取り組んできた国際的な
連携、これは実際に、
北朝鮮人権状況決議、これも、
大臣がこれまで答弁しておりますが、相当きいているんだと私も思います。つまり、圧力それから制裁、こうした効果が明確に出てきているという状況だと思うんです。
ですが、今回、あらゆる機会を捉えて
北朝鮮と
協議を行うというのは必要なことだと思うんですが、
拉致問題の
進展の成果、これを少し急ぐ余りに、これまでの圧力をかけ続けるという方針から、対話へ方針転換したんじゃないかといった懸念も聞かれるわけであります。
実際、
北朝鮮は経済支援を求めてきているわけですし、宋日昊
北朝鮮大使は、実際インタビューで、
朝鮮総連ビルについても
交渉に入っているというふうに明言しているわけであります。
政府は、これまで同様、対話と圧力の方針をきちんと堅持すべきだと私は思いますが、
古屋大臣に、対
北朝鮮政策、そして
拉致問題、この対話と圧力の方針は変わらないんだということを改めて明言していただきたいと思います。
〔
委員長退席、
中山(泰)
委員長代理着席〕