○高木(美)
委員 今、
大臣の答弁を伺って、
大臣が膝詰めで町の人たちと話をしていただくべきではないかということを私は痛切に思いました。やはり、いろいろな食い違いもあります。また、
大臣のお言葉の中で、もう少し町民に配慮してこういうふうに言っていただきたいなという、私自身感じるところもあります。
順次
質問をしてまいりたいと思うのですが、間に誰かが入るとか、それはいきなり
大臣が行ったら大変なのではないかとか、いろいろおありかもしれませんが、特にこの大熊、双葉、ここは今回の東日本の復興の一番の肝のところでございますので、この一番困難なところにどう寄り添っていくのか、どう手を打っていくのか、現地の人たちの思い、何が足りないのか、また、国がどうすればいいのか、そこのところを、やはり実感として私はもう
一つ踏み込んでつかんでいただきたいということをまず申し上げたいと思います。
実は、双葉町の町長は、町議会におきまして、国が帰還できる時期を明示しなければ、国による住民
説明会には応じないという姿勢も既に示していらっしゃいます。
総理が、たしか去年の三月、帰還工程表を夏をめどに公表するというふうにおっしゃっていまして、この帰還見通しにつきましては、避難者それから
自治体が今後どういうふうにしていくか、その展望をつくる上で、判断するための重要な情報でございます。その判断材料がない中で、今、現実がどんどん動いて過酷さを増しているというのが私の実感でございました。
特に双葉町は、九六%が帰還困難区域で、四%が避難指示解除準備区域というところですので、
自治体の方たちは、住民がこれからいわき市とか会津若松とか、そういうところの災害復興住宅に入ってしまう、そしてそこの居住地の行政下に入ってしまう、そうすると双葉町の権限、権能というのは届かない、今住所を置いてくれているのは、高速
道路の無料化とか医療費とか、いろいろな特典があるからここに住所を置いてくれているんだ、これからその四%という
土地になったときに、双葉町という
自治体がどうやったら存続できるのか、その支援策を明確にしてもらいたいんだ、こういう御要望もありました。
これは総務省のことかもしれませんが、むしろ、私は、
根本大臣のところでこれを統括しながら、そこでやはり
根本大臣が中心になってやっていただかないと進まないのではないかというふうに思っています。
一番の、将来の展望、また、帰還できるかどうかという工程表、この解決がないまま、現実が、それぞれが散ってしまっている、ばらばらになってしまうという方向に流れ始めているのを必死で
自治体の人たちがつなぎとめているというのが今の状況ではないかと思います。
そこで、まず、この回答書等にもありますが、国は中間貯蔵施設について国有化しかないというふうに言うわけですが、三十年後に本当に別の場所に移すなら、三十年間の定期借地権でいいではないかというお声もあります。また、固定化してしまうんじゃないかという不信感が拭えないというお声も伺いました。
そこで、
法律をつくって保障してほしいと知事は求めていらっしゃるわけですが、その回答の中で、中間貯蔵施設を受け入れていただけるような
環境が整えば、こういう文言がありまして、これに対して、福島の行政の方たちは、これは何なんだろう、むしろ、条件をきちんと示していただかなければ判断もできないじゃないかと。
言われたのは、話の順番が違うんじゃないか、帰還時期をいつにするのか、どうなっていくのか、また、除染がどうなるのか、その際の補償の内容、また、町の復興計画、そういう、みんながほかの
自治体に散っている中で、
自治体に対する支援策がどうなるかとか、条件が示されなければ住民への
説明もできない、受け入れるかどうか検討もできないというのが町の話だったわけです。
そこで、浮島政務官にお伺いしたいんですが、この回答文書の、中間貯蔵施設を受け入れていただけるような
環境が整えばと、
環境を先に向こうに言ってしまっている、この真意について
説明を求めたいと思います。