○三宅
委員 やはりまずは事実の把握ですよ。この
部分が、なかなかやはり思うようにいかない
部分があると思います。これは
教育行政のみならず、ほかの
部分もそうだと思うんですね。国が
地方の実態を十分に把握できない、そういった中で、一部無
責任な
行政であるとかあるいは
教育が横行しているという
部分がありますので、まずは実態の把握を努めてやっていただきたい。
正しく実態を把握したら、文科省の方の指導というのは、私は、過去、なかなかすばらしい結果といいますか業績を上げてきたというふうに本当に思いますよ。その事例については今からまたちょっと具体的にお話をさせていただきたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
今からちょっとお話しさせていただくのは、
教育における運動団体の影の
部分、この
部分をちょっとお伺いしたいんです。
日教組と部落解放同盟、これは非常に仲のいい団体なんですけれども、
もともと社会党の兄弟
組織ですから、非常に仲のいいのはわかる。それからまた基本的な
理念、これもまた共通をしているんです、日教組と部落解放同盟。それは何か。反日、反皇室。こういう
部分も、基本的な
理念もやはり一致しているんです。
日教組がいろいろと反日偏向
教育をずっと過去何十年間続けてきましたよね。それに対して、社会の批判であったり、あるいは御父兄からの抗議があっても、彼らは恬として恥じずに、数十年間、反日偏向
教育をしてきたでしょう。その
一つの秘密といいますか、これはやはり部落解放同盟との
関係にあるんですよ。
日教組をずっと攻撃していたら、いつの間にか横から部落解放同盟が出てきて、部落解放同盟とやり合わなあかん、こういうふうな構図の中で、言ってみれば、部落解放同盟は日教組の用心棒的な役割を担ってきた、これは本当なんですよ。
だから、そういうような中で、
地方議会においても、やはり日教組、これは相手は教員ですので、
教育公務員ですので徹底的に攻撃できる。やはり相手が運動団体、部落解放同盟になってくると、これは向こうの方からの反撃あるいは糾弾、こういったものにびびって、
議会のチェックも甘くなる、こういうふうな構図がずっとあったんです。
それでは、部落解放同盟というのはどんな団体かというと、これは部落解放同盟の、これは
関係ないようですけれども、
教育行政と非常に密接な
関係があるので私、お話をしているんですよ、これ。
関係ないんじゃないですよ。
もともと、古い綱領、これは一九九七年につくられた綱領では、差別観念を生み支える諸条件を打ち砕かなくてはならないと書いているんです、この部落解放同盟の綱領。その基本目標の三にはどういうことが書いてあるかというと、「身分意識の強化につながる天皇制、戸籍
制度に反対する。」はっきりとこういうことを綱領にうたっている団体なんです。
それがやはりいろいろと批判を受けて、三年前ですか、二〇一一年の三月に全国大会で部落解放同盟の綱領がまた改められたんです。しかし、そこでもやはり、「身分意識の強化につながる天皇制および天皇の政治的利用への反対と戸籍
制度などの人権を侵害する法や
制度の改廃」、これを目指すというふうな団体なんです。言ってみれば反日革命団体に近いような綱領を持った団体なんですね。これが日教組と一緒になって
公教育を壟断してきた。
ちょっと前ですと、皆さん御存じのように、広島県の
教育はこれによってもうがたがたになってしまったんです。これは長い歴史もあったと思いますけれども、部落解放同盟と日教組のタッグによる
公教育の支配、これは本当にひどいものがあったように私は思います。
もともと、広島県というのは、戦前は
教育県として有名だったんです、広島。戦前ですと、広島、栃木、長野といったら全国に名立たる
教育県だったんです。広島には、戦前、高等師範
学校がありました。これは全国でも二つか三つしかない
学校でして、広島というのは、
教育というのは非常に大きな看板でもあったんです。あるいは、明治帝国憲法下で、広島と富山県、この二つの県だけは死刑囚が出なかった、凶悪犯罪がなかったんですよ。それほどすばらしい広島県だったんですが、戦後、被爆した後、その反戦運動とこういった運動団体とが一致して、
公教育がもうがたがたになってしまったんです。
しかし、これについては、文科省の方の、以前ですと、
平成十一年、十二年か、文科省の木曽さんですかね、木曽さんが
教育長で行かれたり、それから、今そこに座っている堀野さんでしたかな、彼は
教育次長で四年間ほど行ったということで、非常に
公教育そのものが劇的に変化してきているんです、今。
それで、言ってみれば、暴走族でも、あれ、発祥の地は広島なんですよ。それほど青少年非行は戦後非常にすさまじかったんですけれども、これは国挙げての、広島の
公教育を変えていこうという、そのかたい決意の中で本当に劇的に変化して、そういうふうな部落解放同盟であるとか、あるいは日教組の
教育支配というものはもう鳴りを潜めてしまって、今では、それだけ短期間に劇的に変化したというのを、どこに秘訣があるんだといって、反対に全国から広島へ
教育問題の視察に来るぐらいになってしまった。これはすばらしいことだと思うんですけれども、いまだに一部の自治体では、こういう部落解放同盟を初めとする運動団体、あるいはそういったものが日教組と一緒になって
公教育を相当ゆがめてきているという
部分があるんです。
このあたり、
大臣なり、もし御意見があればちょっとお聞かせいただきたいんですけれども、どうですか。答えられないのであれば結構なんですけれども、どうぞ、もしお考えがあれば。