○
渡辺(周)
委員 日本は今まで、先般の、当時の
石原副
長官の
予算委員会での
発言にもありました、
裏づけはとれていないけれども、
日韓関係を前に進めるためには、正直、
検証をしっかりとしない形で、ある
意味では当時の
韓国側の意向に沿った形であのような
談話の形となって発出をされた、そしてそれが我々の
善意であったということが、しかし、今もまだ尾を引いているというよりも、まだ蒸し返され続けているわけですよ。
これを、いつまでも
日本の
立場、つまり、
歴史に向き合わない
日本だということで、この問題については今もまた再燃をしている。そしてそれが、二国間の問題のみならず、今度は
アメリカの
各地に像をつくられて、そして今後はオーストラリアであるとかいろいろなところにまたつくろうという
動きが組織的に
計画をされていく中で、もうこの点について、私
たちは誠意ある
対応というのはしてきたし、そして
国際社会に向けて
発信をしなければいけない。
これは、
当事国というよりも、もうほかの
国々に対して、
アジアのこの二国間の間に横たわる問題については、ほかの国に行ったら、西欧で知っている方はそんなにいないですよ。我々が、では、よその国の深い
歴史を知っているかといったら、残念ながらそんなに知っているわけでもない。だとすれば、声の大きい方が、あるいは
運動を続けている方が、さもそっちの方が正しいのかなと、その方が
運動としては大変強力な
アピール力を持つわけであります。それだけに、私
たちは
外交力の中でどう
発信をするか。
ということで、次の
質問をしたいんですが、今回の法案の
一つのテーマとして、
日本の
在外公館の
活動について、やはり我々、残念ながらなかなか
国内では
理解し切れていない
部分がある。というよりも、本当にしているのかしていないのかということも含めて、この点についてなんですけれども、まず
一つ。
そもそも、
在外公館で、こうした
日本に対する他国からのネガティブな
情報戦といいましょうか、こういうものに対抗するために、どのような形で大使館が取り組んでいるのか、あるいは一人一人の
外交官が取り組んでいるのかということをぜひ
お尋ねをしたいと
思います。
この問題について、例えばですが、先般の
予算委員会における
石原副
長官の
国会での
参考人発言、こういうものは、私が
外務省の
ホームページを見たところでは、
歴史問題QアンドAの中にはつけ加えられていないわけでありますけれども、こういうことをして対外的に
発信をして、多分ほかの国からなかなか
理解されない。どうして、
裏づけのとれていないものをあえて認めた形で謝罪をして、そして
基金までつくってやったのか。これは多分、この
日本型の
解決の仕方ということはなかなか
理解されないことではないかと思うんです。
にもかかわらずしたという、この
日本の、ある
意味では善なる
部分といいましょうか、美徳と
日本では
考えてきた
部分、これが実は、ある
意味では
理解されずに、やはりそこを認めたということは、だって、実際あったということでしょう、後から何を言っているんですかと大方の
世界じゅうの方がとるとなれば、
理解されないかもしれないけれども、
日本型の
解決の仕方というものを模索した結果、こういうことになった。
しかし、これで
日本の国はいまだ苦しんでいるということを、もしかしたらこれは自分の身から出たことだと言われればそれまでかもしれませんが、しかし、あのときには、
外交案件を
解決するためにこういう手段をとったんだということは、私どもは、やはり
各国の
メディアに対して、関心を持っている
国々に対して、
有識者なり
メディアなりに対して
発信をし続けることが大事だと
思います。
また、こういう
QアンドAの中にも、その
日本型の
解決の仕方をしたということはやるべきであるし、しかし、それが
歴史的にどうであったかということについては、直近の
国会の中で
当事者がこのように
発言したということは、やはりつけ加えるなり更新するなりすべきだと
思いますけれども、それはいかがですか。今、
外務省でそういうことを全省的に取り組んでいるでしょうか。