○小熊
委員 今後の検討の中でしっかりとそれは結果を出していかなければいけないんですけれ
ども、ただ、実は今、私
自身がこれを推進するという意見を持っているわけではないんです。
やはり、
やり方によっては、例えば、国内で付加価値をつけて海外に輸出していくものが、現地でもいいものがつくれちゃったとなれば、逆輸入してしまうというケースも出てくる場合もありますし、または、
日本のために
相手国の農地を大規模開発して荒らしてしまう、その
相手国が飢餓に遭って食べられないのに、それを
日本に持ってきてしまう、そういう側面が出ないように、これはやはりウイン・ウインの
関係でやっていかなければいけないというふうに思っています。そういう
意味では、製造業やそういうのだって、それはウイン・ウインの
関係で進出しているわけであります。
ただ、これは、事やはり土地に絡む、農業に絡むというのは、非常にそれは根源的なテーマでもありますから、こうした進出を
支援していくという場合には、現地の国とあつれきを生まない、また、ある
意味では、ブーメランで、せっかく
日本のいいブランドが売れなくなる、そういったことも含めて、慎重に検討しつつも、ただ、やはり、その選択肢をほったらかすのではなくて、逆にやっていく、選択肢をとらなきゃいけない
部分ではあるんですけれ
ども、ぜひ、そういったことを考慮しながら進めていっていただきたいというふうに思います。
そこで
日本の成功事例をしっかりつくって、これは、ほかの国によっては、アフリカやまたロシアの方でも極端に買っているわけですよ。本当はランドラッシュとランドグラビングというのは余りいい言葉ではありません、土地の奪取とかという言葉ですから。行った国のところで
日本のランドグラビングはなんて言われないように、土地を買いあさっている、借りあさっていると言われないようにするためにも、しっかりとした方向性の中でこれを進めていかなければいけません。
日本がそうした成功事例を示すことによって、今、この
分野において、この
政策は
国際社会の中では少し乱暴な状況が続いているというふうに私は思っています。紳士的な
対応じゃないと思っています、特にアフリカの国においては。だから、
日本がしっかりとしたお手本を示していくという
意味では、早急に
日本のプロジェクト、
日本のプロトタイプをつくって、しっかり
世界の基準にしていくということも、そういった使命も負ってぜひともこれから検討していただきたいというふうに思います。今後もこれは前向きな
議論としてやっていきたいと思いますので、ぜひよろしく
お願いをいたします。
時間がなくなりました。ウクライナの件ですけれ
ども、これは
委員会でもずっと続いています。
先日、我が党の部会の中でも
外務省の方からウクライナ情勢について
説明を聞いたときに、この
委員会でも多少出ていますけれ
ども、やはり一番多かった
議論というのは、これを新たな
世界の秩序にしてはいけないんだということです。
現実、いろいろな制裁をこれからしていくでしょう、ほかの国とも連携をしながら。でも、ロシアが実効的な活動を、許しがたい行動をしてしまっている。これを武力で排除するという選択肢は、多分
日本においてはないわけです。それと、解決のためには地道な時間はかかるんですけれ
ども、では、一方で、明快な結果が出てくるかどうかというのも、なかなか見えてこないというところが苦しいところでもあります。
さはさりながら、これは本当に諦めずに取り組んでいかなければいけないんですけれ
ども、これがほかの方に飛び火していかないようにするということのためにも、これは
日本とロシアのお互いの国益もありますよ、北方領土を返してもらうことも含めて。あと、私も
委員会で
説明したガスの開発も含め。しかしながら、やはりここは、まさに法と正義、そうした価値観を
日本がちゃんと守っているんだという
意味では、厳しく対処していくということが対ロシアにとっても必要ですし、これをほかの地域に飛び火させない、このクリミアのルールを新しい
世界秩序にしてはいけないという
意味でも必要だというふうに思います。
それは総理も言っているところでありますけれ
ども、ここはより強く言っていかなければいけないんじゃないですか。とりわけアジア情勢というのは、今、ある
意味、波が静かな状態ではありませんから。
そうした
観点に立って、厳しくやっていく、そこは一歩も譲らない、飛び火もさせない、こうしたロシアの
やり方を今後の慣例にさせないということを、
大臣に改めてお聞きをいたします。