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茂木国務大臣 二度づけは絶対
禁止だと思います。千円罰金というお店もあるようでありますけれども。
安倍政権が発足して一年四カ月がたつわけでありますが、日本
経済全体で申し上げると明らかに景気回復の兆しが見えてきておりまして、さまざまな
調査によりますと、大阪を含めた関西地区の景況感も東京と同様に着実に持ち直しているものの、全国津々浦々まで景気回復の実感が行き届くという
状況にはまだないと考えております。
東京と地方の
経済格差が現に存在する中で、
地域が活力を取り戻していくためには、
地域が持つ特色のある資源を最大限活用して多様な発展をしていくことが必要であると考えておりまして、特に、大阪もそうであると思いますけれども、地方に多い
中小企業、小規模
事業者がそれぞれの技術とか持っているサービス力をいかに生かせるかというのが極めて重要だ、こんなふうに考えております。
安倍総理も、先週の金曜日に大阪を訪問しまして、
中小企業三社を視察させていただくのと同時に、あべのハルカスで橋下市長、それから松井知事にも御
案内いただいて全体の再開発の風景を見たりとか、さらにはマスコットキャラクターのあべのべあも登場した、こんなふうに大歓迎を受けたと聞いておるところであります。
私も、昨年、大阪を訪問させていただきまして、
中小企業も何社か訪問させていただきました。例えば、東京のスカイツリー、あそこのボルト、ナットをつくっているねじの会社、これはハードロックという会社なんですけれども、極めてすぐれた会社であります。昭和三十年代に東京タワーができましたときは、棟梁桐生五郎を
中心とする、とび職のたくみのわざといったものが注目されたわけでありますけれども、スカイツリーにおいてはそういった大阪の持つ、まさに東大阪の極めてすぐれた、絶対に緩まないねじ、ボルト、ナット、これは神社のいわゆる締め方というか、それを参考にしてそこの社長がつくられたらしいんですが、そういうものも拝見したところであります。
総理が先週の金曜日に大阪の
企業、それぞれ特色があります、女性が活躍する
中小企業であったりとか、
電気料金の値上げに苦しむ
中小企業、さらには販路
拡大で賃上げを
実現した小規模
事業者を視察される中で、私に対しまして、現場の実態に合わせて
平成二十五年度の補正
予算と二十六年度
予算に計上された各種施策を改善していくようにと、その場で指示がございました。この指示を踏まえまして、
経済産業省として早急に方策を検討いたしまして、既に対策を決定いたしておりますが、三つございます。
一つは、子育てで退職した女性が
中小企業に再就職して活躍できるように、職場実習
支援事業、インターンの
支援事業でありますけれども、これにつきまして、これまで職歴を二年以上としていたものを一年以上に緩和して、さらに、その職歴の中にパートとかアルバイトの
期間も算入できるという形をとりました。
また、エネルギーコストの上昇に直面する
中小企業の省エネ
投資を
支援するために、省エネ
補助金につきましては
投資額は小さくても省エネ効果の高い案件について
支援対象とすることで、できるだけきめ細かい案件が拾えるような状態をつくることにいたしました。
さらに、従業員の処遇改善に取り組む
事業者に対しては、既にものづくり
補助金等々についてもそういった
事業者を優先的に採択するということでありますけれども、今回、栄光技研という会社、これは販路
拡大で賃上げを
実現した小規模
企業でありますが、そこを総理も視察されまして、国内外への販路開拓を
支援するため、小規模
事業者の販路開拓を
支援する
事業と、
中小企業の海外への販路開拓を
支援する
事業の
補助上限を倍増するということをいたしました。
この三つの施策の改善をすることとしたわけでありますが、これらの改善につきましては、今後、公募を開始するなどの時点から直ちに適用したい、このように考えております。