○大串(博)
委員 私は、やはり今の支援策はとても大切なことだと思うんですね。
森林というのは、今の段階から
考えると、面的集積を図っていって、路網を整備して、できるだけ効率的な形で、最終的な利益が山元に返ってくるような形をつくっていくのが一番大事だと思うんですね。
そういった中で、先ほどの要件緩和の話に戻りますけれ
ども、あめとむちという言葉はよくないですけれ
ども、インセンティブにつながる
措置に関してはできるだけ維持していただきながら、面的集積を後押ししていただきながら、ただ、それを乗り越えていく苦しみに関しては、人的に、あるいはいろいろな技術的な支援を国として最大限に行っていくというのが、今一つのハードルを越えていく山場だと思うんですね。
木材価格も国際的な競争力を回復してきている中で、山元にどうやってこの利益を還元していくかというのが非常に重要なところになってきているので、今そのハードルを越えていく支援策を
政府としてしっかりやっていただくのが大切だというふうに思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。
それで、
森林の持つ機能としてよく言われるのが、地球
温暖化対策に対して、吸収源としての非常に強い機能を果たしてくれている
森林というもの、これも含めて、日本の山村、
森林を守っていくことは非常に大切な視点だと思うんですね。
それで、幾つかあわせてお尋ねさせていただきますけれ
ども、御案内のように、第二約束期間、日本は批准しているわけじゃないですけれ
ども、
政府の
考え方として、この間、三・五%、
森林吸収源を守っていくという形を決めています。このために年間五十二万ヘクタールの間伐が必要であるという
考え方に基づいて、今施策が行われている。
ここに間伐というのが、この間、間伐促進法もつくりました。これが非常に大きな推進力になっているわけでありますけれ
ども、私、思うのは、間伐というものもしっかりやっていかなければなりません。お願いしていかなければならない。しかし、間伐のみならず、できるだけ若い木をつくって、
温暖化ガスの吸収力のある林をつくっていくという観点からすると、小
規模な面積から始めてもいいので、皆伐をして、全伐をして、新たに再造林していくといったこともやはりそれぞれ少しずつ
考えていく時期に来ているのではないかなという感じもするんですね。
こういったことも
考えていくとすると、いろいろな施策を打っていかなきゃならない。例えば、まさに苗木の安定供給だとか、あるいは種苗の
事業体の育成
対策だとか、こういったことをいろいろやっていかなきゃならないと思います。
あわせて質問させていただくと、
財源も必要になってくると思うんですね。
温暖化対策税というものがありますけれ
ども、
温暖化対策税の中に、その使途として吸収源
対策をどう位置づけていくかという年来の
課題もございます。即にそれが難しいとしても、それらも踏まえながら
財源をしっかり確保していくというのは、長い
意味で、三・五%を達成していく、国際的責務を果たしていく日本の責務ではないかと思うんですね。
この辺に関して、
政府としてどういうふうな取り組みをされていくのか、御
答弁をいただきたいというふうに思います。