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西田委員 ありがとうございます。
こういったことがあるから、やはり私は、この
テロに対する
法律というのは、やはり頻繁な見直しをしていく、一方で、
国民の自由が不当に侵害されてはならないといったことが非常に大切でございますし、この
日本は、そういったことを行き過ぎないようにさせるための良識に満ちあふれている国だと思いますので、私は、頻繁な見直しをすることで、十分そういった恣意的な
捜査、職権の濫用といったものは
防止できるというふうに考えるわけでございます。
昨年の
法務委員会の
視察で、FBIも訪問させていただきました。当時FBIのナンバーツーの国際局長のお話を伺うことができて、
最後にメッセージを、フーバー回顧録の本に、私はいただいたわけでございますけれども、やはり、日米のこの
捜査機関の協力というものは、秩序の安定のために不可欠だというようなメッセージだったことを
記憶しております。
最後に、一九七六年六月の二十七日でございましたが、エールフランス機が
テロリスト四名にハイジャックをされるという事件がありました。その後、ウガンダのエンテベ空港に着陸をさせられて、イスラエル人以外の人質は解放されるんですが、約百名近いイスラエル人の人質がとられて、イスラエルに対して、イスラエルで勾留されている
テロリスト四十名の釈放が要求されるわけでございます。
その後、約一週間、いろいろな交渉がなされるわけでございますが、七月三日にイスラエル軍の対
テロの部隊が急襲をして、そして見事人質を解放する、いわゆるエンテベ空港急襲作戦というのがあったわけでございますけれども、そのエンテベ空港急襲作戦でただ一人、イスラエル軍側で犠牲者が出ました。その犠牲者はヨナタン・ネタニヤフ氏でございまして、先日来日されたイスラエル・ネタニヤフ首相の実のお兄様でいらっしゃいます。
ネタニヤフ首相は、首相の前はイスラエルの対
テロリズム研究所の所長等をなされておりまして、私も議員連盟の
関係で歓迎昼食会に参加をさせていただいて直接お話を伺う貴重な機会をいただいたわけでございますが、このネタニヤフ首相の
テロに対する考えというものは本当にしみ入るものがございますので、きょうは
最後に、このネタニヤフ首相の
言葉を引用させていただきたいと思うんですね。こうおっしゃっています。
テロリズムは、受け身や弱気な態度によってぽっかりあいた空白を埋めてどんどん広がっていくという不幸な性格を持っている。逆に、断固とした強い行動に出会えばそれに応じて小さくなっていく。確かなことは、
テロリズムに立ち向かうにはそれと闘うしか方法はないということだ。
指導者たちは市民的自由を侵害しているとか過剰反応だという非難の集中攻撃に遭うに違いない。しかし
指導者たちはどんなに激しい非難に遭ってもやるべき勇気を持たなければならない。強敵を物ともしない政治家たちに狭量な者たちが投げつける石つぶてに対しては勇気ある行動こそが最良の答えだ。
このエンテベの勇者の弟であって、そして御自身もこれまで幾度となく
テロと対峙されてこられたイスラエルのネタニヤフ首相の
言葉は、私、拳々服膺しなければならないというふうに思うわけでございます。
先ほど
大臣が、国際的な体裁というよりも当然
テロと闘う断固たる意思というものが大切だというふうにおっしゃいました。ぜひとも、
テロを未然に防ぐというその断固たる意思のもとに今回広げられる法的権限を有効に活用していただきたい、このように願うばかりでございます。
以上で
質問を終わります。