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佐藤(英)
委員 ありがとうございます。
私の妻の父、私にとっては義父でありますけれども、
大工であります。
自分はやはり
大工の息子であるという思いできょうは
質問させていただきました。本当に、今では余り使われておらないような
大工の工具を、なぐり、それからのこぎり等々を今でも大切に宝物として持っております。
そうしたやはりたくみの
技術というものもしっかりと残すためにも、そしてまた、私
自身、
学生時代は
演劇部に入って、演技というよりは大道具をつくっていたことがありまして、それこそ
腰袋を使いながら、なぐりを持って、いろいろな
建造物をつくることにすごく関心を持っていた一人でありまして、
国土交通委員会でこうした
質問をさせていただけることができることは本当にうれしく思います。ぜひ、きょうの御
答弁を踏まえたさまざまな
取り組みを心からお願い申し上げたいと思います。
さて、次は、がらっと変わりまして、
バリアフリーについてお
伺いをさせていただきたいと思います。
さきの
委員会で
太田大臣も、心の
バリアフリーについてしっかりと取り組んでいくという
お話がございました。以前、心の
バリアフリーについて
大臣に
質問をさせていただいたときを踏まえて、最近、
大臣も御
推進をされていました
ベビーカーマークが
交通機関にいよいよ適用がされたわけであります。
これは
皆様方もごらんになった方もあるんじゃないかなと思うのでありますけれども、
世論調査でも九割の
利用者の方が、
ベビーカーを畳まないで使用してよいと答えております。そのまま畳まないで乗り物に乗ることができますよ、
エレベーターにも乗ることができますよということを示す、そうした
マークでございます。
このパネルをごらんいただくとわかりますけれども、「
ベビーカーは大切な命を乗せています ちょっと気づかう、そっと見守る」。この
ベビーカーマークは、
ベビーカーを畳まず
利用することに反対する一部の
方々の意見に対し、
ベビーカーを見たら御配慮いただくよう求めるという
意味でもつくられたとも伺っております。この
気遣い、見守りについて少々考えてみさせていただきました。
心の
バリアフリーについて、例えば
エレベーターの
利用について、
健常者は原則、
車椅子利用者にスペースを譲りましょう。ほんの数分、次の
エレベーターを待ってあげれば済む話でございます。朝の
ラッシュ時に走る
満員電車、
通勤電車とよく言われますけれども、最近は通学の小学生も乗っております。小さな子には席を譲ってあげてほしいが、朝の
ラッシュ時にはそうした光景はなかなか見られません。小さな子連れの親子に対しても
通勤ラッシュの中ではなかなか配慮されない、しにくいというのも私は感じます。効率を求める一方で、
思いやりや
気遣いが捨て去られていってはならないし、配慮に欠ける場面を見るのも大変に残念であります。
また、
日本人の特徴として、助けを必要とする方から求められれば喜んで手を差し伸べますが、ほんの少し
声かけができないという、ちゅうちょするという私たちの心の内面もあるというのも事実じゃないかなと思うのであります。原因は、恥ずかしさもあると思いますし、声のかけ方がわからないということもあります。こうしたマナーや
実践方法というものを
国民全体に広く根づかせていくことも、二〇二〇年の
東京オリンピック・
パラリンピック、
オリパラの
成功につながるのではないかと私は信じておる一人であります。
今後、
国民運動として
取り組みを開始すべきではないでしょうか。ロンドンも、
オリンピック・
パラリンピックの前には、有名な俳優などが
テレビコマーシャルに登場して、呼びかけられたり、実践する姿を見せたりと大変に力を入れて取り組んでこられました。その結果、大
成功に導いたというふうにも私は思っております。所管が多岐にわたるであろう内容でございますけれども、省庁横断的に取り組むための
連絡会議などを早急的に立ち上げてスタートしてはいかがでしょうか。御
見解をいただければと思います。