○三日月
委員 来年度のことだけではなくて、国境離島を含め、石垣第十一管区の
体制強化を含め、どれぐらいの期間をかけて強化されるのかということについてもお聞かせいただく
予定でしたけれども、きょうはこれで結構です。きょうはこれで結構ですけれども、年度年度ごとに
予算を要求して、とれれば
整備できるということではなくて、私は、ある一定の
計画を持った、四、五年スパンの
計画を持った
体制強化というのが必要だと思うんです。ぜひ、この点に、私たちの政権のころから
取り組み始めたこの対策に、今後も力を入れていただきたいというふうに
思います。
士気を高め、そして保ち、頑張っていただくことを期待申し上げて、海上保安庁はこれで結構でございます。
それでは、続いて、国土のグランドデザインについて
大臣にお伺いをいたします。
所信の中に、新たな国土のグランドデザインの骨子を示すというふうにありました。後ほど若井
委員からも詳しく質疑があると
思いますので、まずは基本的な考え方をお聞かせいただきたいと
思います。
では、おまえたちはどう考えるんだと言われると
思いますので、先に申し上げますが、私は、この国は本当にいい国だなと
思います。四季があり、そして、それぞれ列島各地、変化に富み、さらには、時に場所により厳しい災害に遭いますけれども、その中から恵みがいただける。そして、生きる知恵が各地にあって、先人の
皆様方の御努力のおかげで技術があって、そこに信用があって、そして評価がある。さらには、海外諸国から羨望のまなざしで見ていただいたり、また、
日本みたいになりたいと思っていただくこともたくさんあります。私たちは、そのことに誇りを持つ、本当にいい国だなと思う。このいい国である
日本を子供や孫の世代に、よりよい形で私たちは引き継いでいきたいという
思いで、今、私も政治をやらせていただいております。
そのときに、さあ、これから国土のグランドデザインを考えるに当たって、私たちが共通
認識として持っておかなければならないことは何なんだろうかということなんです。先ほど
大臣も幾つか述べられました。私なりには、五つあると思っているんです。
一つは、さっきもおっしゃいました、
人口の減少。豊かになったこともあり、いろいろな要因もあるんでしょう、生まれてくる子供の数が減って、長生きできるようになって、相対的に医療や介護にお金のかかる高齢者がふえてくるというこの
現状。都市部によっては、医療、介護が足りないという事態も生まれてきます。
二つ目は、やはり厳しい財政なんです。さっき
大臣の、踏まえなければならない諸条件の中に、財政というものが関連して語られましたけれども、明確に語られなかったというところは、私は足りないのではないかと思っています。
したがって、この厳しい財政
状況の中でどうしても行うことについては選択と集中が迫られる。維持管理なのか新規なのか、また、どの
地域に優先して
整備をするのか。私たちのときもそうでした。こうやって言うと、総論賛成、各論お願いなんです。それぞれ、
大臣、副
大臣、政務官のところにも、あまた、全国各地から御
要望が届くと思う。しかし、そのときに、それを、ではどこから優先してやるんだということについて、明確な
基準と、やはり
計画というものが要ると思うんですよね、こういう問題。だから、私たちは、新しい公共という概念であるとか共生という概念も持ちながら、この
基準づくりに取り組んできた。
三つ目は、
大臣も言われております、繰り返し強調されております、これまでつくってきたものの
老朽化です。この対策をどうやっていくのか。
四つ目、やはりこれはエネルギーの制約ですね。これは、
大臣、さっきおっしゃいましたけれども、原発にこれまでどおり、これまで以上に頼ることはもうできないと私たちは考えています。残念ながら、今の政権はそうじゃないのかもしれない。しかし、それを明確に政府が示すことができるかできないかが、新たな投資を生めるのか、方向性を持っていけるのかということの大きな岐路になると思うんです。いたずらに、これまでどおり原発が使える、つくれる、電力が使えるという立場に立つのか立たないのかというのは、これからの国づくり、まちづくりの大きな岐路です。私は、ここはやはり明確に示す必要があると思う。
最後、五つ目。
大臣もおっしゃいましたが、やはりグローバル化ですよね。外との行き来、人、物、お金、船、飛行機の行き来、このことによって、ある
意味では都市間競争、ある
意味では成長の成果をいただいて、
日本がさらに元気になる。
この五つのことを踏まえたグランドデザインというものが私は要ると思うんですけれども、この点、
大臣、全てお答えいただくと一時間の御
答弁になると
思いますので、
人口減少と、特にそのことによって変容する地方都市の問題、お考えを聞かせていただきたいと
思います。