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上月良祐君 ありがとうございます。
局長さんはまだ比較的新しくなられたというふうにお聞きしておりますけれ
ども、これまでの代々の局長さんも一生懸命やってこられたことでございます。
是非、今私申し上げましたように、例えば指定したところの
強化選手を外します。これは大変厳しいことかもしれませんし、できたらそういうことがないにこしたことはないです。しかし、本当にサボっているところがあったら、そんなことに
皆さん、忙しい
皆様方はそれにかかわっていること自体がやっぱりまずいんだと思います。より頑張っているところに集中していくということも必要かなと思います。しかし、そうなった原因が指導する側にあるんじゃまたいけませんから、的確に
是非指導していただいて、そして的確にウオッチしていっていただきたいというふうに思いますので、
是非ともその点はよろしくお願いいたしたいと思います。
つくばについてちょっとお聞きさせていただきたいと思います。ここ、本当に一生懸命かかわってきてやってまいりました。大きく変わり始めております。何が変わり始めているかというのは、これは
皆さんの意識と実際の
取組が本当に
動き始めてきております。私は、これを
是非とも加速していきたいというふうに思っておるんですが。
元々で申し上げますと、つくばというのは
全国の三分の一ぐらいのナショナルレベルの研究機関が集中しているわけでございます。研究者だけで二万人、人口の十分の一が研究者で、八千人からのドクターがいるというような、どこかの町や村の、町村の人口でいうと全員ドクターだというようなすごいポテンシャルがあるところではありました。
しかし、これは
総合特区の当初の指定のときの反省の弁でも述べましたけれ
ども、しかし、これまで次々と成果があふれ出てくるような
取組というのが十分にできていたのかというと、そうではなかったというのが反省点としてございます。そして、それはなぜかというと、すごい研究機関がたくさんあるものですから、やっぱりどうしても横の連携が十二分にできなかった。そして、どちらかというと基礎研究の方に集中していたような嫌いがあって、何かを成果として生み出すというようなことに関して十分な
取組ができていなかったということがあったのではないかという反省に立って、そういう
意味で、国際戦略
総合特区の枠組みというのがすばらしかったのは、
提案者は県がなれるというか、なるということだったものですから、どうしても
自治体との関係というのが、特にまた国立の大きな、まあ独法ですけど、が研究機関だということで離れていたのが、やっぱり
自治体とも一緒になってやるということで横串が刺さり始めたということが非常に大きなきっかけであったというのが実際のやっている経験でございます。
今、何というんでしょうか、次世代のがんの治療、切らない、痛くない、そして中性子線を当てるだけでがんが消えるような本当に次世代のがんの治療や、HAL、ロボットスーツですね、これはヨーロッパの方で先を越されてしまったんですね。国の予算でニューロリハセンターというのがドイツにどんとできちゃいました。もう
医療保険の適用もドイツに先越されちゃいました。結局、そうやって、せっかくいいものがあるのにまたヨーロッパに負けようとしているというようなことがありますが、だからそうならないようにということで
国家戦略特区でも御
提案をさせていただいておりますけれ
ども、そういったロボットとか。
あるいは、エネルギー問題。エネルギーの安全保障というのは大変重要なことですけれ
ども、藻類、この藻から油が取れるという、うそみたいな本当の話が現実に
産業化できるようなところの一歩手前まで来ている。アメリカはもっと激しくやっておりますけれ
ども、そういったもの。あるいは全体に共通するようなナノの話、あるいは創薬の話、こういったものを一生懸命取り組んでいるところでございます。
産学官の連携と、あるいは産学官、金融まで入れて、産学官金の連携がないと私は駄目だと思っておりますけれ
ども、そういったものの連携というものが本当に目に見えて、しかも、ファシリテーターというんでしょうか、本当の
成長をつくっていくキーパーソンというのは肩書じゃないんですね。恐らく
大臣とか副
大臣とかが部下の方を見られても、もちろん肩書が上の人は立派なんでしょうけれ
ども、その下の方にもきらきら光るような人がたくさんいらっしゃるんだと思うんです。どこかの機関を代表したような人
たちを集めて、同じようなポジションの人を集めることには、余り私は
意味がないんだと思っています。
むしろ、私はいつも、これまでもそうしてきましたけれ
ども、肩書とかどんな経歴の人かというのは何にも気になりません。本当にどれだけ現場のために一生懸命働いているのかという、そういう人が実は勝手に集まって勝手に
議論し始めているんです。私もそこに飛び込ませてもらって、
選挙の前まではなかなか時間がなかったのであれですけど、もう
是非ともと、終わってからは顔を出して
議論に、まあ余りこっちからは言わないようにして、いろんな
皆さん方の
議論を聞いて吸収をさせていただいている、そういうふうな
取組がそれだけではなくてあちらこちらで始まっている。
これは一昔前のつくばでは考えられなかったことです。そして、これこそが
日本の発展の本当に大切な私は
成長点の芽だというふうに思っています。それを大切に育てていくことが本当に重要だと思っていまして、自分でもそのことを、
是非かかわりたい、
日本の
成長に現場の実践を通じてかかわりたいと思っております。なので、そういうふうな現状にあるということでいろいろお話をさせていただきました。
そして、ハブ機構といいまして、何というんでしょう、全体を取り回しをするようなグローバル・イノベーション推進機構というのも筑波大学を中心につくって、いよいよ
動き始めているというところでございますが、つくばの評価、もちろん自分でも評価しております、今局長からもお話がありましたように評価も出ておりますけれ
ども、他と比較をして、この前何か経団連の評価でもつくばは一位だったとかというふうに聞いておりますけれ
ども、それはまあいいです。実際に御担当されている
大臣あるいは局長から見て、つくばのいい点、あるいはここをもうちょっとやった方がいいんじゃないかという点、ほかとも比較してどういう点があるのかということにつきまして、これはもうアドバイスも含めて
是非御
意見を承りたいと思います。よろしくお願いします。