○木下
委員 ありがとうございます。
いろいろな要素があるんだということなんですけれども、最後におっしゃられていた、ワーキンググループをつくってという、これをもう少し、もっと突っ込んで特別な
委員会制度にして、よりオープンな状態で理解していってもらえるようにしなければならないんじゃないかなと私は思っているんです。
それはなぜかというと、今のお話ですと、基準というのが今の時点では示しにくい。一つ一つの要素については、どれぐらいの
普及率になったとか、そういうことを数値化することは私はできると思っているんですけれども、ただ、その一つ一つだけでは当然だめで、総合的な
判断が必要になってくる。
総合的な
判断というのは何かといったときに、これは言うとあれですが、理屈になってしまうんだと思っているんですね。理屈というのは何かというと、さまざまな要素を検討した上で十分に
競争環境が整ったということが
判断できた、多分そのような形になるんだと思うんですけれども、それって言葉で言うのはすごくわかりやすいんですが、周りが見ていて理解できるかというとなかなかできない。そういう意味では、それを
判断するという過程を全てフルオープンにして、より大きな、ワーキンググループというよりも
委員会的な形でやっていくことが重要なのではないかなと思っておりますので、これはちょっと提言として聞いていただければなというふうに思います。
次に、お話をさせていただきます。
これも本
会議場の登壇でお話しさせていただいた話で、先ほどの
普及状況を見てというところで
スマートメーターというお話が出ておりました。この
スマートメーターの導入というのは、恐らく私が思うに、ほかの
委員もお話ししておりましたが、
自由化をしていく中で大きなキーワードになるんだと思っております。
前回のところで、二〇二〇年代の前半ぐらいを政府としては目標にしているという形のことを言っている中で、前回の私の登壇の際には、少しおくれているんじゃないですかというような話をさせていただきました。
その後、改善
状況を持ってきていただいたんですね。これはすばらしいなと思っておりまして、北は北海道から南は沖縄、沖縄は少しおくれますけれども、ほぼ、もともと目標にしていた年次よりも前倒しで
スマートメーターの
普及が完了する、そういう計画が出されているということで、これは本当にうれしい限りだなと思っているんです。
ここで、きのうもちょっといろいろな
方々に来ていただいて、政府の
方々とお話をさせていただいたんですけれども、そうはいいながら、
スマートメーターの設置をどうやってやるのかというと、どうしても、今の
一般電気事業者、
独占的な
一般電気事業者、そこが当然ながら
送配電網を持っていますので、そこに対して
一般の
業者が入札という形で、入札して工事を行いますよ、機械自体は認定されたものを入れていくんですよという形になっていて、今の制度の中ではこれはある
程度限界なんだろうというふうには思っているんですけれども、私は、それではまだまだ生ぬるいんじゃないかなというふうに思っているんです。
これはなぜかというと、もう少し大きなところからいうと、今回の
電気事業法の
改正、
電力システム改革というところは、
電気を
発電して
送配電して売りますという、それだけを変えていくだけではなくて、また新たなその周辺のビッグ
ビジネスを生み出す要素を持っているんじゃないかと思っていますし、そういうマーケットをつくっていくことを助長することがすばらしい世の中をつくっていくんだというふうに思っているからなんです。
何を言っているかというと、例えば
スマートメーターは、どうしても今の
状況だと、工
事業者が行って今のメーターからかえますよというふうに言っているんですけれども、今、基準もそういうふうな基準をつくりますというふうに言っているんですが、最終的に私がやってほしいなと思っているのは何かというと、その辺の
電気のプラグみたいなところに、例えば、そこのビックカメラとかああいうところに行って
スマートメーターを買ってきて、ぽんと差し込めば、それだけでいいという状態をつくれるようにしたいということなんです。
当然、そういうふうにすると、ちゃんとしたメーターが設置できているかどうか、ちゃんとしたデータが流れるかどうか、そこはちゃんとした
認可制度にするとか、あとは、誰かにその情報を見られないようにするためには暗号化してやるとか、今の技術で十分できることなんだろうというふうに思っていて、そこまでオープン化すると何が起こるかというと、私たちが考えもつかないような
ビジネスが生まれてくるんじゃないかなと思っているんです。
先ほど
大臣が丸山
委員への答弁の中でもおっしゃられていましたけれども、
携帯電話と
電気とはなかなか違うから、
料金の設定についてはそこまでさまざまにならないと思いますというふうなお話をしていたんですけれども、私はもっとさまざまな
料金体系が出てきてもいいんじゃないかなと思っているんです。
例えば、きのうもお話ししていましたけれども、買ってきた
スマートメーターがどこかと契約しているもの、例えば、ある
携帯電話事業者がこういうところに
新規参入で入ってきましたとした場合に、個別のお宅を全部集約して、
送配電事業者とボリュームディスカウントをとってくるという形のことも、これはやろうと思ったらできると思うんですね。そして、そこの利益をその
会社は得ていく。当然、それだけじゃなくて、そこに付加
サービスとして、例えば
携帯電話の回線も持っていたらそこに対していろいろなデータを飛ばすことができますよ、アプリケーションを使ってまたさまざまなアイデアが出てくる。
こういうことをやっていくと
料金体系がすごく複雑になっていくだろう、ただ、しっかりとそれが管理さえできていればそこに新たな
市場が生まれていくんだ、私はそう思っているんです。こういうことこそ我が国が進めていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに私は思っています。
以前にもちょっとお話しさせていただきましたが、ちょっと
携帯電話に飛んでしまいますけれども、よく言ったのが、昔の通産省の
方々とかは我が国発の基準を世界にと言って、なかなか
日本の、
日本で標準化されたものが、
海外に行って結局
普及しなかったというようなものも出てくる。ただ、これは、しっかりと
日本の国内でワークするようなものをつくっていって、すばらしい
サービスであれば、そういうものがつくれれば
海外にも持っていって
普及するんだと思っているので、そういうベースをつくるのは何かというと、
スマートメーターを今の
電気事業者が認可して
一般入札して工事しましたよ、この発想をもう少し変えていってほしいというふうに思っているんです。
今ここの中でそういう話をそこまで飛躍してするというのはちょっと難しい話なのかもしれませんけれども、そういうことも考えた、頭の中に入れたような
電力システム改革というものを推進していっていただきたいなという思いで、
スマートメーターの話をしつこくちょっとお話しさせていただいた次第なんです。
今ちょっとここで切らせていただきますが、もし
大臣もお話があれば。