○村上(政)
委員 議論の対象になるかもしれないという意味でおっしゃっているということと理解……(
岸田国務大臣「と想像いたしますと申し上げました」と呼ぶ)はい、わかりました。
なかなからちが明かないので、済みません、次の話題に移りたいと思います。
安重根の話です。何度か私
自身も取り上げさせていただいた点です。
安重根の話なんですが、これと、
我が国が今まで発出してきた談話というものは、私は関係ないと思います。安重根と、
我が国が出した村山談話なり河野談話というものとは、直接に関係するものではないと私
自身は理解しています。
というのも、これは
岸田大臣からも、あるいは菅官房長官からも累次にわたって説明がありますとおり、安重根というのは伊藤博文公を殺害した殺人者である、犯罪人であるというのが
我が国の
立場ですし、私も同じ
立場に立ちます。
村山談話とか河野談話というのは、
我が国の過去の植民地
支配なり侵略
行為について、それについての
我が国としての痛惜の念を
表明したということであって、安重根という人は一殺人犯、テロリストである、村山談話なり河野談話というのは
我が国の過去の歴史について
我が国の見解を述べたということであって、直接関係ないと思います。
しかしながら、韓国
外交部の声明なり発言というものを聞いていると、安重根を批判するということは、
我が国が植民地
支配を否定しているような
考え方である、これは常識外れの言動であるというような論評をしている。これは
我が国としては受け入れられないんじゃないかなと思います。
やはり安重根についての
立場は
我が国と
中国、韓国とは全く異なるわけですし、こうした状態が続けば、せっかくハーグで開きかけた日韓、日米韓の関係改善の基礎がまた揺らいでしまうんじゃないかなと。
こうした状態は非常にゆゆしい問題ですし、
我が国としてはこれは絶対に認めることはできないんじゃないかなと
考えますけれども、
岸田大臣のお
考えはいかがでしょうか。