○清水(鴻)
委員 日本維新の会の
清水鴻一郎でございます。
本
会議でも総理にこの
法案に関して
質問する機会がございました。そのときも御
答弁いただいているわけでありますけれども、きょうは、改めて
委員会で、たった十分という限られた時間でありますけれども、
質問させていただきたいと思います。
きょうは、クールビズということでさっきまでネクタイをしていなかったんですけれども、総理がネクタイをされているので、これでは失礼かなと思って、部屋からネクタイをとってきて、今しました。これで、気を引き締めて、首も引き締めて、
質問をさせていただきたいと思います。
介護の問題がいろいろ今出ています。
介護は非常に大事な問題であります。
この前の日曜日は母の日ということで、この前も本
会議で申し上げましたけれども、私の母は、九十二歳でございます、老人保健
施設に現在
介護度四ということで入所をしております。我々も家庭
介護を一生懸命やりましたけれども、やはり家では、転んだら、誰も見ていなければ、ずっと立ち上がれない
状況にいる、そういうことも踏まえて、残念ながら難しいなと。そして、母もいつも、私の家内あるいは私の娘にも、いつも済まないね、済まないね、早くおばあちゃん死んだらいいのにねというふうに言っていました。
しかし、今、老人保健
施設で、先日の母の日も、たまたまその
地域のお祭りということもありまして、老人保健
施設の駐車場におみこしが来てくれるんですね。それに、ずっとテントを周りに張りまして、利用者の皆さんがテントの中で待機をして、そして御家族の方も来ていただく。
私も参りましたし、私のめい、弟の娘でありますけれども、それもまた子供を連れて、つまり、私の母からいいますとひ孫を連れて、一緒にお祭りを、その
施設のイベントを見に来る。若い皆さんがワッショイ、ワッショイとおみこしをやっていただく。そういうものを見ながら、高齢者の方々同士が、ああ、若い者はええな、昔は私のお父さんもおみこしを担いでいたんやというようなことも含めて、そういう談話がありました。
今、五十数万床の特別養護老人ホームの入所待ちがあるということであります。もちろん、これが純粋の数であるかどうか、併願しておられる方もいらっしゃいますし、現在ほかの
施設に入りながらまた特養を目指しておられる方もいらっしゃるのでありますけれども、しかしながら、これから
整備される特養の数を考えれば、
在宅というのは非常に響きもあるし、美しいし、できれば住みなれた家でということも理想ではあると思います。しかし、やはりなかなか難しい点も多い中で、余り
在宅神話、
在宅がすごくすばらしいもので、
施設に預ける息子は、
清水鴻一郎はよくない、親不孝な息子だということではなくて、ちゃんと、実際に
介護される人の幸せといいますか、そういうものも踏まえた上で、ぜひとも
施設介護もベストコンビネーションをしてやっていただきたいなと。
短い時間で、なかなか総理に
答弁をいただいている時間もないかもしれませんけれども、そういうことを
介護のことでは申し上げておきたいと思います。
そして、まず一番最初に、私は先日も申し上げましたけれども、ちょうど第一次安倍内閣の始まる直前に、進行性の直腸がんを患いました。
急性期の
病院がたくさんあったおかげもあって、見つかって一カ月で大手術をしました。もうおなかをばっさりです。へその上から下までずっとばっさり切りまして、リンパも三十二個取ったということであります。
私も初めて死というものを意識しました。やはり死というものを見詰める中で、医者であって、脳外科ですから、人の頭を開頭して手術を何回もさせていただきました、しかし、自分が手術を受けるという身になって初めて、
患者さんの気持ち、やはり死というものを意識しながら
医療を受ける、
医療の大切さというものを改めて
患者の立場からも見たわけであります。
ただ、今度のいわゆる
医療の
報告制度、
病床機能を
報告して、そして
地域ビジョン、
地域医療構想をつくって、いい形の、今、
急性期に若干偏りがある、もう少し支える側も含めて
病床をつくっていこう、これは非常に大事な、二〇二五年に向けてこれが最後のいわば
病床を整えるチャンスではないのかなと。
それで、私も、さすがにこのワイン形、
大臣や皆さんもよく御存じのこのワイン形、
急性期がやたら多いな、下がえらい細っておるな、つまり、その受け皿がない、
急性期が終わったら次に行くところがないよね、このあれでありますけれども、実はこれも若干トリックがありまして、よく見ますと、現在の姿というものを足してみると実に八十六万床しかないんですね。今後の姿というのは百七万床あるんですよ。差が二十万床あるんですね。別に増床するわけじゃないというんですよ。
これはどういう仕掛けになっているか、総理はもう御存じですよね。どういう仕掛けでこんな二十万床もずれがあるんだということは当然御存じだと思います。だけれども、細かいことなので、総理は余りこういうことはあれかもしれませんので、あえてお聞きしません。
だから、こういう図だけを信じて、何か余りにも違うということではないんだということであります。これは、実は、
回復期リハの六万床とかは入っていないんですよ。だから、こんなにワイングラスになっているわけじゃないんですよ。
ぜひ、そういうことも踏まえながら、本当にベストな
病床の
報告制度、これはやはり国がしっかりとビジョンをつくっていただかないと、
地域に任せて、手挙げ方式というのはすごく、一応いいんですよ、
病院が自分のやりたいことをやってくださいと。これが、二〇〇〇年に
介護療養
病床、手挙げ方式ができた。五年後には、やはり多過ぎて、
介護療養
病床やめましょうと。廊下も広くしたし部屋も広くした、やっと用意ができたのに、五年後にはもうなし。こんなことでは
医療関係者はやっていられません。
十八年改正でもそうです、七対一。つまり、七対一で
看護師さんをそろえて、やっと
急性期の
病院としてやっていこうとしたら、今度はこれが多過ぎるということになりました。
こういうことがないように、ぜひ、総理、今回のこの
病床は二〇二五年まではもう変えることがない、きちっと国の指導もやるということをどうぞ明言していただきたいと思います。もう、やるということだけでいいですよ。