○椎木
委員 西川先生、ありがとうございました。
大臣なり副
大臣の御
答弁は、いつも御理解いただいた上でこういった
答弁をいただいているというふうに私も痛切に感じているところなんですけれ
ども、私の選挙区である千葉県、こちらの
教育長は私のこの最初の
質問に対して非常に問題意識を持っていただいて、
改善計画までつくられたということも聞いています。
私も直接
お話もさせていただきました。非常に
信頼の置けるといいますか、やはり
教育に対しての
認識がしっかりしているという感じも受けましたし、よくよくどんな方かなと調べてみたら、
文部科学省から出向されている
教育長と。なおさらそういう
意味では
文部科学行政にも詳しいし、県の
教育行政にも熱意を持って取り組んでいただいているなということで、本当にありがたい気持ち、また期待も持たせていただいているんです。
一方で、私の出身の茨城県、こちらは私に言わせると非常に
認識がずれていまして、私、十一月一日の一般
質疑で、先ほ
ども臨時免許状で私
お話ししましたけれ
ども、
教育職員検定に合格した者に対して授与される制度なんです、この臨時免許状というのは。しかしこの茨城県というのは、面接はしていない、試験もしていない。ですから、授与権者である
教育委員会が、どういう人物かというのはわからないで臨時免許状を出しているわけですよ。
これに対して地元紙の茨城新聞が
教育委員会に取材したところ、試験や面接は行っていないものの、卒業証明書や成績証明書、健康診断書、人物証明書などの提出は求めていると。こんなの当たり前ですよ、こんなのは当たり前です。
ですから私が申し上げたいのは、十八万人ですよ、四年間大学で一生懸命、短大を含めてですけれ
ども、
教育課程、教職課程をとって、免許状を取って、それで教壇に立ちたい先生を十八万人のうち三万人しか採用していない。十五万人を採用していないわけですよ。にもかかわらず、こういうふうに安易に、
教育職員検定なんて何にもやっていないじゃないですか。これが千葉県と茨城県の物すごい差なんです。
ですから、私きょう冒頭確認したかったのは、多分千葉県は
改善されるんでしょう。私も確信していますよ、あの
教育長さんの熱意というのは本当に伝わりましたし。ただ、例えば茨城県のような都道府県が全然
改善が見られない。
これは茨城新聞社の担当の記者さんに私も聞きましたら、何度も何度も
教育委員会にも出向いた、そうしたら
教育委員会の
対応は、違法性はありませんからと。私は違法性があるかないかを言っているんじゃないんですよ、
認識の話をしている。何で免許状を持っている人を教壇に立たせないで、免許状を持っていない人を安易に臨時免許状とか免外申請を通して教壇に立たせているんですかということを聞いているんです。
だから、こういう
認識を持った都道府県
教育委員会でこの日本の
教育が今後どうなるのか、私は非常に懸念を持っている。
そういう
意味で、先ほど西川副
大臣の方から、
調査結果を踏まえてさらに
対応していただけるような御
答弁でありましたので、本当に切に改めてお願いしたいと思います。
これは
下村大臣に一点確認したいことがあるんですけれ
ども、私が十一月一日の衆議院の
文部科学委員会で、今
お話ししたような
内容で
質問をさせていただいたときに、
大臣が、最後の部分でこういう
答弁があったんですね。
十八万人のうちの十五万人が採用されていない。果たしてその十五万人が、本当に現場の教師としてみんながみんな優秀なのか、そういう
問題点も一方であると。ある県の事例として私は聞きましたが、なぜ臨時免許状の人を、正規免許状があるにもかかわらずそちらの方を優先したいのか。そうしましたら、臨時免許状の人の方がトータル的に、正式に免許状を持っている人以上に現場の教師としての能力がすぐれていると
教育委員会が判断したと。
私まずお聞きしたいのは、どこの都道府県なのか。私は、文科委の鈴木望
理事にお願いして、
参考人で来てもらいたいと思っています。どういう選考をして、何を根拠に正規の免許を持っている人よりも優秀だと言っているのか。今までの教員養成制度を否定しているのか。あるいは、現在の
教育職員免許制度を根底から覆すような
発言なんですよ。
ですから、どこの都道府県が、こういう
認識で臨免の人を普通免許状を持っている人よりもトータル的に優秀だと言われているのか、まずそれをお聞きしたいと思います。