○中島
委員 みんなの党の中島克仁です。
本日は、閉会中であるにもかかわらず、
危険ドラッグの
対策に関する審議ということで、六月の二十四日、
池袋での、脱法を改名して
危険ドラッグ吸引後の死傷
事件、それを受けまして、私も、医師ではございますけれども、みんなの党として、やはり閉会直後でございましたので、その直後に起こった
事件ということで大変問題
意識があるということで、いろいろ相談をさせていただいて、与野党の筆頭
理事そして
委員長、他の方も含めて、多くの方の御尽力で、このような閉会中にもかかわらず
委員会が開かれたことを大変意義深いと思いますし、なおかつ、それだけ大きな重要な案件ということも表現されておるのではないかなというふうにも思います。
きょうも先ほどから、主に
薬事法の七十六条の六に関して、いろいろな議論がされておったと思います。私はやはり、現行法を見ていっても、これがしっかりやられていれば、ある程度、ここまで至らなかったのかなとか、あらゆる観点から。
私も地元が山梨県でございますけれども、
資料一枚目、二枚目、これは山梨県、東京都の隣、地方になるわけですけれども、七月の十一日には、
ハーブを吸って運転して、これは通学路なんですね、通学路で、幸い、大きな
事故、死傷者は出ませんでしたが、このような
事件があった。
そして二枚目は、七月の二十四日に、「県内の高一女子逮捕」、高校生が逮捕された。この新聞記事を見ていきますと、この高校生は
インターネットで購入したということですけれども、友人から誘われたりとか、要するに、これはもう氷山の一角というふうに見られておるわけです。
そのような中から、決して、法改正しなきゃだめだとか、そういう観点ではなくて、今の現状を何とかするために、その法改正も含めていろいろな議論、あらゆる観点から議論が必要なのではないかな、そのように思うわけです。
私の地元も、私なりに、飲食店初め多くの方に、この
危険ドラッグの現状がどうなっているのか、知っている範囲で教えてくれというようなことも聞いてみました。そうしますと、恐らく今の中高生、我々もそういう時代があったわけですが、こういうところであれしてはいけませんが、例えばたばこに興味を示す年代とか、それと同じような感覚で安易に手に入れてしまう。そして、これは、麻薬や
覚醒剤、
大麻とか
覚醒剤のように、ある一定のルートにかかわらなければさわらないというものではなく、友人から誘われる、そういう安易な
状況にある。
先ほどから、他の各会派の
委員の方から、とにかく今の現状、これは合法だから絶対安心なんだよという言い方で売られているものに対して、先ほど
大臣の答弁でも、今まだある店頭、間違いなく違法だろう、そう認識しているものが今現在堂々と売られてしまっていることを、やはり、先ほど言ったように法改正云々ではなくて、あらゆる観点から、今の現状を一日も早く、そうしませんと、きょうこの夕方にも、そしてあしたにも、また吸引した後の
交通事故、
事件というものが起こってしまう、今まさにそんな現状なんじゃないかなというふうなことを思います。
そして、私からは、まず、先ほどからも言われているように、今回の議論、根本的には、
大麻や
覚醒剤のように迅速鑑定がなかなかできない。その影響で、規制と、そして化学構造を変えてしまう、その
イタチごっこが続いている。
根本論の
一つとしては、迅速鑑定
機器の技術の開発というか技術革新というか、そして鑑定官の拡充ということ、これも
古屋委員からも御
質問がありましたが、取り組むという強いお言葉をいただいておるわけですが、現実的には実際にいつぐらいまでに、そういう鑑定
機器の拡充、そして人員
体制の整備。
なぜそういうことを聞くかというと、きょう議論を聞いておって、さっき暫定という話があったり
緊急指定の話もありました。まず、先ほどから言っているように、今この現状を何とかするためには、いずれ迅速鑑定
機器というのができてまた
状況は変わってくると思いますが、その間をどうやって乗り切るかということが非常に大事になるわけです。
今現在わかる範囲で構いませんので、迅速鑑定
機器や鑑定官の補充、一体いつごろまでにどのぐらい、そしてどの程度今の現状を改善できるのか、お答えいただきたいと思います。