○桜内
委員 それとも
関係するんですが、今基金の話をさせていただきました。一番困るのが、私も予算
委員会でこの二月に
大臣に
質問をさせていただいたときに、では基金が今一体幾らあるんだとかそういうところを事前に調べようとしたんですけれども、予算書全般で言えるんですけれども、こういった基金の残高が一体幾らあるのかとか、それから
財政法でいえば四十四条に、特別の資金というものが法律でもって設置が可能と書いてあります。
財務省の方では随分御苦労もされて国の
財務書類というものも作成されておりまして、その中では、そういった資金の残高といった情報も開示はされていらっしゃるところなんですが、何しろ、決算ベースなものですから、出てくるのが随分遅いんですね。今現在手元にあるものは、昨年の三月三十一日現在のものでしかないんです。その後、昨年の当初予算それから補正予算、さらには今年度の当初予算でもって基金も随分積み増しをされておりますし、この特別の資金というものも、どういうふうに
数字が動いたのかというのがわからないんですね。
そもそも、
財政法四十四条ですけれども、この特別の資金に関するまさにお金の動きというのは歳入歳出外としてよろしいということになっておりますので、一体幾らお金が動いて、かつ、ストックとしての残高が一体幾らなのかということが全く見えない
状況になっているんですね。
私も、予算情報をもとにバランスシートを初めとする
財務諸表を作成する仕事をやっております。予算の修正案を提出する際もそういったものを添付したりしておったんですけれども、そのときに、とにかく残高がわからないとバランスシートをつくれないんですよ。
また、これは
大臣にとっても問題だと私は思っておりまして、残高がわからずに基金に予算を積み増す、あるいは
財政法四十四条の特別の資金、これは大変規模の大きな外国為替資金とかそういうものもありますけれども、残高がわからずに
財政のコントロールができるわけないじゃないですか。また、フローの歳入歳出というのも、歳入歳出外でよいということで、予算書にも出てこない。これで
財政をどうコントロールするんだということもあります。アカウンタビリティーの観点のみならず、
財政のコントロールという
意味からも、残高情報をしっかり出していただきたいというふうに考えております。
特に、これは特会法の話、ちょっと細かいことなんですけれども、特会法におきまして決算の剰余金の処理というのが、予算総則に記載すればそれで歳入歳出に載っけなくてよろしいというのがありまして、私が何度も
大臣にお尋ね申し上げている例えば外国為替特別会計からの一般会計への繰り入れですとか、一般会計の予算書を見れば歳入として立っているにもかかわらず特会の側の歳出に立っていないですとか、それが一般会計、特会を連結する際の相殺消去できない
一つの
理由でもあったりするんですけれども、これは規模が大きいんですね。一・五兆円もあります。
こういった資金のやりとりですが、特会ごとに決算の剰余金の処理が違う、とにかく残高がわからないという今の特会法あるいは
財政法上の問題点があると思うんですけれども、そういったストック情報の
整備ということについてぜひ進めていただきたいと思うところなんですが、
財務省としてどのようにお考えなのか、お尋ねをいたします。