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小林(史)
委員 ありがとうございます。同じ瀬戸内海を抱える
浮島政務官のお答え、大変心強く思います。
その中でもあったんですけれども、
平成二十四年度の予算で二カ年の基金をつくっていただいたということで、大変
活用いただいているということなんですが、これは大変いい
施策だというふうに思っています。
私のいる瀬戸内海の
地域でも、漁業者と
地域の若者とが
連携をしてごみを回収しに行く。しかも、無人島になんですね。これは年に二回やっていまして、一回に二、三百人参加をして、多くの若者から子育て世代、そしておじいちゃん、おばあちゃんまで参加をして、非常にその島を楽しんで帰って、さらにはその予算も少し広げて使わせていただいて、
環境を啓発するような、そういったところまでやらせていただいております。これは大変大きな
施策だと思います。
ぜひ、継続して予算を獲得していただいて、来年度以降も使えるようにしていただきたいと思いますが、ここも注文をつけて大変申しわけないんですが、実は、その地元でやっている
団体というのはもう何十年もやっているんですが、毎年毎年、県からアンケート、
調査を受けているんですね。それで実態を把握しているにもかかわらず、この基金の予算、実は手を挙げていないんです。毎年
調査をかけて、相当手間をかけてアンケートに答えているのに、何でそれを教えてくれないんですかねと。これは普通の人の気持ちだと思うんですよね、把握しているのになぜ助けてくれなかったんだろうと。
これは、いろいろな政策判断が県でもあったんだと思うので、県を非難するものではないですけれども、ぜひ
環境省の
皆様に
お願いをしたいのは、実施主体が県や市などの
自治体になっていますけれども、実際に実行しようとすると、地元の
団体とかNPO法人とかこういうところの
協力というのが必ず必要だと思うんですね。彼らがやりたいと言わない限りはなかなか実現できないと思いますので、そういう属性の
団体にはぜひ周知をするような、こういう広報もぜひ工夫をしていただけるように
お願いをしたいというふうに思います。
それでは、少し話が移りまして、今度は、先ほどの御
質問でもありましたけれども、富士山の話もありましたが、瀬戸内海が、実は、国内では初めての国立公園に指定をしていただいた
地域であります。ことしで八十周年を迎えている
地域でございますので、こちらの
活用について少しお話をお伺いしたいと思います。
二〇二〇年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されるということで、海外からたくさんの旅行客の方が訪れるということに我々は期待をしておりますけれども、やはり、この
方々になるべく地方に行っていただくということが大変重要なのではないかというふうに思っております。
二〇五〇年には人が住まない
地域がたくさん出るというふうに言われておりますけれども、やはり、
日本全国の各
地域に、特に過疎地と呼ばれるような自然豊かな場所に対して人が行き、そして、そこで観光客からお金をいただき、なりわいを立てていくことができれば、人がそこに定住をし、そこから人が住まなくなるということはなくなるというふうに思っております。
そういった
意味でもこの観光というのは大変重要だと思いますが、国立公園など各地方のすばらしい自然景観を生かして海外からの観光客を地方に誘致すべきと思いますけれども、
環境省のお
考えはいかがでしょうか。