○比嘉
委員 自由民主党の
比嘉奈津美でございます。
まず、日ごろより
沖縄に強い関心を持っていただき、熱心に前向きな議論に取り組んでおられる
委員の
皆様に感謝申し上げます。当局、
関係者の
皆様にも感謝申し上げます。
今、
宮崎委員からもございましたように、
沖縄には特殊な
政治的背景がございますが、未来に向けての可能性を高く評価していただき、現政権下、数々の懸案事項が動き出していることと私は感じております。
ことしに入り、那覇空港第二滑走路の増設事業も始まりました。三月一日の起工式において、本当に足しげく
沖縄に通っていただいております
山本大臣の御発言の中に、強く自立した
沖縄の実現に向けた起爆剤となり、
沖縄を
日本の
経済の
フロントランナーに導くと力強く述べられたことも記憶にあります。
また、三月五日、
沖縄本島の西側にございます慶良間諸島の国立公園指定も、大変喜ばしいことだと思っております。
渡嘉敷、座間味両村民はこれまで、サンゴの保全のために、危険なオニヒトデの駆除など、非常に頑張ってまいりました。また、ザトウクジラの貴重な繁殖地である。その生態に配慮したホエールウオッチングを厳しく指導してまいりました。それゆえに、この国立公園化は、多様な生き物が生み出す美しい海と島を次世代につなぐという使命、
我が国が貴重な自然遺産を守るという自覚と誇りを喚起し、そこに住む島の人々は改めて幸せを感じているものだと
思います。
慶良間の限りなく透明なブルーの海と、そして島々の人々の心が
沖縄観光のおもてなしに非常に大きな役を果たしてくれるものだと私は確信しております。
さて、
現行の
沖縄振興は、
平成二十四年度より、
沖縄二十一
世紀ビジョンのもとに進められております。
実は、私は、この二十一
世紀ビジョンを策定した
沖縄振興審議会の
委員でございました。医療人としてそこに参画しておりました。
地元の真剣な議論を身をもって体験してまいりました。
審議の中で、
知事、それぞれの
委員が、将来の
日本に対して
沖縄が担うべきものは何かという熱い議論が行われました。これが国の取り組みを加速させることにつながって今があるのだなとつくづく感じて、かつての
振興審議会の
委員としても非常に充実感を覚えております。
それでは、
改正沖振法の中で、
経済金融活性化特別地区について述べさせていただきます。
現行の
金融特区は、
平成十四年より、
金融業及びその
関連企業を集結させた新たな雇用や、それに伴う定住人口の増加を期待して名護が指定されました。しかし、
制度の
要件が厳しく、使い勝手が悪かったせいか、思うように実績が上がらず、今回、
現行金融業務特別地区制度、
金融特区と呼ばせてもらいます、
金融特区を抜本的に見直し、新たに
経済金融活性化特別地区、
経済金融特区と呼ばせてもらいます、を創設することになったと思われます。その新たな
特区としたことを受けて、
質問させていただきたいと
思います。
今般の法
改正において、
情報通信産業振興地域、特別地区や
国際物流拠点産業集積地域は、
地域指定権限が
沖縄知事に移譲されることとなっておりますが、
経済金融活性化特別地区においては、従来の
金融業務特別地区と同様に、一
地域を限定し、国が指定することとなっているのはなぜなのか、お教えいただきたいと
思います。