○
金子洋一君 お疲れさまでございます。民主党の
金子洋一でございます。
先ほどの
大臣からの御
説明の中にもございましたが、
消費者と
事業者の間に
情報の
格差があると、そういったことが非常にこういった
消費者問題で悪さをするんだと、平たく申しますと、そういった御
説明があったと思います。全くそのとおりだと思っておりますが、ただ、
事業者の中にも、言わば大企業というような法務部門がきちんとした
事業者もあれば、あるいは、特に食品メーカーなんかにありますけれども、中小企業で余り法務部門がちゃんとしていない、法務部門を充実させればいいということが分かっていても、やはり企業のサイズからいってなかなかそういったことができないというような
事業者もございます。
となりますと、いろんな先生方がいろんな側面から御
質問をなさっておられますので、今回はそういった中小の
事業者にちょっとスポットライトを当てて御
質問をさせていただきたいと思っております。
私も昔、
経済企画庁におりまして、今でいうと
消費者庁の中に移管をされているところにかなり長い間勤務をしておりました。そのときにも痛感をいたしましたけれども、難しい法理論ですとか
経済理論を振りかざしても、やはり一般の
消費者の方あるいは一般の
事業者の方にはなかなか分かっていただけないというところがありますので、言わば
消費者庁の中でそういった一般の皆さんにも分かりやすいような
行政を進めていく必要があるんだろうと思っております。
最近、人員拡充をなさっていて、その中で
弁護士の資格を持っておられる皆さんを大勢採用をされて、かなりの数採用をされておられる、あるいは
消費者保護について
専門の知識を持っておられる方を採用されておられるというふうに承っております。
もちろん、こうした方々を増やすということは大変歓迎すべきことでどんどんやっていただきたいと思うんですが、また同時に、先ほど申し上げましたような考え方からいたしますと、
事業者の心も分かる、事業の現場というものも分かる方を、これもまた
消費者庁の中にかなりの数でいていただきたいというふうに思うわけであります。
昨日、事前レクのときに、合計二百七十名、今
消費者庁が職員がおいでになって、他省庁から二百六名で、
消費者庁設立後の採用職員が四名だということを承りました。ほかに地方公共
団体、
国民生活センター、そういったところからの出向者という方もおいでだということであります。
そういった方が悪いと言うつもりは毛頭ございませんけれども、やはり公務員の皆さんですとかあるいは
弁護士の皆さんというのは
基本的にはビジネスというのを御存じない。となりますと、これ民主党の政権のときにも私何回も申し上げていたんですが、アンチビジネスに政策がなってはいけないと思うんです。
そういった
意味で、ビジネスの現場を理解をされる方々の採用というものに
消費者庁としても今後一層力を入れていかれるべきではないかと思うんですが、
大臣、どうお考えでしょうか。