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小熊委員 それは、これから一回出しただけで地元も納得するかどうかわかりませんし、それなりのキャッチボールをして話し合いをしていかなければならないので、そういう意味でも、なかなか一月搬入というのは難しいなというのがこの時点でも見えています。とにかく
努力をしていただいて、さまざまな課題を解決して、一日も早い搬入ができるように、体制整備、また地元の理解を求めたいというふうに思います。
その中で、予算
委員会でもやりましたけれども、最終処分場がどうなるのかというのは大きな懸念です。
いろいろ
環境省の人たちとも話し合って、最終処分というのは、
中間貯蔵があって最終処分ということを法制化できるので、その前提がないと法制化できないというような意見もありましたけれども、これは全然とっぴな
議論かもしれませんが、普通の一般のごみの最終処分場というのは、
中間貯蔵もなくいきなり最終処分場ができるわけですよね。だから、本当は
中間貯蔵なんてなくてよかったんです。ただ、現実的にはそれは無理です、これは大変な問題ですから。でも、ストレートに言えば、最初から県外で何か土地が見つかって処理できれば、
中間貯蔵の建設も要らなかったわけですよ。
そういう意味では、法制化にしてもこれは細かく私は詳細にわたった法制化だとは思っていません、その方向性とか理念とかが入って、あとはいろいろな事務的な部分も入れて法制化すると思っていますから。どうしても、並行して
中間貯蔵施設の整備と法制化が、前段に
中間貯蔵ができなければ法制化できないみたいな対応ではなくて、別個にどうしてできないのかなと、今でもこれは理解できないんですけれども。
中間貯蔵をつくらなければ最終処分場をつくれないということ、法理論的なところは説明も受けましたが、それも一理はあるんですけれども、そんなのは私は乗り越えられる理論だなというふうに思っています。
さらには、先ほどの
吉田委員の
質問にもありましたけれども、もう本当に、そもそも、受益と負担ということであれば、何なんだということがありますから。やはり、あと、この
中間貯蔵が結局は恒久化してしまう、三十年以内に決めますと言っていますけれども、私は、それは
福島県民の心からすれば、三十年後に、はい、どこどこの県に行きましたと。三十年間、行くのか行かないのかと悩み続けなきゃいけないわけですよ。整備されるのが三十年後だとしても、ここ数年内にもう三十年後にどこどこに行くと決まってこれからの三十年間を過ごすのと、どこに行くのか決まっていない、どこかで説明会をやる、またとまる、こんなことで三十年間待ち続けるのとでは全然意味合いが違うんですね。
そうなると、なかなかやはり県外というのは難しいと思いますし、二十三個分ですよ、これは減容化すればどうなるかわかりませんけれども、これは、考えたってそんな土地は大体決められたところになってしまうと思いますし、あとは分散で二十カ所ぐらいに分散するという考え方もあるかもしれませんけれども、それにしたって、分散型にしろ、二十三個分減容化して一カ所にしろ、三十年間で答えは出ないなというふうに。
それは
努力しますと
環境省も言っています。でも、現実論、難しいですし、きのうもちょっと
環境省とやりとりしましたけれども、では、地元の理解を得て最終処分地を決定しますと言いますけれども、地元の理解といって、定量的な仕組みもないわけですよ。住民投票をやってくださいと国が言うわけにもいきませんし。
となると、なかなか、これは政治判断になってくるんですね、その首長や
自治体の
方々の。となると、
現時点でいやいやとなっているのであれば、三十年後もそれは地元の理解を一〇〇%得られる土地なんというのは到底見つけがたいというふうに思います。
そういう中で、法制化をする、その法制化はまず
中間貯蔵、これは法
技術的なことがあるからそう言っているのは一理あるんですけれども、それを言うことによって、だから
福島県民の中には、結局
中間貯蔵をつくって後は置いていかれるんだな、こうした懸念があるという事実はぜひ御
認識いただいて、今後の対応をしていただかねばならないというふうに思いますので、ぜひ、それは政府は政府の見解がありますけれども、私はこういった考え方に沿って今後も
議論をさせていただきたいと思いますので、そこは厳しく
認識をしていただくことをお願い申し上げて、
質問を終わります。
ありがとうございました。