○畑
委員 私はこの
部分をきちっと通告いたしましたが、いずれにしても、交渉する以上、そのトップの総理が除外とはどういう定義かわからなければ、私は国益を守れるはずがないと
思います。今の
答弁は、私はちょっと失望いたしました。
本日、私は資料をお配りしております。かねてよりの
議論でやっておりますけれども、除外というのは、特定の物品を関税の撤廃、削減の
対象としないということを内閣官房の資料で言っております。
この文字どおりいうと、やはり日豪EPAでさえも決議違反なわけですよ、文言どおりの解釈をすれば。
そこで、おかしいと思うのは、結局、関税を引き下げることは決議違反なんだけれども、国内
対策とあわせて
影響が出ないようにすればいいと言っているのか、あるいは、そもそも
影響が出ないような関税引き下げはいいと言っているのか、そこをしっかり明らかにして、本当は国内で
議論しなければ、国内の
農家の不安は解消されないと私は
思います。だが、そういうことがないままに、TPPの交渉とかEPAもしてきた。だから、そこに大きな問題があるのではないでしょうか。そのことを申し上げておきたいと
思います。
これまで、この決議について
議論したときには、
国会で決議したんだから
国会の解釈ですという話をされておりましたが、私はそれもおかしいと
思います。なぜならば、
国会で判断する前提として、政府がこの解釈をどういう解釈でやったか、それを説明して立証していただかないと、私
たちは判断のしようがないと
思います。
しかも、きょうの
議論で、決議を踏まえから、微妙に受けとめになっております。つまり、これは、踏まえでも、守るという定義ではないんですよ、文言どおり言うと。それを受けとめと弱くなったということは、結局、国内の
農業に害が生じなければ、悪
影響が生じなければいいんだというふうになったと私は今解釈したんですが、そうであればそうで、決議を守ると言わないで、そういうことだと最初から説明してやっていけばいい話であって、これも
国民をミスリードしていると私は
思います。
このことは、ここまでで申し上げておきます。ここは、そういうことで、交渉の中でこの決議との
関係の定義も通告しておりましたので、お答えいただかなかったのは残念でありますが、次の
質問に入らせていただきます。
結局、TPPで米国を譲歩させるために、作戦上、日豪での譲歩はやむを得ないということだったのだろうと
思いますが、やはり国際交渉はそんな甘いものではなくて、これが出発点になって、さらに押し込まれていると私は
思います。
結局、ある程度柔軟な協定ならやるという意味で、日豪EPAぐらいの妥結は、これは評価は分かれますが、あり得るのだろうと
思いますが、これを出発点にして、それを上回るような譲歩案をアメリカから求められて、そして、
日本も何か
提案しているというニュースもありますけれども、そういうことをやるというのは、私は、これはなし崩し的に見えて、
農家に対する不安が高まるのだろうと
思います。
結局、日豪EPAも、文言どおり言えば決議違反なんですが、これは百歩譲っておいて、これはこれで作戦上あり得るとした前提だとしても、先ほど玉木
議員からも
議論がありましたが、最大限の譲歩がやはり日豪EPAではないかということだと
思います。
この最大限の譲歩が日豪EPAで、これでまとめなさいということは、もちろん交渉の途中ですから私も言うつもりはありませんが、総理、これは、日豪EPAを上回らない形で、つまり譲歩が上回らない形で、しっかり決着する覚悟でやっていただきたいと
思いますが、その御決意を
伺います。